● 寺井美奈子著 46判★2600円 1446-5 (2005・5)
●伊東聖子著 A5判★3600円 0930-5 (2005・2)
●円谷真護 四六判★1700円 0120-7 (1989・3)
女たちが声をあげるとき、近代ははじまる。岸田俊子、平塚らいてう、伊藤野枝、與謝野晶子、山川菊栄、高群逸枝、宮本百合子、羽仁もと子ら、明治維新から第二次世界大戦までの時代に生きた34人の女性たちの表現史。
●円谷真護 四六判★2200円 0521-0 (1990・7)
初期の詩作からその晩年の著作にいたるまで、全作品を通じて天皇制との格闘を続けた文学者・中野重治。その作品と生涯をあとづけるなかから、「昭和」の時代に拮抗する思想的核心を追求する。 →書評・読者カードを見る
●津田道夫 四六判★2600円 0527-X (1994・10)
1960年代――変貌する東京の街、政治の季節へ。党と思想の亀裂、そのはざまに息づく人間模様。難解といわれてきた長編小説『甲乙丙丁』の全体像を明晰に描く。
●近藤宏子 四六判★2300円 0520-2 (2002・9)
戦後の文学界を風靡した二人の作家・中野重治と宮本百合子。彼ら彼女らとともに、革命と文学運動のはざまに生きた若き世代。二人をとりまく人間群像を描き、その作品を再読する著者の作業は、自らの傷痕にふれながら戦後文学史への新たな扉をひらく。 →目次へ →読者カードへ
●長島又男 四六判★1700円 0408-7 (1985・7)
「若者よ…」の歌で著名なぬやまひろしの生涯とその時代。中野重治、佐多稲子らとともに『驢馬』を舞台とする芸術運動から、天皇制ファシズム下の革命運動へ。詩人として革命家として生きた人間のドラマ。
チャタレイ革命 エロスを虐殺した20世紀
●梅本浩志 四六判★2400円 0388-9 (2000・8)
物と化した人間とその体制がエロスを絞殺した20世紀。ボルシェビズムも例外ではなかった。ロレンスは遺書たる『チャタレイ夫人の恋人』でこのことを予言した。同書を素材に性と優しさの世界・エロスを絞殺する現代社会の病理を照射する。
●梅本浩志 四六判★2700円 0928-3 (2003・9)
『夜明け前』執筆を決意した藤村は、姪のこま子との愛を断つため『新生』を発表する。こま子は京都へ移り、革命と抵抗の世界へと歩む。父の「狂」を追体験する藤村、「夜明け前」を自らの人生の軌跡で書き下ろすこま子。1930年代日本のイストワール。 →目次へ →書評・読者カードを見る
●梅本浩志 A5判★3000円 0929-1 (2004・8)
島崎藤村が『夜明け前』を「中央公論」に連載し始めたのは、世界大恐慌が勃発した1929年4月。1870年前後の燦然と輝く歴史を描くことによって、戦争とファシズムの跫音が聞こえてきた1930年代の時代状況につるはしを打ち込んだ孤絶の藤村の姿を描く。
●脇坂充 四六判★2700円 0924-0 (1999・9)
70年代、若者たちに圧倒的に支持され、若くして世を去った「志」の作家・高橋和巳。その全小説、エッセイ・評論、中国文学研究に及ぶ全体像を、作品世界と高橋の実存と関わり合わせて論評する。 →目次へ →書評・読者カードを見る
●鵜飼清 A5判★4300円 0926-7 (2002・11)
「盗用疑惑」に包まれたベストセラー作家・山崎豊子。「疑惑」の検証と作品の分析をとおして、その小説作法を明かし、マスメディアによって国民作家として作られていく構造にメスを入れる。彼女を生み出した戦後を問う長篇評論。 →目次へ →書評・読者カードへ
●池田浩士 四六判★2800円 0475-3 (1993・12)
