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図書目録

思想 【哲学・社会学・思想史】

ホルクハイマーの社会研究と初期ドイツ社会学

ホルクハイマーの社会研究と初期ドイツ社会学

楠秀樹

価格: 3200円+税
発行日: 2008年10月
版型: A5判上製
ページ数: 240頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-0882-2
Cコード: C0030
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詳細内容

社会の変化が新しい社会理論を求める。
そして新しい理論こそが社会の導きとなりうる。二つの世界大戦、ロシア革命、ナチズム、迫害、亡命、
この激動の時代。ドイツ・フランクフルト学派の代表者・ホルクハイマーが「経験」を問うた知の軌跡から、社会を批判する社会思想の一原型が浮かび上がる。

【目次】

目次
はじめに 5
緒 論 研究の範囲、既存研究の概観、本研究の位置 7
第1章 ホルクハイマーの「経験」 15
第1節 青年ホルクハイマーの「経験」 16
第2節 大学社会の「経験」 24
第3節 「経験」という哲学的プロブレマティーク 33
第2章 ホルクハイマーの哲学修業期――現象学から唯物論へ―― 58
第1節 現象学への依拠 59
第2節 現象学の批判へ 70
第3節 唯物論の受容 82
第3章 ホルクハイマーの社会の理論と知識社会学 110
第1節 ホルクハイマーの「唯物論」 110
第2節 社会の理論としてのイデオロギー論 117
第3節 非完結的弁証法 125
第4章 ホルクハイマーの社会研究と初期ドイツ社会学 143
第1節 ホルクハイマーと社会研究所 144
第2節 社会学と社会研究 158
第3節 ホルクハイマーと社会研究所の「経験的研究」
    ――『権威と家族』(1936)―― 169
むすびにかえて――反省と課題―― 195
ホルクハイマー・バイオグラフィー 201
相関図 209
参照文献目録 211
あとがき 219
人名索引 221  事項索引 227

著者略歴

楠秀樹
1970年生まれ。2004年、東洋大学大学院社会学研究科社会学専攻博士後期課程修了。学位は「博士(社会学)」。現在は東京理科大学、神奈川工科大学、神奈川大学の非常勤講師。代表的著作は以下。
・ 「デクラッセとナチズム」 ブルデュー社会学研究会編『象徴的支配の社会学』所収(恒星社厚生閣 1999年)
・ 「フランクフルトからアメリカ亡命にいたる(1930―1933)『社会研究所』の『内部』と『外部』」(『白山社会学研究』第8号 1999年)
・ 「F.リンガーによるブルデュー『場(champ)』の概念受容―ジェイによる批判から考える―」(『年報社会学論集』第13号 2000年)
・ 「ブルデュー、そのコミュニケーションの文化―ハーバーマスとデリダにおける『テクスト』と『コンテクスト』の問題を例として―」(『情況』 2002年)
・ 「ホルクハイマーの思想形成過程における『経験』(Erfahrung)をめぐる現象学と唯物論との交差について―1920年代の認識論から1930年代の社会哲学への転換―」(学位論文 2004年)

(執筆当時のものです)

書評

[週刊読書人 2008/12/19]

本書の特徴は、この学派形成以前のホルクハイマーの思想形成を、ワイマール期の多様な思想の布置状況の中で探るところにある。本書には手探りだからこその疑問もあり、だからこその更なる追求の誘いもある。例えば、ゲシュタルト心理学から精神分析への転換は、フロムという人的契機だけに依ったのだろうか。マルクス主義にも残る啓蒙や自然科学への信頼を、ホルクハイマーはどのような契機で疑問を抱くようになったのだろうか、等々。

清水多吉

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