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図書目録

思想 【人と歴史】

戦争と近代

戦争と近代

ポスト・ナポレオン200年の世界

石塚正英 / 工藤豊 / 中島浩貴 / 山家歩

価格: 2400円+税
発行日: 2011年9月19日
版型: A5判並製
ページ数: 256頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1507-3
Cコード: C0030

詳細内容

フランス革命とナポレオンの登場。国民軍の創設と兵站の重視など軍事組織の大改革。戦争と国民国家が手に手をとって歩み出した。近代軍事史をとうして、世界と日本の「近代」の諸相を照らし出す。

【目次】

戦争と近代─ポスト・ナポレオン200年の世界─目次
はしがき 石塚正英 9
第・部 ナポレオンとその影響
第一章 「フランス革命」の負の遺産 清水多吉 18
序 18
一 ヴァルミーの戦い 20
二 ヴァンデの叛乱 26
三 ナポレオンの登場 31
まとめにかえて 36
第二章 クラウゼヴィッツと「戦争」 中島浩貴 39
─近代的国民戦争の連続性と転換─
はじめに 39
一 クラウゼヴィッツとナポレオン戦争 41
二 クラウゼヴィッツと近現代の戦争─戦争論解釈を中心に 43
三 戦争形態の多様化 48
おわりに 49
第三章 サン=シモンからみたナポレオン 松田 昇 54
─ナポレオン論の変容─
はじめに 54
一 ナポレオンのフランス的「文明化」によるヨーロッパ統一政策とサン=シモン 55
二 『ヨーロッパ社会の再組織について』(一八一四/一〇)の趣旨とナポレオン批判 61
三 サン=シモンにおけるポスト・ナポレオン論 64
第四章 ナポレオン戦争と佐賀藩 篠原敏昭 69
はじめに 69
一 フェートン号事件と佐賀藩 70
二 鍋島直正と西洋軍事技術の導入 73
三 幕末維新期の佐賀藩と国民国家形成の問題 77
おわりに 81
第・部 ポスト・ナポレオンの動向
第五章 マキアヴェッリとポスト・ナポレオン期イタリアの政治的ロマン主義 石黒盛久 86
─『君主論』解釈とリソルジメント民主派の変質─
はじめに 86
一 政治運動としてのリソルジメント運動 87
二 十九世紀以前のマキアヴェッリ解釈史 88
三 イタリア・ロマン主義的マキアヴェッリ解釈 90
四 一八四八年に至るリソルジメント運動の動向 92
五 第一次独立戦争の挫折とマキアヴェッリの〈救世主待望的解釈〉 94
結 語 96


第六章 フランス革命期におけるパトリ(祖国)のアレゴリー 黒木朋興 99
はじめに 99
一 祖国における神と王の不在 100
二 理性崇拝から絶対存在へ 103
三 「最高存在」は如何なる神なのか 109
四 像への崇拝、そしてアレゴリー 112
結 論 114
第七章 「対内戦争」の勃発と刑罰制度の変化 梅澤 礼 116
─十九世紀フランスにおける犯罪者の概念の変遷─
はじめに 116
一 復古王政期(一八一四─一五、一八一五─三〇年) 117
二 七月王政期(一八三〇─四八年) 119
おわりに 123
第八章 言語の不完全さに抗して 立花 史 131
─辞書学とマラルメ─
はじめに 131
一 フランス辞書学の歩み 132
二 マラルメの辞書学 137
さいごに 143

第・部 日本における〈戦争と近代〉
第九章 食文化からみる近代日本の西洋化 河上睦子 148
─福澤諭吉と森外の西洋食論─
はじめに 148
一 西欧社会における食の近代化 150
二 近代日本における西洋食の導入─福澤諭吉の肉食論 152
三 食の西洋化への葛藤─森外の兵食論 155
四 日本型西洋化をめぐって─「ナウマン」論争 157
おわりに─レーヴィットの外批判 159
第一〇章 追放と栄光 山家 歩 165
─保田與重郎のナポレオン論について─
はじめに 165
一 ナポレオンと近代 167
二 近代天皇制と栄光 171
結びに代えて─美学とデモクラシー 174
第一一章 国家の枠を超えて 唐澤太輔 180
─トランスナショナリストとしての南方熊楠の思想と行動─
一 熊楠と孫文─英国人を東洋より追い出すべし─ 180
二 白人には白人の長所あり、東洋人には東洋人の長所あり 183
三 熊楠とボーア戦争 185
四 神社合祀反対運動─近代の進化は何をもたらすか─ 188
まとめ─つながり(関係性)の再認識─ 191
第一二章 対外戦争と国民意識 工藤 豊 197
─革命期のフランスと日清戦争前後の日本─
はじめに 197
一 戦争・軍隊と国民 198
二 日清戦争と日本の評価 206
おわりに 209
第一三章 日韓合邦と日韓併合の峻別 石塚正英 213
─川上善兵衛の思想と行動を事例に─
はじめに 213
一 日韓合邦思想に関する動機的解釈と結果的解釈 214
二 川上善兵衛とその著作『武田範之伝』 215
三 川上善兵衛の郷土建設思想 218
四 農本主義 221
むすびに 223
あとがき 工藤 豊 229
関連年表 川島祐一 232

著者略歴

石塚正英
1949年生,東京電機大学理工学部教授,博士(文学)
『近世ヨーロッパの民衆指導者』,社会評論社,2011年。『「裏日本」文化ルネッサンス』(編著),社会評論社,2011年。『感性文化学入門』東京電機大学出版局,2010年。

工藤豊
1950年生,東京電機大学理工学部特任教授,博士(経済学)
『「裏日本」文化ルネッサンス』(共著)社会評論社,2011年。「〈近代の超克〉の隘路─永久革命としての〈近代の超克〉の意味─」,石塚・工藤編『近代の超克─永久革命』共著,理想社,2009年,所収。「日本のナショナリズムの形成と特質」桑野弘隆・山家歩・天畠一郎編著『1930年代・回帰か終焉か』,社会評論社,2007年,所収。

中島浩貴
1977年生,東京電機大学理工学部助教
『戦略原論─軍事と平和のグランド・ストラテジー』共著,日本経済新聞社,2010年。
『クラウゼヴィッツと『戦争論』』(共著),彩流社,2008年。マーレー他編『戦略の形成─支配者,国家,戦争』(共訳),中央公論新社,上下巻,2007年。

山家歩
1969年生,法政大学非常勤講師
「ミシェル・フーコーの統治性論」社会理論学会『社会理論研究』,2010年。「統治のユートピアとその障害」,長原豊編『政治経済学の政治哲学的復権』法政大学出版局,2011年。「破局的リスクと天皇制的統治」『流砂』4号,2011年。

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