●加藤一夫、河田いこひ、東條文規 四六判★4200円 0559-8 (2005・5)
北海道・沖縄、台湾、朝鮮、「満州」、南方日本が侵略・占領した地域に作られた図書館。それは「皇民化政策」と文化支配の重要な装置であった。現地で「腕を磨いた」図書館員たちは、戦後図書館界の再出発にあたり、中心的な役割を果たしていった。図書館司書・元司書らによる共同研究が明らかにする、知られざる図書館の歴史と戦争責任。
●王智新・君塚仁彦・大森直樹・藤澤健一編 A5判★3800円 0769-8 (2000・12)
着実に蓄積が積み重ねられてきた植民地研究。だが、少なからぬ研究が歴史認識を曖昧にさせる結果をもたらしている。植民地教育史の問題構制、文化支配と反植民地ナショナリズムなどをめぐる、日本・沖縄・中国・朝鮮の気鋭の研究者による批判的研究。→目次へ
●王智新編著 A5判★3800円 0387-0 (2000・1)
「満州国」「関東州」など中国各地域で行われた、教育を通じた日本の植民地支配。分析方法をめぐる日中の差異、「満州事変」前後の教育の変化、初等・中等教育、建国大学、儒教との関係など、その諸相を、現代中国の一線研究者が論じた文集。→目次へ →書評・読者カードを見る
●松本武祝 A5判★3600円 0286-6 (2005・7)
植民地期と解放後の朝鮮の「近代」としての連続性に着目し、ヘゲモニー、規律権力あるいはジェンダーといった分析概念から、植民地下朝鮮人の日常生活レベルでの権力作用の分析を試みる。日韓の最新の研究蓄積をふまえ、民族主義という評価基準を超えた歴史像を再構成する試み。
●松本武祝 A5判★3500円 0266-1 (1998・3)
「産米増殖計画」に積極的に呼応した朝鮮人新興地主層の出現と、朝鮮農村に頻発する小作争議。旧来の支配/抵抗図式を越えて、植民地支配下の朝鮮農村社会の動態を明らかにする。→書評・読者カードを見る
●佐野通夫 A5判★3400円 0249-1 (2000・3)
日本の近代公教育は国民国家の形成とともに確立し、民衆支配のための学校として制度化された。そしてそれは、植民地朝鮮における支配の道具として動員された。戦前・戦後を通じた教育と朝鮮との関係を問い直す。→目次へ
●石坂浩一 A5判★3400円 0248-3 (1993・10)
「脱亜入欧」をかかげた近代日本の変革をめざした近代日本の社会主義者たちは、そのはじめから民族・植民地問題としての朝鮮と向かい合わざるをえなかった。幸徳秋水・山川均から30年代日共―全協まで。
●高大勝 四六判★2000円 0554-7 (2001・10)
ワールドカップ日韓共催を前に、教科書問題などで揺れる日韓関係。その始点に位置する日本の代表的政治家・伊藤博文。日本と韓国とでこれほど評価の別れる人物は稀である。幕末の志士・有能な官僚・初代総理大臣・韓国統監・安重根による暗殺に至る生涯を活写し、一コリアンの目からその功罪を問う。→目次へ
●金圭昇 A5判★4300円 0232-7 (1987・4)
第1部で、日本の朝鮮植民地支配において確立・整備された法律体系を解明し、第2部で戦後日本の在日朝鮮人に対する法律体系を解明する。法律の側面から、戦前戦後を通じて変わらない支配体制の本質を明らかにする。
●金圭昇 A5判★4500円 0242-4 (1991・12)
1874年以降の「征韓外交」から開始された日本の朝鮮侵略は、甲午農民戦争後の列強の角遂のなかで、武断統治として確立した。日本の敗戦までの70年間にわたる過程を、「植民地統治と法」の視座に基づいて分析する。
●樋口雄一 A5判★3800円 0269-6 (1998・12)
総動員体制が本格化した時代における植民地・朝鮮における農村状況と生活の実態を分析。当時の農民の衣食住の細部にわたる分析は、朝鮮人の強制連行・動員の背景を照らし出す。 →目次へ →書評・読者カードを見る
●樋口雄一 四六判★2670円 0240-8 (1992・1)
拡大する日本の侵略戦争の過程で、在日朝鮮人はいかなるかたちで戦争に動員されていったのか。朝鮮人に対する徴兵・徴用・志願兵制度など、現代史の隠された「暗部」に光をあてた初の本格的研究の書。
●樋口雄一 美本なし★2300円 0505-9 (1986・7)
戦時下、内務省の指導により、在日朝鮮人の統制を目的としてつくられた「協和会」の実証研究。皇民化政策の実態と、それに対する在日朝鮮人の抵抗の姿を明らかにする。
●小沢有作・序/樋口雄一・解題 A5判★10000円 0238-6 (1990・11)
1939年に結成された在日朝鮮人統制団体・協和会の実態を明らかにする第一級の原資料である年鑑(昭和16年版)を完全復刻。皇民化教育がいかに遂行されていったか、生々しく語られる。
