![]() トップページ 既刊 図書目録 著者一覧 書籍購入 会社案内 書評 リンク フジサンケイ帝国の内乱 ─企業ジャーナリズム現場からの蜂起 松沢弘(反リストラ産経労委員長、元フジサンケイグループ論説委員 ) The "Civil War"in Fuji Sankei Empire Rebellion from the Corporate Journalism Scenes Written By Hiroshi Matsuzawa(Chairman of Anti-Restructuring Sankei Union . Former Editorial Writer of Fuji Sankei Communications Group) ホリエモンより12年も早く、フジサンケイグループに挑んだ男──。 「三度目の産経残酷物語」で、配転・首切りを受けた論説委員が立ち上がった。フジテレビ株主総会での日枝久会長との対決など直接行動の12年。ライブドア問題の本質は何であったのか? 驚くべきフジテレビ暴力株主総会の実態! フジサンケイ帝国の全面批判。 「青春の自己への回帰」− まえがきにかえて マスメディアの世界で、これまで、「フジサンケイグループ」は、決して大きな声で語られる存在ではなかった。そこに属することは、何か、恥ずかしいことでもあるかのように、小声で囁かれることが多かったのである。フジテレビは、公共性の欠片もない、視聴率狙いのみの超低俗路線と、頻発する社員のスキャンダルで顰蹙を買い、産経新聞は、「残酷物語」と名づけられた異常な労務政策と、戦争を煽りたてる超右翼偏向紙面の悪名ばかりが轟いていたからだ。企業としてのジャーナリズムの視点からさえ、あまりにも特異なメディア集団と位置づけられて、その実態は、深い闇に閉ざされていたのである。
書評 ●[よこすか便りNO.48 通算109 2005年8月15日] ●[著者の学生時代の友からのメール書評] 昨年、(多分最後の勤務地となるかもしれない)関西に単身赴任しましたが、その 前の秋だったか、東京の神田神保町で、大学時代の共通の友人・木島君に遭遇し,貴 君の争議について詳しく様子を聞くなど長話をしました。関西に見える機会があった ら,ご一報ください。なんなら一夜の宿も提供します。 最高裁勝利を念じています。がんばってください。 湘南高校時代に貴君が作詞した浦和高校との提携歌を時々口ずさみます。作曲者は 小学校からの先輩で、東京・竹橋近辺に勤務しているはずです。 労働組合結成を理由にフジサンケイグループから 解雇された松沢弘さんの本書は、そうした松沢さん自身の奮闘ぶりを報告しているだけでない。前半部分では、フジサンケイグループの「右翼路線」の実情や非 民主的な企業体質を、ライブドア・ホリエモンの動きと絡めて分かりやすく解説しながら批判。さらに、企業ジャーナリズムの限界とメディアのあり方にまで、 論評の筆を振るっているのが特徴だ。経済記者としての取材活動を背景にした指摘は説得力があり、本書はまさに松沢さんならではの一冊だろう。記者の武器は 取材ノートとペン(キーボード)である。これこそ「闘う記者」の真骨頂ではないかと思った。 ★作家・大西赤人がホームページで松沢弘著「フジサンケイ帝国の内乱」に言及 本当に大事な事は「民営化」の意味するところな のだが、先頃読んだ本(松沢弘・著『フジサンケイ帝国の内乱』社会評論社・刊)には、「民営化」について啓蒙される記述があった。国鉄の分割・民営化を自 らの最大の功績と自賛する中曽根康弘首相が、後年、“国鉄改革は、国労を崩壊させること、引いては総評を崩壊させることを明確に意識していた”と公言して いる旨《むね》が記された後、こう続く。 ●[日本ジャーナリスト会議、機関紙「ジャーナリスト」10月号書評] ジャーナリスト運動の源のひとつは労働者としての闘いだ。著者の松沢弘さんも御 用組合に叛旗を翻し、反リストラ産経労を結成。