●[朝日新聞 ポリティカにっぽん 2004/1月6日]
「日本の若き兵士が死んだ、殺されたというからには、相手側も死んだり殺されたりしているのが戦争である。例えば松岡環編著『南京戦』(社会評論社)の2冊の証言集をひもとけばよい。1冊目の『閉ざされた記憶を尋ねて』は02年8月15日に出版された。日本人兵士102人を小学校教員の松岡さんたちが一人一人訪ねて南京戦の体験を聴いた。……2冊目の『切り裂かれた受難者の魂』は03年8月15日に出版された。中国側の被害者120人の証言である。……小泉さん、特攻で死んだ若き日本青年たち、小泉さんの少し上の世代が『心ならずも命を落とした』のを悼むのはよい。しかし、そのときは相手側にも『心ならずも死んだ同胞』を悼むたくさんの人びとがいることを思ってほしい。(早野透=朝日新聞社コラムニスト)」
●[2003/10月7日]
凄惨な南京戦の実態に息をのみました。戦後派の松岡さんを中心によくまとめられた事に最大の敬意(感謝)を表します。本書によって16師団の配置(犯行)が判り全体像が明確になりました。(大阪府在住、70歳)
●[2003/8月25日]
今年初めて、広島の慰霊祭に参加しました。とても心が揺さぶられました。と同時に、受けた傷だけでなく、日本という国が犯した罪について、真実を知りたいと思い、書店に行きました。そのときこの本を手に取り、流し読みをしたとき、広島の被害者のことを思って感じた痛みと、罪を犯した日本人としての謝罪の気持ちでいっぱいになりました。この本は、真実を真っ向から直視した本だと思い、感激しました。嫌がらせをたくさん受けたようですが、その嫌がらせへの痛みこそが、未来につながると信じています。(福岡県在住、24歳)