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図書目録

思想 【哲学・社会学・思想史】

生涯学習とアソシエーション

生涯学習とアソシエーション

三池、そしてグラムシに学ぶ

黒沢惟昭

価格: 2700円+税
発行日: 2009年11月1日
版型: 四六判上製
ページ数: 304頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-0884-6
Cコード: C0030
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詳細内容

三池闘争、イタリアの工場評議会運動の歴史的経験を通して、生産者が主人公になる社会(アソシエーション)を構想する。市民社会とヘゲモニー論の新たな展開。

【目次】

はじめに     9


Ⅰ 三池から学ぶ――終らない炭(ルビ:や)鉱(ルビ:ま)の物語     13


序 章 三池へのプロローグ――映画「三池 終わらない炭(ルビ:や)鉱(ルビ:ま)の物語」を観る――     14

   一 三池労組解散     17
   二 三池炭鉱、苛酷な労務政策     20
   三 三池闘争略史     24

第一章 三池闘争と学習活動――成立と展開――     28

   はじめに     28
   一 三池学習活動の成立     35
   二 三池学習活動の展開     51
   三 一九六〇年代三池学習活動の組織論     58

第二章 女性、子どもたちと三池闘争――『三池主婦会二〇年』によせて――     71

   一 三池主婦会産みの苦しみ     72
   二 「英雄なき一一三日のたたかい」と主婦会     74
   三 たたかいと分裂と差別のなかで     76
   四 学ぶこと、残された課題     80

補論Ⅰ その後の三池――三井三池労組における「五人組」組織――     83

   一 抵抗と助け合いの小集団     84
   二 合理化攻撃と職制支配     86
   三 長期抵抗路線の核としての「五人組」     87
   四 「五人組」の発展     91

第三章 三井三池闘争と階級・差別の問題――労働運動と部落解放運動――     95

   一 問題の所在     95
   二 三井三池における労働者のたたかいと教育     96
   三 労働運動と部落解放運動の接近     98
   四 接近のなかでの意識の変革     100
   五 問題点―若干の傍証     101
   六 あとがき     110

第四章 労働者学習・教育試論     118

   はじめに     118
   一 「窮乏化理論」について     119
   二 「自然発生性」と「意識性」     123
   三 労働者の学習・教育についての仮説     125
   おわりに     127

補論Ⅱ 久しぶりに大牟田で「三池の学習会」を学ぶ     131

   一 労働者の誇りと学習会     131
   二 半世紀をこえる交流     135



Ⅱ 生産者社会から市民社会へ     137


プロローグ     138

序 章 カオスの現代を読み解くグラムシの思想     141

   一 グラムシの生涯     141
   二 『獄中ノート』の思想     143
   三 ヘゲモニーとしての教育と現代の課題     146

第一章 組織された生産者社会の夢の再生――グラムシ「工場評議会」と人間の問題――     148

   一 工場評議会運動の生成・展開――生産者社会の夢と挫折――     148
   二 組織された生産者社会     154
   三 「ソチエタ・レゴラータ」と知識人の問題     163

第二章 現代日本の生涯学習と市民社会     174

   はじめに     174
   一 「社会教育」の再検討     175
   二 社会教育から生涯教育へ     185
   三 生涯学習時代の到来     196
   四 生涯学習と現代市民社会     211

第三章 新しい社会形成とボランティア・ネットワーキング     227

   一 マルクスの再評価と社会民主主義     227
   二 「小さな政府」の再審     231
   三 社会形成の原理としてのアソシエーション     242
   四 生涯学習とボランティア・ネットワーキング     251

第四章 市民的ヘゲモニーの生成と展開――生産者社会から市民社会へ――     263

   はじめに――現代日本におけるグラムシ思想と教育研究――     263
   一 資本主義の変貌と現代の市民社会     267
   二 市民社会の主体形成――グラムシの思想を視軸にして――     269
   三 現代日本の主体形成     277
   おわりに     292

あとがきにかえて――初出と追記     298

索  引     303

著者略歴

黒沢惟昭
1938年長野市に生まれる。一橋大学社会学部、東京大学大学院で社会思想、教育学を学ぶ。神奈川大学、東京学芸大学などを経て現在、長野大学教授。川崎市生涯学習振興財団理事、日本社会教育学会常任理事を務める。
主要著書:『国家・市民社会と教育の位相――疎外・物象化・ヘゲモニーを磁場にして』(御茶の水書房、2000年)、『疎外と教育の思想と哲学』(理想社、2001年)、『教育改革の言説と子どもの未来――教育学と教育運動の間』(明石書店、2002年)、『増補・市民社会と生涯学習――自分史のなかに「教育」を読む』(明石書店、2002年)、『現代に生きるグラムシ――市民的ヘゲモニーの思想と現実』(大月書店、2007年)『アントニオ・グラムシの思想的境位――生産者社会の夢・市民社会の現実』(社会評論社、2008年)ほか。

書評

[読書新聞 2010/2/5]

アソシエーションを生み出す民衆側のヘゲモニーは自発的諸個人が相互に教えあって協同意志を作る過程として論じられ、この点に著者の主張の眼目があるようだ。

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