●山口隆 四六判★2000円 0346-3 (1994・8)
1932年4月29日、上海。日本軍観閲式で、一発の爆弾が軍政指導部を吹き飛ばす。その犯人として金沢で処刑され、「暗葬」された尹奉吉。金沢の市民グループによって掘り起こされた現代史の「暗部」。
●山口隆 四六判★2500円 0375-7 (1998・7)
上海を舞台にした韓国独立運動家・尹奉吉のレジスタンスと、その後。三〇年代の東アジアにおける日本・朝鮮・中国の姿をいきいきと描き出す。 →目次へ →書評・読者カードを見る
●小林英夫・加藤聖文・南郷みどり編 A5判★7800円 1439-2 (2004・4)
満鉄経済調査会金融班主任をつとめたテクノクラート・南郷龍音。彼は「満洲国中央銀行」の設立と「満洲国」の幣制統一事業の実質的な責任者でもあった。1934年〜37年の克明な日記と、当時の文章・資料から、「満洲国」建国前後期の満鉄調査部の活動を見る。 →目次へ
●黄華昌 46判★2000円 1313-2 (2005・9)
神風特攻隊として訓練中に終戦。 国民党統治下の政治犯として獄中10年。戦争と政治の狭間に生きたひとりの台湾人の波乱万丈の青春期。
●内海愛子・石田米子・加藤修弘編 A5判★2800円 0557-1 (2005・1)
沖縄戦の生き残り兵士の近藤さんは、「捨てられた兵隊」の悲惨さを語りつぐなかで、中国大陸で自分たちが何をしてきたかということに向き合うことになる。「初年兵教育」としての中国人刺殺から沖縄戦の悲劇に至る、一皇軍兵士の「加害と被害」体験の聞き書き。
●松岡環編著 A5判★4200円 0547-4 (2002・10)
1937年12月、南京に進攻した日本軍は、中国の軍民に殺戮・強姦・放火・略奪の限りを尽くした。1997年から4年間にわたり、この南京戦に参加した日本軍兵士を訪ねて、聞き取り・調査を行い、歴史の事実を明らかにする証言の記録を集大成する。 →目次へ →書評・読者カードを見る
●松岡環編著 A5判★3800円 0548-2 (2004・5)
60年以上たってはじめて自らの被害体験を語り始めた南京の市民たち。殺戮、暴行、略奪、性暴力など当時の日本兵の蛮行と、命を縮めながら過ごした恐怖の日々。加害兵士の証言として反響を呼んだ『南京戦・閉ざされた記憶を尋ねて』とあわせ、南京大虐殺の実態を再現する、生々しい証言。 →目次へ →書評・読者カードを見る
●津田道夫 四六判★2500円 0529-6 (1995・6)
1937年12月13日、中国の首都南京を占領した「皇軍」兵士は、一般市民を含む中国人に対して、虐殺・略奪・放火・強姦のかぎりをくりひろげた。日本人はなぜ、このような大規模な戦争犯罪を犯しえたか、その精神構造を分析する。
●津田道夫 四六判★2600円 0546-6 (2002・6)
中国への侵略戦争において、「皇軍兵士」による性暴力はいかに行われたのか。天皇制社会における中国・中国人蔑視観の形成過程、加害兵士や被害者の証言、文学作品に現れた戦時性暴力など多面的な分析をとおして、戦争と性暴力の問題の本質に迫る。 →目次へ →書評を見る
●「おしえてください!『慰安婦』情報電話」1992京都編 A5判★4000円 0247-5 (1993・8)
「懐しい思い出」「個人的にはふれあいも」「可哀想だが仕方ない」……。侵略者の性欲処理の「道具」とされた中国や朝鮮などの女性たちに対する「反省」なき言説の数々。「使った側」の証言による「性と侵略」の実態。
●伊東昭雄・林敏編著 四六判★2700円 0363-3 (2001・1)
日中戦争下、北京は日本の占領下にあった。その時代を生きた学者・董魯安と、歴史家・陳垣という二人の知識人の当時の著作を通じて、市民の生活と意識、日本軍や傀儡政権に対する抵抗・不服従がどのように行われたかを読み解く。 →目次へ
●木元茂夫 A5判★2800円 0526-1 (1995・6)
近代日本の初めての本格的対外侵略戦争となった日清戦争から100年。日本のアジア侵略は、いかなる思想と行動とに基づいてなされたのか。その全過程を豊富な資料を駆使して明らかにする。
●森正孝編 A5判★2200円 0530-X (1995・6)
「戦争を知らない」世代が、日本の侵略戦争の実態調査のため中国を訪れた。教科書問題をめぐって公然たる歴史の偽造が進みつつあるいま、生体実験、万人坑など新たな写真・資料から「昭和」を証言する。
●謝永光/森幹夫訳 四六判★2300円 0342-0 (1995・5)
