金徳龍『朝鮮学校の戦後史』

書評より

●[東京新聞 2004/4/25 書評]

「一九四五年八月十五日、被植民者として生きていた人々にとって、それは解放の日となった。当時、日本国内には約二百四十万の朝鮮人がいたと言われる。十五日を境に、彼らはどのように自分たちの生をとらえなおそうとしたのか。本書から見えてくるのは『朝鮮人』であることを奪われた人々が、必死で『朝鮮人』であることを取り戻そうとした、血のにじむような営為である。(吉田俊実=東京工科大学助教授・文化研究)」

●[朝日新聞 2002/5/12 書評]

「一九四五年の日本の敗戦とともに日本の中の朝鮮民族の学校は産声をあげ半世紀を超す歴史を刻んできた。民族学校の大部分を占める朝鮮学校の誕生から四半世紀を記録した本書は、学校がすなわち民族であった草創期の熱気をよく伝えている。……朝鮮大学校で久しく教育にたずさわった著者は写真を含め貴重な資料を活用、一世による二世への教育の時代を叙述した。(石坂浩一=立教大学講師)」