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図書目録

思想 【哲学・社会学・思想史】

ヴァルター・ベンヤミン解読

ヴァルター・ベンヤミン解読

希望なき時代の希望の根源

高橋順一

価格: 3700円+税
発行日: 2010年3月23日
版型: A5判上製
ページ数: 338頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-0887-7
Cコード: C0030
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詳細内容

危機と絶望の極みのうちにあった時代を、流星のように光芒を放ちながら過ぎっていった一人のユダヤ系ドイツ人思想家の生涯と彼の残したテクストを読む。

【目次】

第一部 ベンヤミンの思考の軌跡と諸断面

第一章 認識の星座     24
第二章 三人の女性     41
第三章 旅する人のまなざし     57
第四章 ナチズムと革命     73
第五章 フランクフルト学派とブレヒト     81
第六章 『パサージュ論』     97


第二部 
第一章 秘教的認識の弁証法 ベンヤミンの根源     108
第二章 「死の死」の彼方としての死
    ベンヤミンの思考の一断面     121
第三章 歴史の中の天使 メシアとアンティクリストの弁証法     140
第四章 ユートピアと歴史の狭間で
    ベンヤミンのアクチュアリティの所在     156
第五章 法・正義・暴力 解放-救済史の根源     165
第六章 認識する天使 『パサージュ論』をめぐって     184

第三部 ベンヤミンの思想的周辺

第一章 フランクフルト学派の批判思想     202
第二章 〈国民=革命〉の深層にあるもの ハイデガーとナチス     222
第三章 アドルノの思考が生成する場所 細見和之著『アドルノの場所』     237
第四章 アドルノ「自然史の理念」について     242
第五章 異化する〈事実〉
    ドイツ・ドキュメンタリー演劇について     253
第六章 埴谷雄高『幻視のなかの政治』をめぐって     266
第七章 経験的=超越的批評か物象化批判か?
    ||南剛『意志のかたち、希望のありか カントとベンヤミンの近代』     278

あとがき     331

著者略歴

高橋順一
1950年宮城県生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専攻思想史。2010年4月から1年間ライプツィヒ大学東アジア研究所客員教授。
立教大学文学部ドイツ文学科卒業。埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了。
主要著作は『市民社会の弁証法』(弘文堂)、『ヴァルター・ベンヤミン』(講談社現代新書)、『響きと思考のあいだ―リヒャルト・ヴァーグナーと一九世紀近代』(青弓社)、『戦争と暴力の系譜学』(実践社)、『ニーチェ事典』(共編著 弘文堂)ほか。翻訳にベンヤミン『パサージュ論』(全5巻、共訳、岩波現代文庫)がある。
雑誌『情況』編集委員。「変革のアソシエ」共同代表。

書評

[週刊読書人 2010/5/28]

ほとんどが著者の最近の仕事であり、論旨は明快、行文は(論じられている対象にもよるが、概して)平明である。これらのテーマに関心をもつ人びと にぜひ一読を薦めたい。

久保哲司

[図書新聞 2010/7/3]

本書がこの文脈で描き出すベンヤミンは、確かに彼の思考の、埋没しかけた一面を捉えており、この点を受容史上の徒花と切り捨てることなく救出する試みとして、本書は十分評価されねばならない。

大宮勘一郎

[月刊日本語 2010/6/1]

卓越した文芸批評家、神学的思想家、ラディカルなマルクス主義者、メディア・都市理論のパイオニア、といった流布されたベンヤミンのイメージを検証しつつ、変革と解放の思想の導きの糸に。

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