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思想 【哲学・社会学・思想史】

ホモ・ファーベル

ホモ・ファーベル

西欧文明における労働観の歴史

アドリアーノ・ティルゲル(著) / 村上桂子(訳) / 小原耕一(訳)

価格: 2700円+税
発行日: 2009年11月24日
版型: 四六判上製
ページ数: 232頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-0885-3
Cコード: C0030
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詳細内容

人間の本質はHomoFaberか? 1929年世界恐慌の直前に刊行された古代ギリシャ・ローマ文明から現代文明にいたる労働観の変遷。ハンナ・アーレントは本書が孕む問題性を『人間の条件』で深く論究する。

【目次】

第1章 ギリシャ・ローマ文明における労働観 7
第2章 ユダヤ文明における労働観 16
第3章 ゾロアスター教における労働観 25
第4章 イエスの労働観 26
第5章 古代キリスト教の労働観 32
第6章 中世および近世カトリックの労働観 39
第7章 ルターの労働観 46
第8章 カルヴァンの労働観 50
第9章 近代技術および近代経済の影響下での労働観 60
第10章 ルネサンスの労働観 68
第11章 一七〇〇年代の労働観 75
第12章 十九世紀哲学に見る労働観 85
第13章 社会主義諸学説に見る労働観 97
第14章 ボリシェヴィズムにおける労働観 110
第15章 ファシズムにおける労働観 113
第16章 ラスキンおよびトルストイに見る労働観 117
第17章 労働観と近代の生命観 122
第18章 労働信仰の危機 131
第19章 労働の文明における労働者の精神的傾向 138
第20章 労働と文化 149
第21章 労働と美 157

労働観の歴史への補遺─同系関連概念の哲学的分析 163
第22章 補遺1 スポーツ 164
第23章 補遺2 遊び 171
第24章 補遺3 貯蓄 177
第25章 補遺4 贅沢 188

訳者解題 (小原耕一) 197

著者略歴

アドリアーノ・ティルゲル
1887年、イタリアのナポリで生まれ、1941年、ローマで生涯を閉じた。グラムシと同世代で、ファシズムの台頭と支配確立にいたる激動の時代を生きた思想家。クローチェ、ベルクソン、ジェンティーレなどの影響を受けながら、独自の哲学体系を創りあげた。

村上桂子
1968年国際基督教大学人文科学科卒業、英語翻訳、イタリア語翻訳に従事。
主な共訳書に『グラムシ獄中ノート・シリーズ ノート22《アメリカニズムとフォーディズム》』(いりす)、『ロナウジーニョ』(ごまブックス)ほか。

小原耕一
1964年慶応義塾大学仏文科卒業。
国際グラムシ学会調整委員。元『赤旗』プラハ、ローマ特派員。主な共訳書にN・ボッビオ『グラムシ思想の再検討』(御茶の水書房)、A・レプレ『囚われ人アントニオ・グラムシ』(青土社)、A・ネグリ『帝国をめぐる五つの講義』(青土社)ほか。

書評

[図書新聞 2010/2/20]

いずれも労働を「人文主義精神の嵐」の再興の一環として位置づけようとする著者の問題意識が底流に流れている。それはベルグソン的な「生の飛躍」とマルクスに象徴される「権利としての労働」との文明論的な「綜合」の試みであったともいえよう。

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