●[図書新聞 1999/3/6号]
「本書は、ホブズボームやハンチントンに代表される二〇世紀論議とはひと味違った、社会運動・政治思想から見た二〇世紀論である。それもそのはず、ホブズボームが『短い二〇世紀=極端の時代』の終点においた八九年東欧革命後に生まれた『フォーラム九〇s』のメンバーたちが、その組織を幕引きするにあたって、九年間の社会運動・思想運動の実践を踏まえて、百年を振り返った実践的『総括』集である。……いずれにせよ本書の全体が、巻末論文で花崎皋平がいう『未来世代との共同性』へのプロジェクトとなっている。その歴史的検証は、『フォーラム九〇s』解散後の日本の社会運動・思想運動が引き受けざるをえない、二一世紀の重い課題なのである」。
(評者・加藤哲郎/一橋大学教員)
読者カードより
●[1999/3/11]
新米の大学教員です。次年度後期に担当する社会思想の授業では、「新しい社会運動」を取り扱い、大学の教養教育の新領域を切り開きたいと、身のほど知らずにも考えています。『20世紀の政治思想と社会運動』はそのためのいい手がかりになりそうです。新保守主義的言説が全盛の時代であるからこそ、オルタナーティブの探究は重要です。
(東京都在住、教員、33歳)