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思想 【哲学・社会学・思想史】
都市の支配的メディアのネットワークに対して、地下から自在な横断の〈線〉を引き直すこと。下層労働者の支援運動に関わりながら、ドゥルーズ・ガタリ/アウトノミアなどの文化=闘争戦略にインスパイアされつつ、八〇年代半ばにその思考を紡ぎ出しはじめた、批評家・平井玄の第一評論集。〈格差・貧困〉状況のなかで、〈労働〉〈階級〉が再審されているいまこそ、新版として世に問う!
【目次】
路上にて 序にかえて
i 闘争機械あるいは流体都市
ドゥルーズ/ガタリをめぐる階級闘争──情報のポリティクスの中で〈浅田彰〉を読む
地下都市論序説
1 地下都市の欲望
2 前線の光学 映画=運動のために
3 下方のノマディズムあるいは《地下都市の地政学》
電子闇市論─その逆説的眺望
ii 音楽機械あるいは金属都市
MTVの図像学
音楽=情報=政治をフィールド・ワークする
1 '82──シーンはどこにあるのか?
2 '83──サンプリング・マシーンと趙容弼
3 '84──不徹底なYMOファシズムの誠実な記録
──YMOのヴィデオ『プロパガンダ』に寄せて
4 '85──《音楽》と《政治》のプラトー──宇崎竜童のケース・スタディ
黒い民衆音楽の新たなヴェクトル──アイラーからウルマーへ
iii 哄笑機械あるいは疾走都市
60'sポリティカル・グラフィティ
1 漂流と亡命 ドゥルティ・コラムに寄せて
2 〈イージー・ファイター〉の先行者たち
3 〈メディアの牢獄〉を回遊する 粉川哲夫『メディアの牢獄』書評
4 室内の政治/モノの政治 柏木博『日用品のデザイン思想』書評
5 哄笑の弁証法 池田浩士『隣接市町村音頭』書評
〈東京全共闘少年〉論
復員革命論──野崎六助『幻視するバリケード』に寄せて
iv 同時代音楽通信
1 〈音楽=運動〉の新たな回路を!
2 三・七反弾圧集会〔軟派〕リポート
3 市街戦を遊べ!! 光州735 同時代音楽寄席II
4 右翼はダサイ 日大と山谷におけるファシストとの攻防
5 左翼もダサイ 〈政治〉と〈音楽〉のパラダイム・チェンジ
6 ファシズムを搾取せよ! 〈音楽=運動〉の論理
7 山谷越冬GIGそして自由ラジオ
8 土取利行──メタ・民族音楽への旅
9 六月は闘いの国!? アウトノミアの「密輸入」と右翼への自衛
10 〈反日〉アンデパンダンと変革のパフォーマンス
11 アイラー──六〇年代そしてこの時代への遺産
12 雪の山谷・余興前衛大衆音楽会
13 〈地政学〉批判 各地の音楽=運動
14 「日韓文化交流」と天皇Xデー 分子的ファシズムとの闘争
15 MTVを見ながらポップ帝国主義を批判する
16 「鳥の歌」一九五〇プラド→一九八五山谷
17 死の音楽への道 九月八日の二つのコンサート
18 革命は短調で訪れるか? 無数の〈鳥の歌〉へ
路上と階級──新版の刊行に寄せて
平井玄
平井玄(ひらい・げん)
1952年東京生まれ。音楽・思想・社会等幅広い領域を独自の視角で論じる。新宿高校時代に全共闘運動に関わる。早稲田大学文学部抹籍。
80年代、先鋭な音楽批評誌『同時代音楽』に関わり、ジャズを中心とする音楽プロデュースや様々な社会運動に携わる。92年には、パレスチナから音楽グループを招聘し、コンサートを催した。
著書として、『破壊的音楽』(インパクト出版会)、『暴力と音─その政治的思考へ』(人文書院)、『引き裂かれた声──もうひとつの20世紀音楽史』(毎日新聞社)、『ミッキーマウスのプロレタリア宣言』(太田出版)、『千のムジカ──音楽と資本主義の奴隷たちへ』(青土社)などがある。