そのため産経グループで不当配転− 解雇という攻撃を受け裁判闘争を闘っている。この本は12年に及ぶ闘いの記録である とともに、特異なメディア企業、フジサンケイグループを知悉する著者のジャーナリ ズム論となっている。著者の斬新なメディア論によれば、日本社会には暗黙の位階制 がありメディア業界も例外ではない。官界では財務省、経産省が上位というようなこ の序列感覚で、新聞社では朝日が最上位、読売はずっと下、産経はさらに下だ。自衛 隊派兵などに対する朝日の及び腰は民衆意識の深層変化の反映ではないか。権力機構 が唯一相手にするのは、現体制の優れたイデオロギー装置である朝日新聞。民衆に とって朝日への関与と監視こそ最重要だと著者は説く。 ●[週刊金曜日 2005年10月14日号 No577 ] 世の中は大概、青臭い正論を基盤に動いてはいない。「まともな労組を作って、会社を少しでも良くしたい」との「まともな」熱意は、どこまで通用するのだろうか。会社に属して生きていくしかない企業労働者として、組織のしがらみと向き合いながら、どこまで妥協しないでいられるだろうか。経営者は時に、社内に「異分子」が現われると必要以上に怯え、排除しようとするものだ。どこかに疚しいことがあればなおさらである。「一億総中流時代」が終わり、所得格差が広がる中、経営側、つまり支配者側と渡り合える「弱者の代弁者」の労組が果たす役割は、ますます強まっているはずだが、現状はあまりにも心もとない。その意味でも、松沢氏の闘いぶりは、日本の企業労働者の一つの励みになるはずだ。 ●[せいそう労働者2005年9月10日第891号] 本書は、こうした解雇撤回闘争の克明な記録とともに、その背景としてのフジサンケイグループの暗黒支配の実態や内部の権力争いを明らかにしてくれる。さらに現在の日本のマスメディアの腰抜けぶりを、まっとうなジャーナリストとして鋭く批判する。おおいに共感した。松沢さんとは、争議支援の「けんり総行動」などで知り合っていたが、本書を読んで改めて、厳しい闘いの中で発する人間としての温かさを感じた。多くの仲間にぜひ読んで欲しい。 ●[社会評論(小川町企画編集、スペース伽耶発行、星雲社発売)2005 Autumn No.143] (中略) そして七一年から三十四年聞、ジャーナリストとして働いた体験を踏まえ、権力に媚びへつらうマスコミの現状を憂え、「なおも、ためらいを見せる形で、翼賛体制への屈服を、あと半歩のところで踏みとどまっている、イデオロギー装置・朝日に対して、意見を集中すべきだろう。さらに言うなら、メディア批判に代わって、個々の民衆意識の深層に直接働きかけ、権力そのものを代えるような行動こそが必要なのだ。私のささやかな抵抗も、そうした行動と方位を同じくしたい、と念じている」と自分たちの闘いを位置づけている。 (中略) 不安定労働と賃下げによって不況からの脱出をはかろうとする独占資本に対し、労働者側の反撃は余りに立ち遅れているが、本書が闘いへの励ましとして多くの人に読まれるよう期待したい。 ●[パイプラインNo.467,2005.9.30] 反リストラ産経労委員長の松沢弘さんは、すごい人だと思う。数年前にビデオ映画の主役を務めたかと思うと、今度は単行本を出版した。題して、『フジサンケイ帝国の内乱』。副題は、「企業ジャーナリズム現場からの蜂起」となっていて、これだけでもセンセーショナル^だ。単行本といっても、約300ページの大作。
