右翼の林檎●目次 

右翼とは理論ではなく純粋に心情の問題であると言ったのは小説家三島由紀夫だが、モチロン左翼だって、はたまた大陸浪人だって(ついでに「トロツキスト」だって)それは心情の問題である。もともと想念の暗部をひたすらな行動によってノリ超えようとする種類の〈政治的人間〉だって存在する。/このとき訴訟を起こした宋(斗会)サンが、一部の人達が言うように、日本の国籍をただ欲しがったのでもないことは明らかである。虚構(フィクション)としての国家制度の喉元に刃を突きつけ、日本国家に叩き返すためだけに国籍確認のオトシマエをせまったのだ。もし〈翼〉というものが政治的想像力を意味するのだとすれば、それは宋サンの〈政治〉=夢である。夢は荒れ野を駆けめぐる。そして宋サンは言う。――日本と日本人に絶望した。だが日本人を憎むことはできない。ただ悲しいだけだ。――まえがきより


〔0〕“アダムの林檎”〜一九九〇年一一月一二日
〔1〕昭和一一年の“最”右翼
〔2〕北が来た
〔3〕「北一輝」的の論
〔4〕「あをぐもの涯」
〔5〕右翼ぎりぎり
〔6〕藪の中のクロス・カウンター
〔7〕藪の中のクロス・カウンター(Part2)
〔8〕クロとシロ、そしてアカ
〔9〕「226」使用前・使用後〜超満州 (ultra Man)、その夢と蹉跌
〔10〕最終右翼論
〔11〕ふぞろいの右翼たち
〔12〕右方はるかに星の輝ける
〔13〕玄界灘(玄洋)にトラだのウマだの
〔14〕ドグラ曼荼羅・アジア主義(誰が李容九を殺したか――ホラより怖いものはない)
〔15〕玄界灘(玄洋)にトラだのウマだの 続き
〔16〕我等が〈翼〉よ(ふぞろいの右翼たち パート2)
〔17〕「ミッシー・マイ・ラブ」〜切腹をカイシャクするについて
〔18〕1970.11.25――The longest day of Mishima 1
〔19〕1970.11.25――The longest day of Mishima 2
〔20〕「魅死魔幽鬼夫」異聞
〔21〕かくも魅死魔的な傲りの匂ひ
〔22〕「ミシ・マ・ラ」P.S〜《月面宙返り・豊饒の海》

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