書評より
●[図書新聞 2002/12月21日]
「文化領域に視点を定めた経済システムの批判であると同時に経済学批判の書でもある。類書がなく、貴重な力作である。」(石塚良次)
●[週刊読書人 2002/12月20日]
「本書に違和感をもつのは、カルチュラル・スタディーズがボードリアール流の『消費社会論』をふまえつつ、記号の戯れといったコンセプトで分析した気になっていたポストモダン派を批判して、記号の様々な配置と接合のプロセスを通じたクラスやジェンダーやレイスの新たな政治的文化的布置がどう権力の作動とそれに対する抵抗の契機を生み出しているのかを論じた、そのもっとも肝心な視点が消失しているように見えることだ。」(伊藤守)
●[日本経済新聞 2002/12/8]
「広告主は権力的に支配しようとしているが、受け手は戯れとして消費しているのだと主張する。消費文化を論じる手だてを持たなかったマルクス経済学を、カルチュラル・スタディーズの方法によって革新しようとする理論的試みである。ただし具体例には乏しく、思弁の軌跡が詳述されている。」(松原隆一郎)
●[北海道新聞 2002/12/8]
「新しい文化論の方法であるカルチュラル・スタディーズの視点から、消費文化をめぐる文化と経済のシステムを批判的に考察。」