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図書目録

思想 【人と歴史】

戦争と伝書鳩 1870―1945

戦争と伝書鳩 1870―1945

吉田和明

価格: 2200円+税
発行日: 2011年8月15日
版型: 四六判並製
ページ数: 286頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-0909-6
Cコード: C0030

詳細内容

戦場を駆け巡る「小さな伝令使」の物語。第二次大戦中、連合国軍は伝書鳩を使ってフランスのレジスタンスと交信、ナチス・ドイツ軍の動静と軍事施設の情報を得て、戦局を有利に展開させた。

【目次】

戦争と伝書鳩 1870―1945*目 次


 はじめに………………7


第1章 原爆投下と伝書鳩………………11

    ヒロシマからの第一報は伝書鳩によって届けられた     12
    巨大なキノコ雲が湧きあがり……     13
    トルーマンのラジオ放送     18
    ちり紙のような鳩の通信紙     24
    余白のある新聞     29

第2章 日清・日露戦争と伝書鳩………………37

    日本軍はいつから伝書鳩を飼育し始めたのか     38
    明治天皇が歌に歌んだ伝書鳩     43
    日本独自の無線電信機の開発     47
    バルチック艦隊発見の知らせは……     52
    台湾の孤立に陥った場合を慮って     57
    伝書鳩(軍用鳩)を使ったある「壮大な計画」     62
    日露戦争の終結(明治三十八年九月\_hに\/休戦条約成立)     69

第3章 第一次世界大戦と伝書鳩………………75

    自衛隊で飼われていた伝書鳩     76
    日本における伝書鳩(軍用鳩)の黎明期     80
    ヨーロッパ戦線における伝書鳩(軍用鳩)の活躍     90
    鳩に授与された勲章     97
    鳩を使って空から写真を撮る     100

第4章 満州事変・日中戦争と伝書鳩………………105

    「小さい伝令使」という戦争美談     106
    剥製の鳩を写した「ちょっと不思議な写真」     113
    軍鳩飼って国護れ     119
    靖国神社にある「鳩魂塔」     125
    リアリズムを旨とする小説で     129
    白い鳩はなぜ「愛と平和のシンボル」なのか     136

第5章 普仏戦争と伝書鳩………………143

    パリを救った伝書鳩     144
    今後は気球に少数の鳩しか載せない     150
    鳩は五十羽しかパリに戻ってはこなかった     158
    「顕微写真」化し、鳩に託した郵便物     162
    鵞鳥の羽根の筒に通信文を入れ……     169

第6章 太平洋戦争と伝書鳩Ⅰ………………173

    競翔家たちに払い下げられた軍用鳩     174
    テレビドラマ『相棒』に登場した「中陸系」の鳩     183
    軍に鳩を奪われた競翔家たち     191
    軍は幾らで鳩を買い上げたのか     198
    十五年戦争の間に何羽の鳩が供出されたのか     204
    羽色ハ目立チ易キ白色ヲ混セサルコト     214

第7章 太平洋戦争と伝書鳩Ⅱ………………219

    競翔家たちの所有する鳩は一羽もいなくなった     220
    「帝国伝書鳩協会」と「大東亜伝書鳩総連盟」     232
    通信網の確保を目的として「国防鳩隊」が結成された     244
    昭和十七年四月十八日の日本初空襲     250
    軍の意向に従わなかった競翔家たちは……     256
    『偕行社記事 特号』のおかしな文章     262

第8章 終戦と伝書鳩………………269

    鳩取扱兵たちの訓練     270
    地面の下に造られた鳩舎     277
    南方軍軍用鳩育成所     288
    映画『史上最大の作戦』に描かれた伝書鳩     297
    禁衛府衛士総隊通信班鳩班長として最後に     301
    終戦のとき軍用鳩は……     308


 あとがき………………314

著者略歴

吉田和明
評論家・コラムニスト
千葉県館山市生まれ。法政大学経済学部卒業。東京工業大学社会理工学研究科博士課程修了。80年代に総合評論誌『テーゼ』を創刊、主宰。大学、専門学校やカルチャーセンターの講師を務め、現在はフリー。
[主要著書]
フォー・ビギナーズ『吉本隆明』1985 現代書館
フォー・ビギナーズ『三島由起夫』1985 現代書館
『吉本隆明論』1986 パロル舎
フォー・ビギナーズ『柳田国男』1986 現代書館
フォー・ビギナーズ『太宰治』1987 現代書館
フォー・ビギナーズ『芥川龍之介』1989 現代書館
『続・吉本隆明論』1991 パロル舎
フォー・ビギナーズ『宮沢賢治』1992 現代書館
『あしたのジョー論』1992 風塵社
『太宰治というフィクション』1993 パロル舎
『文学の滅び方』2002 現代書館
『三億円事件と伝書鳩 1968-69』2006 社会評論社
『太宰治はミステリアス』2007 社会評論社
『ノアの箱舟と伝書鳩 紀元前2348-47』2009 社会評論社
ほか、新田準と共同監修したPD叢書『食楽』『猫愛』『嫌戦』『史語』『女詞』(凱風社)などがある。

書評

[東京・中日新聞 2011/10/23]

十九世紀の普仏戦争では孤立したパリを救い、原爆の惨禍に見舞われた広島の状況を最初に伝えたのも新聞社の鳩という。第二次大戦まで内外の戦争の 最前線で活躍した〈小さな伝令使〉の逸話が満載。

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