●[イオ 2001/8 ブックス]
「……『つくる会』の教科書を批判する図書も多く緊急出版されている。本書もそのひとつ。『つくる会』の教科書の問題点を、一つひとつ詳細に分析するのではなく、アジア諸国の反応、戦前・戦後の教科書の分析、教育とナショナリズムの関係など、『つくる会』のようなものがはびこるようになった歴史的、社会的背景を丹念におっているところが、本書の最大の特徴である。明治以来の教育現場で日本のナショナリズムがいかに有害な役割を果たしてきたのか、今の日本の大学でいかにアジア蔑視の教育がおこなわれ、学生たちがどのような影響を受けているのかなど、立体的に分析されている。」
●[図書新聞 2001/5/5 インタビュー]
●歴史教科書、閉じる日本人――『つくる会』教科書の検定合格をふまえ、進行する国家主義的再編と国民統合の趨勢を読む……以下リード文
「去る四月三日、『新しい歴史教科書をつくる会』の中学歴史・公民教科書が検定合格した。『自国中心史観』的記述に満ちたこの教科書の登場は、何を意味するのか。アジア諸国の反撥をよそに、狭隘化するナショナリズムと排他性に居直る日本人は、このままでよいのか。この教科書の問題点を衝く『歴史教科書とナショナリズム』を刊行した和仁廉夫氏に、話をうかがった。」
●[社会新報 2001/3/14]
「昨年夏以来、本紙でその問題性を告発してきた『新しい歴史教科書をつくる会』(以下「つくる会」)の中学歴史・公民教科書(版元・扶桑社)の検定結果が、近く明らかになる。……本書は『つくる会』教科書が、自国優越主義や天皇制賛美、戦争の正当化など、字句の修正では片づかない誤った歴史認識・世界観に貫かれていることを明らかにするとともに、韓国・中国などアジア諸国の論調を紹介し、密室検定に阻まれて、国内ではあまり報道されてこなかった教科書問題に対する内外の温度差を明らかにする。」