A5判上製★352頁★4300円+税
ISBN978-4-7845-0572-2
C0030
目次
取材写真から
版画 「秋田物語」ノート(2)
第一部 大隊長の蜂起
序 章 四二年目の「花岡事件」
第一章 国民党の将校で捕虜に
第二章 花岡鉱山で地獄の日々
第三章 蜂起「花岡事件」
第四章 横浜裁判の途中で帰国
第五章 鹿島に謝罪と補償を求めて
第二部 穴の中の戦後
第一章 雪の山中で発見
第二章 身重の妻とひきはなし強制連行
第三章 昭和鉱業所で地獄の労働
第四章 「穴」から見た日本の戦後
第五章 日本政府に謝罪と補償を要求
第六章 帰国
終 章 再び日本へ
第二集あとがき
【花岡事件 関連年表】
索引
野添憲治(のぞえ・けんじ)
1935年秋田県藤琴村(現・藤里町)に生まれる。新制中学を卒業後、山林や土木の出稼ぎを7年、国有林の作業員を8年の後、能代市に転住。大館 職業訓練所(自動車整備科)を修了後、木材業界紙記者、秋田放送ラジオキャスター、秋田経済法科大学講師(非常勤)などを経て、著述活動に入る。
著書に『出稼ぎ 少年伐採夫の記録』(三省堂新書)、『開拓農民の記録』(NHKブックス)、『花岡事件の人たち』(社会思想社・現代教養文 庫)、『秋田杉を運んだ人たち』(御茶の水書房)、『花岡事件と中国人』(三一書房)、『秋田県における朝鮮人強制連行』(社会評論社)ほか多数。中国語 に翻訳され、中国で3冊が出版されている。『塩っぱい河をわたる』(福音館書店)で第42回産経児童出版文化賞を受賞。 第T期著作集「みちのく・民の語り」(全6巻、社会評論社)がある。
書評
[北鹿新聞2008年2月3日]
表題の蜂起前後だけでなく、それぞれの主人公の生い立ちから強制連行、帰国後の後半生までの極めて長い時間を記述。ほとんど伝記に近いが、日本政府や企業の責任を追及しているのが単なる伝記との違い。
[熊本日日新聞2008年2月17日]
一冊の本が絶版を繰り返しながら、三十年以上を経て再度出版される。これは奇跡と言える。野添さんが花岡鉱山に初めて調査にいったのは、最初の出版に先立つ十数年前、一九六二年のことだという。実に半世紀、二十七歳の時から今に到まで花岡事件と共に歩んでいる。本書も野添さんの情熱と出版社の使命感に支えられて、三十年を超える生命を保ってきたのである。しかも、その生命は発表当時と変わらず、悲しみと怒り、深い共感と反省に満ちて、瑞々しい。その後、花岡事件関連書は多数公表されているが、訴えてくる力において今なお『花岡事件の人たち』を超えるものはない、と思う。
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