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思想 【哲学・社会学・思想史】

歴史知と近代の光景
価格: 2400円+税
発行日: 2014年4月16日
版型: A5判並製
ページ数: 226頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1520-5
Cコード: C0030

詳細内容

感性的なるもの、経験的なるもの、ローカルなものここから、いま、拓かれる〈知〉の新地平に向けて歴史知的視座から〈近代の光景〉の諸問題を照射する

【目次】

序 論 歴史知の現在 杉山精一 7
一 三陸海岸大津波 7/二 歴史知の可能性と未来性 10/三 歴史知の現在 11
第1章 平均律の普及の思想的背景 黒木朋興 19
序 19/一 バッハと平均律 20/二 平均律を巡る対立 23/三 十九世紀における平均律の普及に
ついて 29/四 平均律普及と世紀末 32/五 平均律とモデルニテ(現代性) 36/結 論 39
第2章 「和泉屋染物店」の構成─明治末の戯曲に見る時代性 杉山精一 43
はじめに 43/一 「和泉屋染物店」の成立 44/二 情調について 47/三 旧劇について 50
四 「新」劇について 52/結 び 55
第3章 ドイツ統一戦争における市民と雑誌メディア
    ──普墺戦争と独仏戦争の描写を中心として 中島浩貴 63
はじめに 63/一 ドイツ統一戦争とメディア 65/二 普墺戦争(一八六六年)における『ライプツィ
ヒ絵入り新聞』 67/三 独仏戦争(一八七〇~七一年)における『ライプツィヒ絵入り新聞』 71
四 イメージの連続性と断絶 78/おわりに 83
第4章 「体力」の時代と青少年の身体意識 清水雅大 93
はじめに─問題の限定─ 93/一 HJとの体格比較を通じた日本青少年の身体意識 95/二 戦時期の
体力政策・言説と体格比較の相対化 100/おわりに─結論的考察─ 105
第5章 フロムと歴史知─『愛するということ』におけるケア概念の構成を中心に 米田祐介 115
序 115/一 フェミニズムの視座─“母なるもの”の発見と父権社会の相対性 117/二 ジェンダー論
の視座──性差という“自然”の差異の相対性 122/三 ケア概念の構成──“母なるもの”と“父なる
もの”の重層的関係 126/むすびにかえて──歴史知的討究 131
第6章 前期ハイデガーにおける時間についての議論──時計の時間と人間の時間 武井徹也 137
はじめに 137/一 時計が示す時間とその特徴 138/二 現存在の時間についての議論 142/三 時計が
示す時間と、人間の生としての時間 147/おわりに 153
第7章 ニーチェの歴史的人間観
    ─ライプニッツとの比較を通して見えてくる、理性による脱神話化の必然的帰結 本郷朝香 159
序 文 159/一 ライプニッツとニーチェの世界観の比較 160/二 ライプニッツとニーチェをつなぐも
の 163/三 理性の働き──その限界と可能性 168/四 歴史的に把握される人間 171/おわりに 175
第8章 マルクス人間論の可能性と限界──マルクス主義哲学史における人間概念の変遷 田上孝一 183
はじめに 183/一 マルクス人間論の核心 184/二 初期エンゲルスと後期エンゲルスの断絶──人間概
念の提起と廃棄── 188/三 後期エンゲルスの後継者としてのレーニン 192/四 スターリンによる人
間概念の圧殺 194/五 現代におけるマルクス人間論の有効性 196/おわりに 198

[コラム] テクノロジーに対する歴史知的発想 石塚正英 61
歴史学の現場から──16世紀フィレンツェの有力市民を巡る視点 柏渕直明 90
「知の連合」をめぐる言葉 小畑嘉丈 112
先史の現場から──ラスコー洞窟壁画「歴史知」的視座 川島祐一 157
習慣知と理性知との間 瀧田 寧 180
[10周年に寄せて]
歴史知研究会10周年を記念して 福井俊保 202
歴史知研究会との出会い 知的創造活動における「対話」という契機 安齋雄基 204
歴史知研究会への参加 一人の研究者としてではなく、一人の「人格」として 宮﨑文彦 204
虚空をさまよう孤独な星ばかり 有村哲史 206
解 題 石塚正英 207
あとがきに代えて─研究会という経験、歴史知という方法 米田祐介 213
歴史知研究会*例会記録─223 
執筆者紹介─225

著者略歴

杉山精一
1962年生まれ、高校教員 
『技術者倫理を考える』(共著、昭晃堂、2013年)『歴史知の想像力』(共著、理想社、2007年)

田上孝一
1967年生まれ、立正大学非常勤講師、博士(文学)
『マルクス疎外論の諸相』(時潮社、2013年)、『フシギなくらい見えてくる! 本当にわかる倫理学』(日本実業出版社、2010年)

本郷朝香
1972年生まれ、立教大学非常勤講師、博士(人文科学) 
「ニーチェから見たライプニッツ」『ライプニッツ読本』酒井潔・佐々木能章・長綱啓典編、法政大学出版局、2012年、「遅れてきた主体」『理想』No.684、理想社、2010年

武井徹也
1972年生まれ、立正大学非常勤講師、立正大学人文科学研究所研究員 
「自然の諸相─前期ハイデガーにおける自然についての議論─」、『現代文明の哲学的考察』所収、社会評論社、2010年。「ハイデガーにおける〈二つのアレーテイア〉の解釈」、『存在の意味への探求』所収、秋山書店、2011年

米田祐介
1980年生まれ、関東学院大学・東京電機大学非常勤講師 
「マルクスからの希望をつなぐ──エーリッヒ・フロムの〈在る〉ことへのまなざし」岩佐茂編『マルクスの構想力』(社会評論社、2010年)、「デモクラシーの光に潜むファシズムの影──エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』を読む」西田照見・田上孝一編『現代文明の哲学的考察』(社会評論社、2010年)

清水雅大
1983年生まれ、横浜市立大学大学院国際総合科学研究科博士後期課程在籍 
「戦時期日本の対独文化事業政策方針─日独文化連絡協議会における外務省文化事業部の政策的対応から─」『現代史研究』第58号、2012年、「戦前・戦時期における日独関係の推移とドイツ大使館の対日宣伝─ドイツ極東政策の転換から世界大戦化まで─」『世界史研究論叢』第1号、2011年

中島浩貴
1977年まれ、東京電機大学理工学部助教 
『ドイツ史と戦争』(共編著 彩流社、2011年)、『クラウゼヴィッツと戦争論』(共著 彩流社、2008年)

黒木朋興
1969年生まれ、上智大学非常勤講師、博士(文学)
『マラルメと音楽 絶対音楽から象徴主義へ』(水声社、2013年)、『グローバリゼーション再審─新しい公共性の獲得に向けて─』(共編著 時潮社、2012年)

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