2005年9月7日 |
46判★192頁★1400円+税
ISBN4-7845-0610-1
[目次]
プロローグ
I 脳とコンピュータを同一視する人間機械論的発想の危うさ
1 脳の一次方程式からは人間の心や行動は解けない
2 個性がそれぞれの関心、行動を生み出す
3 相対的な「壁」を絶対視する
4 『唯脳論』以来の「脳思想」が欠落しているもの
5 脳科学によって人間の心、認識が解明できるか
6 『形を読む』から唯脳論への後退
7 脳は万人共通なのに、天才は脳を操作できる?
8 「キレる」原因を前頭葉の能力低下で裁断する
II 言語本質論を欠いた怪しげな養老式言語論
1 平凡な大脳生理学的知見プラス思いつき発想
2 視角プラス聴覚で言語が成立という能天気な言語論
3 なぜ言語論の基本的理解が欠落するのか
4 言語とは認識の表現である
5 時枝誠記の言語過程説と三浦つとむの言語論
6 個々の事物は差異と同一性の統一として存在する
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III 方法としての還元論と科学観はどこに帰結するか
1 奇天烈な理屈のなかにある能力差別主義
2 脳=都市、身体=田舎という機械的二分法
3 空回りする見事な図式主義
4 情報は不変、人間は変化という根拠のない機械的思考
5 宇宙とは情報の総体?
6 科学は不変ではない、たんに変化するのでもない、発展するのだ
IV 唯脳論・唯幻論・唯物論をめぐって
1 脳と認識の同一視は何をもたらすか
2 脳の機能の特殊性には言及できない
3 岸田秀の唯幻論は唯脳論の一種ではない
4 重層的な階層構造を理解しない帰結
5 マルクス主義死すとも唯物論は死せず
V なぜ、小泉首相や石原都知事と通底するのか
1 社会像はきわめて全体主義的
2 対アジア認識の無知と貧困
3 ワンフレーズ思想としての『バカの壁』
4 特権意識と過激な社会防衛論
5 現代人の病理を合理化
あとがき
参考文献
[しばざき・りつ]
1949年、大阪生まれ。中央大学法学部卒業。「障害者の教育権を実現する会」の運動に参加するかたわら、認識論、言語論、人権論の研究に携わる。著書『知恵おくれと自閉』(社会評論社)、『心から言語へ――現代言語学への挑戦』(論創社)など。
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