トップ > 図書目録 > 思想 【哲学・社会学・思想史】 > 書籍詳細 : 「人文学」という思考法

図書目録

思想 【哲学・社会学・思想史】

「人文学」という思考法

SQ選書07

「人文学」という思考法

〈思考〉を深く 読み込むために

真野俊和

価格: 2200円+税
発行日: 2015年12月10日
版型: 四六判並製
ページ数: 302頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1543-1
Cコード: C0030

詳細内容

民俗学研究のアプローチから人文学の醍醐味をさぐる──

【まえがきより】
本書にとって最大の問題は、人文学という「思考法」なるものが果たして存在するのか、存在するとしたならば、それはどんな思考法として特徴づけられるのか、といった点であろう。そんな様相のいくつかについて私は本書で触れ、私なりの考えを述べたつもりである。
(中略)
くだけた言い方をするならば「ああも考えられる。こうも考えられる」とか「ああでもない。こうでもない」と考え続けること、そして人をそこに誘い込むような見事な問いを立ててみること。「人文学という思考法」の醍醐味はそんなところにあると私は考えている。

【目次】

Ⅰ…思考法の文体

社会学論文のエスノメソドロジー 学術論文をどう読みほどくか
序… 「読み解く」ことの意義/Ⅰ…好井論文の概要/Ⅱ…解釈と仮説―好井の方法・その一/Ⅲ…討論会場という実験室―好井の方法・その二/Ⅳ…文体―好井の方法・その三/結…エスノメソドロジーの可能性、そして論文批評へ

世界を「捉える」二つの回路「ものごと」と「できごと」
序…「ものごと」対「できごと」という問い方/Ⅰ…伊谷によるフィールドワーク/Ⅱ…西田による思考実験/Ⅲ…問いを問いとしてたてる方法―「できごと」への注目―/Ⅳ…伊谷本と西田本の思考法的布置―「ものごと」と「できごと」のあいだ―

社会理解のための「合理」と「背理」網野善彦『無縁・公界・楽』を最初の手がかりに
Ⅰ…問題の所在/Ⅱ…「無縁」ストーリーをめぐる対立軸─合理と背理─/Ⅲ…背理の根底/Ⅳ…パラダイムとしての「合理」と「背理」

「ハレ・ケ」とは何か
Ⅰ…ハレ・ケの原義/Ⅱ…聖俗概念との比較と限界/Ⅲ…ケガレ概念の登場/Ⅳ…ハレ・ケ論のその後の展開/Ⅴ…ハレ・ケ論の可能性にむけて

摩天楼の生態学  レム・コールハース『錯乱のニューヨーク』読解の試み
Ⅰ…はじめに/Ⅱ…コールハースによる物語および若干の補足/Ⅲ…修辞学/Ⅳ…生態学としての物語/Ⅴ…制約あってこその論理/Ⅵ…終わりに

Ⅱ…思考法の原点

書評『巡礼の文化人類学的研究 四国遍路の接待文化』
Ⅰ…本書の内容/Ⅱ…全般的な評価/Ⅲ…著者の視点を巡る考察


「仏教と民俗」あるいは「真宗と民俗」という問い方
Ⅰ…仏教と民俗の〝親和性〟にかかわる課題/Ⅱ…真宗民俗論を回顧する/Ⅲ…真宗の異質性

「民間信仰」は実在したか
Ⅰ…民間信仰の発見/Ⅱ…民間信仰研究の発展/Ⅲ…歴史学・宗教学における民間信仰/Ⅳ…「民間信仰」はどこへ行ったのか

民俗宗教論における〝信仰〟の発見  シャマニズム研究が果たしたもう一つの役割
Ⅰ…民間〝信仰〟論のねじれ/Ⅱ…民俗宗教の動態性/Ⅲ…〝信仰〟概念が指示していたもの/Ⅳ…〝信仰〟の発見/Ⅴ…〝信仰〟論の可能性

「私」とは何か ある民俗学者による考察
序…「私」とは何か、という問いかた/Ⅰ…「俺とお前は別の人間だぞ」と言い切る「私」/Ⅱ…「この船に乗らなくていいのか」と自問する「私」/Ⅲ…「あなた」と向かい合う「私」/Ⅳ…「父母未生以前本来の面目」たる「私」/Ⅴ…結語

著者略歴

真野俊和
元上越教育大学・筑波大学教授 博士(文学)。〔主要著書〕日本遊行宗教論(吉川弘文館)聖なる旅(東京堂出版)日本の祭りを読み解く(吉川弘文館)日本民俗学原論(吉川弘文館)

▲ページTOPへ