●[週刊読書人 2000/4月28日号]
「著者のこうしたパラダイム転換の理由は、著者自身を含めこれまでのマルクス主義者が一様に依拠していた原理主義からはなれて現実そのものを直視するようになったとき、マルクス主義では今日の人類が直面している危機は解決できないだけでなく、マルクス主義自体が資本主義と同様、生産力無限拡大主義と功利主義や科学主義に立脚している事実に気付いた点にある。著者は、こうした二〇世紀思想の生み出した環境破壊の現実に対処するためには、資本主義や社会主義に代わる第三の道として、環境倫理学の思想に基づく環境革命をする他ないとの認識に到達したのである。著者が経験論や自由主義の再検討の要を強調しているのも、社会主義の幻影にとらわれることなく、現実そのものから学ぼうとする強烈な現実関心に基づくものといえよう。(田中正司・横浜市立大学名誉教授)」
●[図書新聞 2000/2月26日]
「二一世紀に向けて、環境に取り組む社会運動はどのようにあるべきか。とりわけその思想理念はどこに求められるべきか。本書はその指針について、従来の左翼が掲げてきた社会主義の理念を根底から批判しつつ、自由主義の側からチャレンジングな提案を試みた好著である。……氏の企ては、新左翼運動をいわば自由主義運動とでも呼ぶべき方向に転換させており、そのスタンスはきわめて斬新かつ論争的である。氏は本書において、環境倫理をめぐる新たな思想的冒険を試みていると言えよう。(橋本努・北海道大学教員)」
読者カードより
●[2000/10月14日]
全共闘の活動家の思想の変化が見えて興味深かったです。現実化するかは難しいとも思いますが。
(神奈川県在住、会社員、32歳)