対抗文化として生まれた大衆文化が民衆支配の媒体(メディア)とされ、権力批判の方法としてのパロディが差別表現と結びついてしまうこと。この時代の権力と表現をめぐる問題性を、大衆文学論、ファシズム論、天皇論から探る。
●金学鉉編訳 四六判★1800円 0224-6 (1981・10)
白楽晴、高銀、梁性佑、李哲範、廉武雄など韓国を代表する文学者の論文をとおして、民衆解放への思想的表現としての現代韓国文学の課題を照らしだす。今日の韓国の思想・文化・社会状況を把握する上での必読の文献。
●藤倉孝純 A5判★2800円 0318-8 (1996・6)
神に帰依できない近代において、自己の実存に根拠を与えようとすれば、世界は何の回答をも与えてくれない。この近代の不安に直面したドストエフスキーの初期作品群を精緻に解読する。
美と醜 第1巻[背丈篇]/第2巻[はな篇]/第3巻[恋の戦陣訓]
●大同耕太郎著 四六判★1500円 0174-6/0175-4/0176-2 (2004・5-12)
●矢牧一宏・遺稿集刊行会 四六判★2800円 0424-9 (1983・11)
幻の名著「家畜人ヤプー」を刊行し、最後の編集者といわれた矢牧一宏の遺稿追悼集。いいだもも、粕谷一希、工藤幸雄、宗左近、種村季弘、澁澤龍彦、武田百合子、中田耕二、埴谷雄高、安岡章太郎、吉行淳之介、他。
●西田秀秋 四六判★2000円 0500-8 (2003・6)
天保2(1831)年の百姓大一揆は長州藩全域に波及し、「穢多狩り」がいたるところで起こった。幼いころ小郡の村で、この惨劇を目撃した伊三は成人し、やがて部落民の軍隊=一新組に入隊する。明治維新前夜の被差別部落を舞台とする歴史と人間のドラマ。 [跋文=鶴見俊輔] →読書カードを見る
●春日嘉一 四六判★3800円 1304-3 (2003・8)
日中戦争中、中国国民党軍の捕虜となった日本軍将兵たちの物語。一歩兵少尉と台湾出身の中国軍中佐の出会いを軸に展開。祖国・日本の崩壊を予知して苦悩する男たち、鋭い思想対決と国境を越えた友情。数多くの証言と史実をもとに綴る渾身の1000枚。
●羽田令子 四六判★1800円 0123-1 (1990・7)
故国を離れ、異郷に身をおく日本人たち。現地の人々とのふれあい、カルチャーショック、ブラジル、タイ、カンボジアなど第三世界での暮らしをつぶさに描く小説4篇を収録。
●羽田令子 四六判★1800円 0158-4 (1999・2)
17世紀後半のシャム(タイ)王国。外国人ながら中枢に重用されたファルコン。その妻マリは、キリシタン弾圧から逃れた日本人の子孫だった。欧州列強の使節たちの思惑、王位継承をめぐる内乱、歴史に翻弄される二人は……。第16回日本文芸大賞女流文学賞受賞作。
●羽田令子 四六判★1700円 1305-1 (2003・8)
ドン・ムアン空港の向かい側のホテルで、十数年ぶりで会った伊藤君枝は、衝撃的な長い告白をはじめた。第二次世界大戦中、夫の三井物産バンコク支店への赴任にともなって、軍部の指令で諜報活動を命じられた。彼女の語りは、大戦下タイの秘史の扉をひらく。 →目次へ →読者カードを見る
●松廣茂 四六判★2000円 0923-2 (1998・10)
いまだに残っている戦前からのビル。なくしようがない路地。銀座通りのすました風景。共に戦火に逃げ惑った人たちの思い出。敗戦後、懸命に生きた銀座。いまフラッシュバックされる少年時代の記憶。
●玉木譲 四六判★2300円 0614-4 (1996・9)
紺青の天草の地から、地球に向かって発信する戦後史の断面――。自分史としてのエッセイ集。/1・済々黌のこと 2・福祉という仕事 3・父としての記 4・天草人の記録
●日高普 四六判★2200円 0922-4 (1996・8)
