はしがき
社会システム/裏技と表技と/プロト・チャイニーズについて/二つの論点
第一章…はじめに「神の国」があった―「神治原理」モデル
一 炎・黄が先祖だ
小学生から知っている/炎・黄とは何者/司馬遷の歴史記録のモチーフ/「徳モデル」の適用/孔子の存在が決め手か/真実は/社会主義精神文明建設は炎・黄の民族精神で
二 さがせば「神」がいた
孔子のいう邪神、鬼神/墨家について一言/庶民大衆の信仰する八百万の神々
三 大王こそシャーマンだった
アニミズムから/シャーマニズム/統御型シャーマニズムの骨子/禹・湯大王の出身地/禹・湯大王はシャーマンだ/東夷の社稷/「神治原理」モデルの形成
第二章…プロト・チャイニーズ―漢民族のはしり
一 プロト・チャイニーズ概念の提案
北方・南方の境界線/大まかな三民族/その生業/民族の移住と移動/中原の中心地と黄河文明/城から見ても/東夷がプロト・チャイニーズのモデル
二 南方型プロト・チャイニーズ概念の形成
『馬の文化と舟の文化』の意味/「越人は舟に便」/長江文明の独自性/百越が南方型プロト・チャイニーズのモデル
三 東夷農業と百越農業との差
アワ文明対コメ文明/アワ文明と宗教としての儒教/コメ文明と八百万の神々/捕食性スーパー・オイキアを保証
第三章…「人の王国」出現―歴史編
一 西周王朝の出現
西周人の合理性と東夷人の非合理性/「神の国」の名残/勝てば官軍の実力主義/姫発大王の国際性戦略/「人の王国」の創立/宗法制とは/宗法制の矛盾
二 官僚制の雛型
「大一統」方針の統治システム/頑固な閉鎖的地方エゴ/「徳」の衰退と儒教の「徳」の確立/百家争鳴の薬と毒/戦国時代で「人の王国」の練り直し/法家の台頭
三 神よりも法、法よりも大王
鬼神は消えた/韓非にはかなわない/法よりも大王/「人の王国」は大王エゴの王国だ
第四章…「人の王国」―理論編―「放任行為原理」モデルの形成
一 「放任行為原理」をモデルとする
とんでもないモデルとその定義/「放任行為原理」の論理/「無制限の自由」がわかりやすい/「放任行為原理」は「人の王国」を作る/人治と人脈/「大一統」の論理/しかし、事実は/「放任行為原理」から見れば/「大一統」システムの破壊と再生
二 中国の特色ある「人の王国」
「人の王国」自体はどこにもある/中国人の発想/事例を一つ/実念論と唯名論/中国の特色ある「人の王国」
三 「人の王国」の残像
孫文からトウ小平まで/江沢民総書記最後のまとめ
第五章…市民社会・国家への道―「法治原理」モデルの形成
一 はじめに
原理転換の必然性/中国の特色
二 経済体制の確立
経済体制転換史/生産力の高度化/百年物語
三 法治国家体制の確立
中国憲法の位置/遵法精神の涵養が不可欠
四 民主主義の確立
社会主義の民主主義/複数政党しかない/「有徳政治」は不必要/「私的自治」の意味/中国の私的自治/『中国の政治文化』の紹介
あとがき