第1部4章の「企業ジャーナリズムの批判原理」を読むと、昨今のメディアのテイタラクぶりの根底に横たわる世界と要因がはっきりと掴み取れる。経験で得た 知識と批判精神で、メディア業界に切り込んでいく文章には、説得力があり迫力もある。松沢さんの批判精神は、まさに「カッティング・エッジ」と言ったら褒 めすぎだろうか。 世間を賑わせたライブドア対フジテレビの戦いの過程で、フジサンケイグループの闘争の歴史が明らかになった。同グループの元記者が実態をレポートする。 ●[人民新報2005年9/5日] 松沢さんは、総行動などの場でつねに、「争議に勝って、一記者に戻り、労働者に敵対ばかりしている産経新聞を変えたい」とその思いを述べている。産経新聞はますますその極右路線をすさまじいものにしているが、改憲、アメリカの戦争政策の支持、反アジア・排外主義の産経新聞がどうなるかは、そこで働く労働者のみならず社会的に大きく影響する。巨大マスコミ資本との粘り強く闘いに共感を持つ労働者だけでなく、日本政治の考える多くの人にも一読を薦めたい。 ●[労働情報8月15日・9月1日合併号] 本書は具体的で面白い。ホリエモンとフジテレビの争いはもとより、悪名高き「産経残酷物語」や日枝久一派による鹿内一族の追放劇、フジテレビの前近代的な暴力的株主総会。そしてマスコミの本性にまつわるできごとの数々を縦横無尽に切り刻み、まな板の上にのせる。同業者の恥部は報道しないというマスコミ界の暗黙の合意が行き渡っているからなのか、腰の引けたマスコミの力のない文体に慣らされた目には、著者の容赦なく本質を抉り出す筆致はまことに新鮮に映ることだろう。まっとうなジャーナリズムとはこうでなくっちゃ、と思わずうなずく一冊。そしてマスコミ界だけでなくあらゆる現場で呻吟する労働者への連帯の一冊だ。 [評者]村上茂樹(ジャーナリスト) ●[思想運動 2005/8/1・15] 「1960年代後半から70年にかけての学生運動を経験し、失意に陥り、就職後、一旦は「でもしか記者」「企業内ジャーナリスト」に甘んじたという筆者は、労組結成、反解雇闘争の中で言わば再び覚醒し、特に労働運動の重要性を痛感する。そのリアリティーに基づき世相を見つめた“マス・メディアの実体は、「情報、言説」という商品を扱って利益拡大を目指す企業に過ぎない”“日本が本格的な戦争に取り組むとしたら、それは、戦争の悲惨を知る世代が残る自民党ではなく、松下政経塾出身者の居並ぶ民主党によってではないか”“「民営化」という曖昧な言葉の本来の意味は「私有化、私企業化」であり、その使命は利益の極大化−銭儲けでしかない”などの言及は示唆に富み、教えられるものが多い。」 [評者]大西赤人(作家) ●[週刊東洋経済 2005/7/30] 「評者(斎藤貴男)が日本工業新聞(現紙名=フジサンケイ ビジネスアイ)に在籍していたころ、一回り上の先輩に、有名な特ダネ記者がいた。松沢弘、通称・デカ松さん(同姓で優しいチョロ松さんとの対比で)。新入りの若造にはちょっぴり怖い存在だった。あれから二十余年。デカ松さんはご用組合しかなかった産経グループにまともな労組を立ち上げて不当配転を強いられ、依頼、無能なくせに下にだけは強い経営陣と戦い続けてきた。『フジサンケイ帝国の内乱』(社会評論社)は、その戦いの記録である。グループの支配者はこの間に幾度も替わった。社員たちはその度に「王様は死んだ、新しい王様バンザイ!」の態度を取ったという。〈ここには、価値を生み出す主体としての労働者意識は、その欠片もない〉と嘆じるデカ松さんの思いはいかばかりか。」 ●[がんばれ闘争団ともにGO! News No.54 2005.7] 「本書は痛快だ。ホリエモンとフジテレビによるニッポン放送の株争奪戦、悪名高き産経残酷物語やフジテレビの暴力的な株主総会の告発。そして企業ジャーナリズムの本質、マスコミの実態、フジサンケイグループの内実にまつわる事象を縦横無尽に切り刻む。ぜひご一読をおすすめしたい。」 ●[連合通信特信版 2005/7月5日] 「元産経新聞社記者の松沢氏が自らの経験を基にフジサンケイグループの非民主的な姿を描きつつ、企業にとって労働者や消費者とは何なのかを問う一冊。企業の社会的責任(CSR)が注目されているなか、時宜をえた出版です。」 |
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