多くの日本人観光客が訪れる香港。しかしこの地は、太平洋戦争下の3年8か月にわたって日本軍の軍政下にあった。強姦、略奪、人狩り、言論弾圧など香港人ジャーナリストが告発する知られざる日本の戦争犯罪。 →書評・読者カードを見る
●小林英夫・柴田善雅 四六判★2700円 0363-3 (1996・11)
太平洋戦争の勃発と共に香港は日本の軍政下におかれた。従来顧みられることの少なかったこの地域の軍政支配の総体を、経済政策と庶民政策のあり方を中心に体系的に概説する。植民地研究の第一人者による実証研究。→目次へ
●浄土卓也 四六判★2500円 0243-2 (1992・8)
三菱の製錬施設と軍事施設を控えた香川において、朝鮮人はいかに戦争に動員されていったのか。強制連行に携った三菱の労務課員の日誌をはじめ残されたさまざまな史料をもとに、日本の戦争責任の具体相を明らかにする。
●野添憲治 46判★2400円 1316-7 (2005・11)
「花岡事件」によって秋田県における中国人強制連行の実態はかなり解明されたが、同県の朝鮮人強制連行の問題は無視され続けている。編者を中心とする調査団による、炭坑、金属鉱山、軍事工場、土建・港湾荷役などで強制労働させられた朝鮮人と企業関係者への聞き取り調査の報告集。
● 小川■(山偏に央)一(日本サハリン同胞交流協会事務局長) 46判★1800円 1315-9 (2005・8)
敗戦から60年、サハリン(樺太)に放置された日本人や大陸に連行・抑留された人びとの苦難の歴史が刻みこまれている。この事実は日本の戦後の教科書には載っていない。日本政府の政策の貧困のなか、サハリンからの帰国を支援する運動に携わる人びとによる「戦争と日本人」の記録。
●エレーナ・カタソノワ著/白井久也訳 A5判★3800円 1310-8 (2004・11)
著者、エレーナ・レオニードブナ・カタソノワは、東洋学研究所から日本に派遣され、全抑協本部があった山形県鶴岡市に四年住んで、シベリア抑留問題の人道的解決に取り組む。本書は、ロシア外務省外交公文書館、ロシア連邦国家公文書館、国防省中央公文書簡などから収集した三百点以上の埋もれた歴史資料を使って執筆された。
●織井青吾 46判★2300円 1448-1 (2005・7)
新幹線で乗り合わせたひとりの女性は、今なお癒しえぬ心の傷をひっそりと語りはじめる。わたしをたちまち六〇年前の焦土と化したヒロシマに連れもどした。原爆が投下された時、日本はどんな国であったか。戦時下、広島の人びとはどんな暮らしをしていたのか。14歳で被爆した著者が、家族、友人、教師など生を共にした人びとの「遠い記憶」をたどり、ヒロシマ、そして日本の今を問いかける。
●織井青吾 四六判★2600円 0282-3 (2004・3)
1995年4月7日、清水伝三郎死亡のエアメールが韓国から届く。清水の本名は、韓仁守、広島の国民学校の同級生。学徒動員のさなか共に被爆。韓仁守の生涯をたどり、鎮魂の旅が始まる。一人の韓国人の出会いと別れの軌跡は、現代史の暗部を照らす。→目次へ →書評を見る
●松江澄 四六判★2600円 0540-7 (1995・8)
学徒兵として「満洲」へ。敗戦後、激動する労働運動、反戦闘争に生きる。ヒロシマの反核運動を原点とする自分史としての敗戦50年。
●小西のぶ子遺稿集 美本なし★2400円 0443-5 (1988・8)
80年の生涯を「反戦・反核・被爆者解放」のためにささげた小西のぶ子さんの遺稿集。「ヒロシマの母」と呼ばれたひとりの女の戦後史。/[内容]原爆のあとさき 人間を返せと ヒロシマに生きる 災と燃えて、ほか。
●島川雅史 四六判★2300円 1428-7 (2004・4)
朝鮮戦争から湾岸戦争、対イラク戦争まで、アメリカは戦争をどのように遂行したのか。近年アメリカで情報公開された膨大な政府秘密文書を分析し、戦争の目的とその戦略、在日米軍と日本の役割をリアルに解明する。日米安保体制の実態が赤裸々にさらけだされる。 →目次へ →書評・読者カードを見る
●藤本博・島川雅史編著 四六判★2300円 1430-9 (2003・7)
アメリカの戦争に、日本はなぜ一貫して加担しつづけなければならないのか。講和条約と同時に調印された安保条約によって、「アメリカ占領軍」は「在日米軍」となり、駐屯体制は今も続いている。在日米軍が日米双方にとっていかなる意味を持つのかを問う共同研究。 →目次へ
●派兵チェック編集委員会編 A5判★1200円 0495-8 (1997・10)
「ガイドライン」最終報告で日米安保の実戦化はかつてなく進行した。しかし、安保の条文にさえ規定のない「思いやり予算」によって、日米軍事協力は積み重ねられている。資料と分析により、日米安保を撃つ!
