消費・戯れ・権力●目次  

資本主義――恒常的な流動と変容/三つのブラインド・スポット/カルチュラル・スタディーズの可能性

第1章 マス・コミュニケイション理解の到達点――CSの貢献

コミュニケイション=意味形成の実践/意味形成のコードとイデオロギー/マス・メディアの権力作用と「意味形成の政治学」/「コード化―解読」モデルと受け手の対抗的読解/「コード化―解読」モデルの理論史的意義/マス・コミュニケイションの全体構造――ヘゲモニー支配と対抗的読解の衝突/イデオロギーの「闘技場」としてのマス・コミュニケイション

第2章 「テクスト分析」とマス・コミュニケイションの政治経済学――対立と補完
「テクスト分析」とポピュラー・カルチャーの礼賛/対抗力の真偽――「ヘゲモニー的」意味構成に包囲された日常/再生産の視点の欠如/カウンター・バランスとせいての政治経済学的視点/問題の焦点としての消費/CSか政治経済学か

 

第3章 大量消費社会とマス・コミュニケイション
大衆消費社会――消費の顕著化と選択性の拡大・深化/差異的な文化価値による消費の旋回舞踏/財の価値の記号的な存立構図/文化的コミュニケイションの経済的機能/差異的な文化価値の刷新をささえる機能/文化産業による消費の操作?/消費のコミュニケイションを「遊ぶ」文化的態度の醸成と深化/消費の「遊び」の駆動装置

第4章 広告コミュニケイションの経済的機能
差異的な文化価値の付与/「欲求操作」論の基本問題/「需要創出」論の混乱と誤解/意識操作の幻想と受け手の能動性/現代の消費行動の実相と「欲求操作」との隔たり/差異的消費価値の追求を刺激するメタ・メッセージ/差異化のコミュニケイションを「遊ぶ」態度の醸成/遊び/権力としての広告コミュニケイション

第5章 戯れる主体とアイデンティティの危機

マルチな自己=断片化のめまい/「ポストモダン・アイデンティティ」=自己の分裂症的壊滅?/主体の一貫したまとまりの追求=自己史の物語の仮構?/戯れ=演技のなかでの差異的価値の自尊と自負/アイデンティティの飛散を逃れるシェルター=親密性の領域/戯れる主体の危機のゆくえ

文献一覧/あとがき


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