『移民のまちで暮らす』によせて 鹿毛達雄
序章
第1章 移民とカナダ人を隔てる距離
移民の前に立ちはだかる壁
カナダのマルチカルチュラリズム政策とは
モザイク社会とゲットーイズム
自然に文化適応
多民族国家の実現
第2章 血統主義を超えて――マルチカルチュラリズムの国家観
国民国家観を打ち砕かれて
中国系女性総督の就任
ヘリテージ、ロイヤルティ、アイデンティティ
国家像の新しいかたち
第3章 多文化と国家的統一性
万国旗のもとに
マルチカルチュラリズム政策への批判
文化保存という名の排他主義
第4章 カナダに移民排斥の動きが見られない理由
移民反対をとなえる政党がない
大の民族グループでも人口の一三%
旗幟鮮明な政府の政策
第5章 九・一一以降のマルチカルチャー社会
九・一一の衝撃 カオスと揺らぐ楽観主義
ヘイトクライムから新たな連帯へ
マイノリティの声が届く社会
第6章 移民たちの就職戦線
三つの移民カテゴリー
家族移民、経済移民、難民
経済移民の厳しい就職事情
経済的不安から精神的不安へ
移民のスキルを活かす社会システムの模索
第7章 移民たちを襲う鬱病(ディプレッション)
移民が直面するふたつのハードル
ディプレッションと孤立の悪循環
孤独から抜け出すためのプログラム
第8章 エスニック・コミュニティの役割
ふたつの役割
カナダ社会への橋渡しと文化の保存
独自のコードが支配するコミュニティ内部
日本人によってステレオタイプ化される日本文化
マイノリティの声を届けるために
第9章 統計では計りきれない移民社会のメリット
単なる労働力としてではなく
異文化がもたらす活性化
移民のベンチャー・ビジネスを可能にする社会背景
多彩な意見でにぎわうメディアや大学
異なるものへの寛容性を養う
マナーの低下は移民が原因?
移民のまちに暮らして
第10章 カナダ国籍を選択する理由――移民から市民へ
国名が汚名になるとき
カナダが国際的リーダーシップを発揮するとき
選ぶ国籍、選ばれる国
選択肢としての国籍
マルチカルチャー
将来の世界像に向けて
終章
あとがき