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アメリカ人宣教師と朝鮮の近代
ミッションスクールの生成と植民地下の葛藤
李省展
American Missionaries and Modern Korea
Lee, Sung Jeon
十九世紀から二〇世紀初頭は、アメリカの海外宣教師熱が顕著な時期であった。神学生はキリスト教とアメリカ文化を扶植するエージェントとして東アジア諸国へと赴いた。
朝鮮近代史におけるアメリカ型近代の扶植・受容・発展に焦点をあて、近代朝鮮の多様性を解明する論考である。
1月19日 |
A5判★314頁★3800円+税
ISBN4-7845-0287-4
序
第一章 帝国主義とミッション ―二〇世紀初頭から「文化政治」期まで―
一 ブラウン報告書に見る朝鮮宣教と東アジアの情勢
二 二〇世紀初頭における朝鮮のキリスト教と政治権力との関係
三 一九一〇年代の朝鮮ミッションと日本
四 「文化政治」と朝鮮ミッション
五 スピアの新帝国主義論とミッション
第二章 扶植 ―ウィリアム・ベアードとピョンヤンのキリスト教教育―
一 ウィリアム・ベアードと宣教師への道
二 ベアードの初期宣教・教育活動
三 朝鮮ミッションの教育政策
四 ベアードとピョンヤンのキリスト教教育
五 ベアード書簡( 一九〇五年九月一五日付) に見るユニオン・ムーブメントと崇実大学の創設
六 大学問題とベアードの辞任
七 近代朝鮮初の一貫した教育システムの創出
第三章 拮抗 ―「改正私立学校規則」と宗教教育の自由―
一 統監府の教育・宗教政策
二 日本帝国主義下の教育とミッション
三 総督府のキリスト教政策の転換と「改正私立学校規則」
四 小松・ブラウン論争-宗教と教育の分離-
五 ミッション・ボードの「改正私立学校規則」に対する方針と朝鮮在住宣教師の対応
六 「改正私立学校規則」をめぐるキリスト教学校の対応
小括
第四章 葛藤 ―ピョンヤン対ソウル:朝鮮に一つの超教派高等教育機関の設立をめぐって―
一 ユニオン・ムーブメントと連合崇実大学
二 「朝鮮に一つの大学」構想
三 ピョンヤンV.S.ソウル
小括
第五章 抵抗 ―独立運動をめぐる政治不介入の原則とその政治性―
一 総督府官吏と宣教師との非公式、非公開会合
二 三月二九、三〇日における関屋学務局長との面会
三 宣教師の政治不介入とその政治的意味
小括
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第六章 相克 ―植民地権力とミッションスクール―
一 朝鮮におけるアメリカ・プロテスタント宣教師による教育の特質と諸問題
二 日本の支配と朝鮮のミッションスクール
三 三・一独立運動から「文化政治」にいたる宣教師と植民地権力
四 三・一独立運動にみる朝鮮人と日本帝国主義
五 文明化とキリスト教化の相克
第七章 融合 ―北長老派ミッションスクールの指定学校化をめぐって―
一 キリスト教教育の自由と最初の指定学校の誕生
二 長老派ミッションスクールの全校指定学校化への道程
三 植民地教育体制へのさらなる編入
第八章 離反 ―神社参拝の強要とミッションスクール―
一 神社参拝とミッションスクール
二 ピョンヤンのミッションスクール神社不参拝事件の経緯
三 ピョンヤンV.S.ソウル
小括
結 章 瓦解 ―「帝国の中の帝国」の崩壊とアメリカ型近代の挫折―
一 ピョンヤンのミッションスクールの閉校
二 教育事業からの撤収をめぐる宣教師間の対立
三 総督府の参拝強要とその論理
四 ミッションスクール存廃の論理とその背景
五 朝鮮ミッションの神社参拝拒否とその歴史的意義
おわりに
あとがき
李省展( い・そんじょん)
1952 年、東京生まれ。現在、横浜市都筑区在住。
恵泉女学園大学大学院人文学研究科教授
主な著書と論文
「李昇薫の思想と行動」『「在日」から考える−二〇世紀を生きた朝鮮人−』(共著)、
大和書房、1998 年
「文明化とキリスト教化の相克―朝鮮における植民地権力とミッションスクール―」
『文明化による植民地支配』、晧星社、2003 年
「アメリカ北長老派による朝鮮宣教と日本の帝国支配」『日本研究』第30 集、国際日
本文化研究センター紀要、2005 年
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