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図書目録

思想 【人と歴史】

金天海 在日朝鮮人社会運動家の生涯

金天海 在日朝鮮人社会運動家の生涯

樋口雄一

価格: 2200円+税
発行日: 2014年10月10日
版型: 四六判並製
ページ数: 224頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1205-8
Cコード: C0030

詳細内容

戦前、在日朝鮮人の労働運動・社会運動に関わり、1928年から45年までの大半を非転向で獄中で過ごす。戦後、日本共産党の中央委員として活動、朝鮮戦争直前に朝鮮民主主義人民共和国に帰国。
一貫して、理論よりも在日朝鮮人民衆が抱えている課題を最も大切なものとしてとらえてきた金天海を、今知る人は少ない。
2012年に発見された自伝的記録をふまえ、その足跡をたどる。

【目次】

  まえがき


第1章 韓国蔚山・方魚津での成長
   蔚山・方魚津
   一八九八年に生まれる
   父母とその仕事
   少年時代
   義兵戦争に対する印象
   一三歳で「韓国併合」を見る
   方魚津に建てた家を失う
   一六歳から三年間を智異山・霊源寺ですごす
   故郷での暮らしと三・一運動
   李在今との結婚
   日本渡航の決心と渡航

第2章 日本渡航直後の動向と関東大震災
   渡航直後の印象
   大阪で朴広海と会う
   東京・上野で下宿
   関東大震災と金天海

第3章 東京・神奈川での活動
   労働者の街、横浜へ
   横浜と神奈川県内での活動
   小田原での逮捕と裁判
   中原萩子と金天海
   徐鎮文の拷問死
   朝鮮共産党日本総局責任秘書
   市ヶ谷刑務所と公判闘争
   裁判闘争に見る民族的な主張
   秋田刑務所での日常
   『朝鮮新聞』の発行
   金天海の『朝鮮新聞』の拡大

第4章 新たな拷問と獄中生活
   朝鮮新聞社に対する弾圧
   『朝鮮新聞』の内容
   厳しい拷問
   膳所刑務所での暮らし
   東京予防拘禁所
   予防拘禁所での金天海
   金天海と山辺健太郎
   予防拘禁所での闘う姿勢
   府中刑務所へ
   拘束一六年八ヶ月
   解放直前の朝鮮人の府中刑務所訪問

第5章 解放後の金天海
   府中刑務所からの解放
   治安維持法の廃止と朝鮮人
   朝鮮人たちの解放直後の組織運動
   金天海の活動再開
   解放直後の朝鮮人社会
   日本共産党員としての活動
   在日本朝鮮人連盟と金天海
   金天海の戦後活動

第6章 朝鮮人連盟での活動
   朝鮮人のなかで
   解放新聞社と金天海
   小石川区白山御殿町一〇六番地
   金天海と病気療養

第7章 共和国への帰国
   帰国の決断
   金天海はどのように帰国したのか
   共和国での活動と肩書き
   金天海の死について
   現在の共和国での金天海評価

終章  金天海の生涯を通じて
   金天海の精神的な強さ
   同胞と親族に対する愛情
   金天海の社会・労働運動へのまなざし
   金天海の民族的な立場と在日朝鮮人
   金天海と日本人
   朝鮮人・在日朝鮮人にとっての金天海
   日本人にとっての金天海
   金天海の私生活
   金天海と日本語について
   日本の植民地支配が生んだ金天海

  [付録]金天海関係資料
   金天海の資料について
   資料1 残忍極まる大虐殺陣を展開 金天海談
   資料2 金天海について─一九二〇年代の活動を中心に  樋口雄一
   資料3 「金天海 自伝的記録」解説  樋口雄一

  あとがき

著者略歴

樋口雄一
1940年生まれ。高麗博物館館長 在日朝鮮人運動史研究会会員
著書『協和会─戦時下朝鮮人統制組織の研究』『戦時下朝鮮農民の生活誌』(社会評論社)、『日本の朝鮮・韓国人』『日本の植民地支配と朝鮮農民』(同成社)、『戦時下朝鮮民衆と徴兵』(総和社)ほか。共著『朝鮮人戦時労働動員』『東アジア近現代通史5』(岩波書店)、『東アジアの知識人4』(有志舎)、『「韓国併合」100年と日本の歴史学』(青木書店)ほか。

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