本はいいものだ。本を読みながら眠ると、本の夢を見ることが多い。本の夢だってまんざら捨てたものではない――。毎日新聞などに書いた書評を中心にした、本とその周辺をめぐる本好きの人のためのエッセイ集。
●日高普 四六判★2200円 0925-9 (2001・6)
「彼は良書を見つけだして、その勘どころをきれいに、正確に紹介する。これは名人芸で、人間国宝にしてもいいくらいだ。こんな書評が書けるのは、人となりが明るくて、友達づきあいが好きなせいが大きい」と丸谷才一氏に評される著者の書評集。 →目次へ →読者カードを見る
語りの記憶・書物の精神史 ――図書新聞インタビュー
●米田綱路編著 A5判★2500円 0553-9 (2000・11)
●日本近代演劇史研究会編 A5判★4700円 0170-3 (2005・6)
河竹黙阿弥から森本薫まで−。近代日本の51人の作家と作品に関する評論を集成。近代演劇史を読み直す共同研究の成果
●日本近代演劇史研究会編 A5判★5800円 0165-7 (2002・7)
つかこうへい、別役実、鴻上尚史、野田秀樹、如月小春、渡辺えり子、井上ひさしなど、現代演劇の最前線の作品を論じる戯曲評論集。
●日本近代演劇史研究会編 A5判★6200円 0169-X (2005・6)
つかこうへい「熱海殺人事件」、別役実「マザー・マザー・マザー」、鴻上尚史「朝日のような夕日をつれて」、野田秀樹「野獣降臨」、如月小春「MORAL」、渡辺えり子「ゲゲゲのゲ」、井上ひさし「頭痛肩こり樋口一葉」など、現代演劇の最前線の作品を論じる戯曲集。
●井上理恵 A5変型版★4000円 0121-5 (1989・10)
リアリズム演劇の確立に大きな足跡を残した劇作家・久保栄は、1926年築地小劇場に入ってからの32年間、翻訳・評論・戯曲・演出・小説の分野で生きた。「火山灰地」論を中心とした初の本格的な久保栄研究。
●井上理恵 A5判★4500円 0162-2 (1999・12)
近代戯曲の代表的作品、木下順二「夕鶴」、森本薫「女の一生」、菊池寛「父帰る」、岸田国士「紙風船」、有島武郎の戯曲等々を、ドラマ論の視座から再読し、近代の曙とともに展開された芸術運動としての近代演劇史の扉をあける。社会史としての演劇研究。→目次へ →書評・読者カードを見る。
●菅孝行 四六判★3200円 0171-1 (2003・3)
演劇史とは、人間の身体表現と、それを見ることを介して生み出される固有の出来事の精神史である。脱新劇を目指した60年代演劇の地平と、演劇的感性の新たなかたちとしての70年代演劇の相貌。そして80〜90年代の変貌する演劇の問題構造を剔出する日本現代演劇史。→目次へ →書評・読者カードを見る
●桜井大造 A5判★2000円 0434-6 (1987・6)
変幻自在風ノ旅団、ワッショワッショト登場ス。豪華スタアノ勢揃イ、天然色ノパノラマ館、来タレヤ人ビト面白キ、コノ天幕ノヒト騒ギ……。テクノポリスに出現した目眩めく騒乱芝居。そのすべてがここに。
●岩本宣明 四六判★1600円 0916-X (1994・7)
「ただならぬ才能。新聞の世界が、大笑いしているうちに、あれよあれよと現実をつきぬけていく。づかづかとした面白さ」(山田太一)。菊池寛ドラマ賞入賞の戯曲作品。
●李鳳宇編 四六判★1800円 0917-8 (1994・11)
在日コリアンにとっての「表現」とは何か? 大ヒットした映画を素材に、関係者が熱い思いを語り合う。/李鳳宇(プロデューサー)、崔洋一(監督)、鄭義信(脚本)、梁石日(原作)、他。
●門間貴志 四六判★2700円 0941-0 (1997・2)
「日本」と異文化の側から描くとどう映るのか? そんなフリクショナル(文化摩擦)な映画ばかりを集めた、映画100周年におくる記念企画4巻シリーズ。江戸木純氏他推薦! →書評をみる