●派兵チェック編集委員会編 A5判★825円 0482-6 (1996・6)
「第三の島ぐるみ闘争」といわれる沖縄の反基地運動が高まる中、クリントン来日によって安保「再定義」=軍事同盟の世界化、基地機能強化が果たされた。研究者、反派兵・反基地運動団体のメンバーの執筆による緊急出版。
●東海大学平和戦略国際研究所編 A5判★4200円 0491-5 (1997・5)
日米安保と「沖縄問題」との矛盾をどう解決するか。政治・経済・軍事・社会・文化など各分野にわたる、長期的展望に立つ共同研究の成果。
●纐纈厚 四六判★1800円 1402-3 (1999・7)
1999年自自公の数の力によって成立された新ガイドライン関連法。その1つである周辺事態法は、戦前の国家総動員法以上に危険な内容を孕む有事立法である。戦前からの有事法の歴史、この間出された地方分権一括法等の「改正」経緯などを検証する。→目次へ →書評を見る
●中北龍太郎 四六判★2400円 0490-7 (1997・4)
絶対平和・国家非武装を世界に向けて宣言した憲法9条。解釈改憲を積み重ね、派兵国家化を正当化する戦後日本へのトータルな批判として、憲法9条の積極的意義を再確認する。改憲論と単純護憲論を超えるために。→目次へ →書評・読者カードを見る
●いいだもも・星野安三郎・山内敏弘・山川暁夫共編 四六判★2233円 0447-8 (1993・11)
連立政権の誕生とともに、新生党小沢一郎のめざす大国路線が開かれた。小選挙区制、国連常任理事国化、そして改憲――。戦後的「護憲」ではない民衆の新たな憲章づくりをもとめる市民と研究者との共同作業。
●自衛官人権110番編 A5判★2000円 0338-2 (1992・9)
ついに現実化したカンボジア派兵。いま全国の自衛隊員から続々と自衛官人権110番に相談が寄せられている。自衛官の市民としての人権相談、PKO法・自衛隊法の解説など、「兵ニ告グ」書。
●武藤一羊 四六判★2400円 1426-0 (2003・2)
国連憲章や国際法を無視し、アメリカの意思こそが法であるという「アメリカ帝国」形成への宣言がブッシュによって発せられた。戦争へ向かう時代の世界構造を読み、グローバリゼーションに抗する民衆の連合を展望する。 →目次へ →書評を見る
●武藤一羊 四六判★2000円 0308-0 (1984・11)
戦後の「平和と民主主義」主体の崩壊過程を総括し、現実の運動との接点を常に持ちながら、新たな政治思想をどう構築しうるのか。60年代の遺産である抽象的な帝国主義、国際主義了解からどう一歩前に出るのかを問う。
●いいだもも 四六判★2330円 0416-8 (1992・9)
自衛隊はなぜ海外に出兵するのか? 「国際貢献」の裏側で、アジア市場圏における多国籍企業の開発と収奪が渦巻く。世界同時不況に突入したグローバル・エコノミーの歴史的分析により、PKOの背景を解明する。
●伊藤成彦 四六判★2000円 0332-3 (1991・3)
ベルリンの壁崩壊から湾岸戦争へ。激動する世界情勢のなかで、ヨーロッパを中心に「廃軍運動」が広がりつつある。戦争にあけくれたうえ、憲法第9条を持つことになった日本が選択するべき道を示す。
●伊藤成彦 A5判★2700円 0449-4 (1995・4)
憲法制定史、憲法第9条の原理と現実、読売「改憲試案」批判、アジアから見た憲法―今日の憲法をめぐる焦点を縦横に論じ、アジア・太平洋地域の人びととの共生をめざす私たちの選択の原理を問う。
●福島菊次郎 A5判★2000円 0436-2 (1990・4)
地獄をみた糞まみれの二等兵は、南九州の海岸のタコ壺壕の中で8・15をむかえた。彼は写真家として戦後史の現場を撮り続ける。この写真集は軍靴の響きが高まる日本への警笛である。朝日他多数の新聞にて紹介。