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社会評論社 出版図書目録
2010年版
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トップ > 図書目録 > 思想 【哲学・社会学・思想史】 > 書籍詳細 : 危機の時代を観る
思想 【哲学・社会学・思想史】
今日の真に不安定な、危うい時代状況をどのように剔抉し、その新たな方向性を示すか。格差社会、フィンランドの「冬戦争」、ヘーゲルの哲学思想など、今日的問題状況を多方面から検討し、その核心に迫る論考を収録。
【目次】
まえがき……………3
I 現状批判
第1章 現代日本における「労働の世界」の構図……………高橋祐吉 14
一 格差と貧困はなぜ広がったか 14
二 雇用はなぜ「融解」したか 19
三 職場はなぜ「疲弊」しているか 27
四 「労働再規制」から「社会」の再浮上へ 35
第2章 現代日本の社会保障・社会福祉政策の現状と展望……………栗木黛子 44
はじめに 44
一 近代産業化と社会保障・社会福祉は車の両輪 44
二 日本の社会保障・社会福祉の検証 54
あとがき 67
第3章 格差と貧困の情報戦――戦後日本の社会政策とシンボル操作……………加藤哲郎 70
はじめに――現代日本の「格差」問題 70
一 「貧富分化」の再定義――戦後日本の政治意識 76
二 「生活水準」から「満足度」「心の豊かさ」へ 80
三 「豊かさ」の動態化・個人化から「格差」へ 85
おわりに――「格差」から再び「貧困」へ 89
第4章 アメリカの経済安全保障と情報スーパーハイウェイ構想――冷戦後アメリカの対日情報政策を中心に……………土肥 誠 93
序 93
一 冷戦終結とアメリカ経済の変容 95
二 軍民統合と「情報スーパーハイウェイ構想」 99
三 アメリカの安全保障としての世界情報基盤 104
結 語 109
第5章 朝鮮民主主義人民共和国への主体的関わり……………鎌倉孝夫 114
はじめに 114
一 朝鮮非難・敵視の世論化とその原因 116
二 主体的関わりに関する課題 129
II 歴史的分析
第1章 戦前企業人の天皇主義……………伊藤 晃 140
序 140
一 デモクラシー時代を迎えた企業人 142
二 企業人イデオロギーの出発点 145
三 労務管理思想における天皇主義 150
四 ナショナリズムによる労・資同盟 154
結 語 158
第2章 『立正安国論』に於ける信仰と統治に関する一考察……………玉木海修 162
はじめに 162
一 ★(外字・日の下に王)★上の背景 165
二 『立正安国論』の主題と構成 169
三 衆生と国土 176
結語 180
第3章 「冬戦争」研究序説――フィンランド軍の戦術と欧州安全保障の断面を焦点に……………白根澤正士 186
はじめに 186
一 ソ芬軍事紛争への経緯 187
二 冬戦争勃発 190
三 フィンランド軍、反転に転ず 193
四 停戦と和平 202
おわりに 205
補 論 207
第4章 アイアランド反乱とグラーズゴウ大学――ウィリアム・スティール・ディクスンの場合……………水田 洋 214
はじめに 214
一 グラーズゴウの学生たち 214
二 グラーズゴウのディクスン 219
三 アイアランドのディクスン 221
四 流刑のディクスン 224
あとがき――思想史的に 226
第5章 構造改革論争前史としての一九五〇年代……………岡田一郎 230
はじめに 230
一 社会党の分裂と再統一 231
二 鈴木派と社会主義協会の対立 235
三 構造改革論争のはじまり 238
おわりに 241
III 思想的起点
第1章 経験批判論としての実在認識論の展開――アダム・スミスの認識論の枠組模索未定稿ノート――……………田中正司 250
一 唯名論と実在論との相関関係 250
二 『哲学論文集』の認識論 253
三 実在論の実践的主体性 266
補 遺 269
第2章 ヘーゲル『法哲学』の今日的意義――フリードマンの自由把握の批判・克服の指標として――……………竹村喜一郎 273
はじめに 273
一 自由の諸様態とその本質 274
二 市場における自由の実現と「人倫の喪失」 280
三 自由の実現と国家――政府の役割 286
四 歴史における自由と人間の未来 293
むすびにかえて 297
第3章 歴史の転換期とヘーゲル……………合澤 清 301
序 「新たな誕生の歴史」 301
一 「新しい時代の誕生」と文学 304
二 「ヨーロッパの革命の時代」への歴史学的反省 315
三 「精神は世界史である」 324
第4章 弁証法的「人間―社会―国家」観序説……………日山紀彦 343
はじめに 343
一 弁証法的人間観 344
二 弁証法的社会観 348
三 弁証法的「人間―社会」観 355
四 弁証法的「社会―国家」観 359
結びに代えて――弁証法的国家論のための管制高地 365
第5章 ビアトリス・ポッターとハーバート・スペンサー――ビアトリスの社会病理学論についての「論争」と社会進化論――……………佐藤公俊 368
はじめに 368
一 ビアトリスとスペンサーの師弟関係 374
二 ビアトリスの一八八六年草稿とスペンサーからの批判
――古典派経済学批判および社会生理学/病理学論を巡って―― 383
三 ビアトリスの社会進化論と生物学的進化論について 394
結びに代えて 401
あとがき……………407
加藤哲郎
一橋大学名誉教授・早稲田大学客員教授(政治学)著書:『ワイマール期ベルリンの日本人社会』(岩波書店、2008年)『情報戦の時代』(花伝社、2007年)『象徴天皇制の起源』(平凡社、2005年)など。
日山紀彦
東京成徳大学人文学部教授。著書:『「抽象的人間労働論」の哲学』(御茶の水書房、2006年)『廣松理論と現代科学論』(情況出版、1999年)『自由の腐蝕』(八千代出版、1994年)
合澤清
現代史研究会主宰、「ちきゅう座」編集長。著書:『ヘーゲル――現代思想の起点』(滝口清栄と共編著、社会評論社、2008年)
[労働運動研究 2010/12/1]
本書は、2002年、長寿社会としてはまだ71歳で早逝された栗木安延専修大学名誉教授に献げられた記念論文集である。
副題の“Die Festchrift für Prof..Etwas”という表現に久しぶりに接し、今は亡き栗木教授も歓ばれるであろうと心温まる。
来栖宗孝