●門間貴志 四六判★2800円 0942-9 (1996・10)
韓国・北朝鮮映画の日本像は抗日に始まる。東南アジア映画には経済的な力関係が見えかくれする。テレビ映画も含め貴重なフィルムのデータを集大成する本書は、アジア映画の格好の入門書でもある。
●門間貴志 四六判★2800円 0943-7 (1995・9)
さまざまな民族を抱えるアメリカ映画は、常に文化摩擦映画という一面をもっている。ハリウッドで作り出された日本人のステロタイプは、全世界に流布し、大きな影響を与えた。
●今井幹夫 四六判★1500円 0742-6 (1986・8)
あなたが外国人に日本語を教えるとき……。日本語というこのミステリアスな言語を解剖し、日本語表現の特徴を平易に解説する。借家と貸家――同じ対象でも異なってとらえる、拙者とはオレのことかと私言い、など。
●西川幹生 A5判★2300円 0933-X (1999・1)
明治期の言語学会において、熾烈に展開された日本語戦争。日本=アルタイ説がどのようにねつ造されたか。その歴史の謎を克明に解明し、日本語=ユーラシア語説を詳細に検証する。日本語の故郷をめぐる再審請求の書。 →目次へ
●清水邦子 テープのみ★8000円 (1998・5)
長年にわたる日本語教育の授業から生まれたオリジナル教材。「あります」文型を学習した初級者から上級者にも対応し、耳で学習する効果をあげる内容、設問で構成されている。
●海法潤二 A5判★2400円 0934-8 (2005・3)
2004年シーズンに飛躍的成長を遂げたヤンキース・松井秀喜。著者はその全試合・全打席を観戦し5月には渡米、ヤンキースタジアムから生の声をネットに届ける。玄人ハダシの野球理論は掲示板でも話題沸騰! 05年シーズンの観戦に欠かせない豊富な資料を添えた痛快な野球日記。
●鵜飼清 四六判★1500円 0927-5 (2003・10)
戦前から戦後へ大阪タイガースに賭けた男─松木謙治郎。酒を愛し、沖縄戦をくぐり抜けた松木監督からタイガースは甦った。「酔虎」とは、挫折をこえて夢を抱き続ける男たちを言う。タテ縞のユニフォームと著者の出会った男たちが綾なす劇的肖像。 →目次へ →書評・読者カードを見る
●市之瀬敦 四六判★2000円 0395-1 (2001・8)
60年代、ポルトガルの名を高めたのは一人の植民地出身プレーヤー、エウゼビオだった!「黒豹」の異名をとったW杯得点王から、各国強豪チームで活躍する名選手たちまで、栄光と挫折のサッカー史が“小さな強国”の現代を照らし出す。村上龍氏推薦! →目次へ →書評へ
●パトリック・ミニョン/堀田一陽訳 四六判★2600円 0398-6 (2002・3)
あのサッカーの情念(パッション)はいったいどこからくるのか。イギリスとフランスの二つの典型を通して読み解く。第一部はサッカーの文化・社会史。第二部はイギリスのフーリガニズム。第三部はフランスのサポーター活動とサッカー文化を分析。 →目次へ →書評を見る
●市之瀬敦・粂川麻里生 編著 A5判★2000円 0399-4 (2002・5)
応援するチームの違いで家族が断絶するブラジル、放映時間の遅れが社会問題に発展するドイツ……サッカーを見ればお国柄がわかる! 伊東武彦、康熙奉、佐山一郎、野村進、マリーニョ各氏が論じ合うシンポジウム録。 →目次へ
●天野恵一編 四六判★2200円 0496-6 (1998・1)
オリンピックは誰のもの? 民衆動員の装置としての1936年の「民族の祭典」ナチ・オリンピックから、利権まみれ・環境破壊の長野オリンピックまで、その仕掛人たちの超商業主義と政治の構図を問う。