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自由に生きる
フランスを揺るがすムスリムの女たち
ルーブナ・メリアンヌ著
堀田一陽訳
Vivre Libre
Written by Loubna Meliane, Translated by Hotta Ichiyo
「売女でもなく、忍従の女でもなく」母親や娘たちの大行進はパリの街をゆるがす。自由と解放を求めるアラブ系在仏女性の描くもうひとつのフランス。
2月23日 |
46判★236頁★2000円+税 ISBN4-7845-1311-8
第1部 前へ進むために
第2部 これからは、決してうつむかない
第3部 人生は階段だよ
第4部 誰も転ばないように守られてはいない
第5部 うわさ
第6部 発言すれば、すっきりする
第7部 メディアを前に、声がでないノノ
第8部 自由、友愛
第9部 行進しよう
第10部 愛のない街区はやりきれない
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ルーブナ・メリアンヌ
1978年、フランス・ディジョン生まれ。モロッコ人移民を両親に持つ。高校生運動のリーダーとして活躍し、「反乱する高校生の姉貴」とよばれる。反人種差別組織『SOSラシスム(SOS「人種差別」)』副会長、『売女でもなく、忍従の女でもなく』広報担当を務める。
堀田一陽(ほった・いちよう)
1947年、愛知県生まれ。翻訳家。三重大学農学部農業機械学科卒。ミニコミ紙『銀杏(いちょう)通信』(Courrier de GINKGO)主宰。訳書『毒殺罪で告発されるエイズ』(社会批評社)、『子どものねだん』、『子どもを貪り食う世界』、『働く子どもたちへのまなざし』、『サッカーの情念』(社会評論社)
原書の出版社
Ni Putes Ni Soumises |
書評
●[朝日新聞 2005/4月3日]
ルーブナ・メリアンヌ著・堀田一陽『自由に生きる』
「本書の著者、ルーブナ・メリアンヌはフランス在住のアラブ移民の娘だ。仏国民でありながら仏社会からの差別と移民社会の閉鎖性と封建制という二重のくびきのなかで、もがいてきた。男と外を歩くと「売女と街区で噂され」、進学コースに行きたくても移民の高学歴化を望まぬ学校システムが鉄の壁としてそびえる。
だがルーブナは、ホスト国にも移民社会にも遠慮がちな親の世代のようには、頭をたれない。戦う、ブチ切れる、黙らない、前に進む。高校生でありながら、反人種差別運動のリーダーとなる。
男の子たち自身が「問題は『(略)ちんぴらとか能無しっていうイメージをどうやって取り払うか』ってこと」だ、と気づくこと。それが解決だと彼女は言う。
「高校生反乱の姉御」と呼ばれた彼女の手記は、現代の自由の女神の爽快な冒険期でもある。」
[評者]酒井啓子(アジア経済研究所主任研究員)