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玉川信明セレクション 日本アウトロー烈傳 第2巻
エコール・ド・パリの日本人野郎
松尾邦之助交友録
玉川信明
The Japanese Guy in Ecole de Paris.
Friendship History of Kuninosuke Matsuo
Nobuaki Tamagawa

大正は先見していた──。1920年代、芸術の都パリに集った「日本人」たちを活写した1冊(朝日新聞社、'89年刊を増補)。「パリの文化人税関」といわしめた松尾邦之助を主役に、藤田嗣治、武林無想庵、石黒敬七、辻潤、金子光晴たちとの活躍に見え隠れする「日本」の姿に注目。

11月17日

46判★320頁★3200円+税
ISBN4-7845-0562-8

1 では、陰湿でうじうじした日本よ、さようなら
2 歓楽街のアッフランシと接し、ノイローゼが治る
3 異国で女にもてない奴は、成功できないだろう
4 “理性の美”と“無知の徳”の狭間で煩悩する
5 なにくそ貧乏に負けてたまるか、草を食ってでも生きてみせる
6 日本人会を通じてさまざまな人を知り、運が開けてくる
7 武林無想庵、妻の文子に裏切られ、哀れコキュとなる
8 自然で寛容に生きれば、きっと人間世界はうまくいく
9 グラン・オペラ座で白粉をつけて三人組、柔道をみせる
10 次から次へとやってくる日本人の民間大使として奮闘する
11 パリ祭で悪童ども、辻潤にならって「新ストトン節」をうたう
12 エコール・ド・パリに晩鐘鳴って、みな故郷に帰っていく
13 すべては夢か幻か、戦い終わっての棒ちぎれ
[補遺二篇]  パリのコスモポリタン・松尾邦之助
回想・松尾さん時代の「個の会」


玉川信明(たまがわ・のぶあき)

1930年富山市旅篭町に生まれる。竹内好に師事。
著作に『評伝 辻潤』(三一書房)、『エコール・ド・パリの日本人野郎』(朝日新聞社)、『ぼくは浅草の不良少年』(作品社)、『開放下中国の暗 黒』(毎日新聞社)、『我が青春、苦悩のおらびと歓喜』(現代思潮新社)、『夢はリバータリアン』、『和尚の超宗教的世界』、『異説 親鸞・浄土真宗ノー ト』(以上、社会評論社)など多数。2005年、当セレクションの完成を待たずに急逝。

NR出版会紹介:玉川信明セレクション|日本アウトロー列伝(烈傳 れつでん)
第1巻 放浪のダダイスト辻潤 
第2巻 エコール・ド・パリの日本人野郎
第3巻 反魂丹 の文化史
第4巻 評伝 山岸巳代蔵

第5巻 大正アウトロー奇譚



書評


●[図書新聞2006年3月4日『対談「玉川セレクション」をめぐって』]

鈴木義昭:玉川さんは「夢はリバータリアン」という文章の中で「社会運動専門職としてのアナキストではない、自由と抵抗の番外地人物−すなわし”リバータリアン”たちを一纏めに研究する価値は充分にあるのだ」と言っています。「マイナーであるところにこの種の人物の詩と真実があった」とも。これは、そのまま玉川信明その人にも当て嵌まると思いますね。

●[東京新聞2005年11月3日出版情報

社会評論社から「玉川信明セレクション 日本アウトロー列伝」(全五巻)が刊行開始。玉川信明(1930-2005)は大正期のアナキスト群像などを掘り起こした社会評論家。自由の思想を実践した近代日本の異端者を紹介したコレクションで、武林無想庵ら一九二〇年代にパリに集った芸術家を描いたA『エコール・ド・パリの日本人野郎』

●[北日本新聞2005年10月21日号]

玉川が評論の対象に選ぶのは、社会の権威や権力から外れたものが多い。玉川の筆は、生き生きと対象に迫る。権威と無縁なアウトローな人間だからこそ、その魅力を存分に語ることができる。玉川は自分の書くべき世界を見つけていた。〜生前から企画が進んでいた玉川信明セレクション「日本アウトロー烈傳」全五巻(社会評論社)の刊行を待たずの死だった。


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●開設 1998年12月31日
 ●最終更新日 2005年 11月8日