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図書目録

思想 【哲学・社会学・思想史】

吉本隆明と親鸞

Auslegung Yoshimoto Takaakis Ⅰ

吉本隆明と親鸞

高橋順一

価格: 1800円+税
発行日: 2011年5月25日
版型: 四六判並製
ページ数: 206頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1804-3
Cコード: C0030

詳細内容

親鸞の時代は戦乱、地震、飢餓が蔓延した時代だった。3月11日の事態とともにもたらされた状況のなかで、
あらためて親鸞の思想的意味が浮かび上がってきた。

【目次】

第1章 鎌倉仏教の誕生――像から言語へ      5

    1.『最後の親鸞』は「最後の吉本隆明」  5
    2.「事後性」の思想  7
    3.日本における仏教思想  14
    4.イメージと結びついた日本仏教  18
    5.★現/げん/ルビです★★世/せ/ルビです★離脱へ  32
    6.末法思想の浸透と浄土信仰  36
    7.「★厭/おん/ルビです★★離/り/ルビです★★穢/え/ルビです★★土/ど/ルビです★・★欣/ごん/ルビです★★求/ぐ/ルビです★浄土」  43
    8.浄土観と阿弥陀堂  48
    9.イメージ的なものの呪縛  53
    10.鎌倉仏教の思想的転換  57


第2章 吉本隆明は親鸞をどう読んだか――往相と還相      79

    1.『最後の親鸞』は吉本隆明の最後の思想的位相  79
    2.越後配流が親鸞に与えたもの  88
    3.〈信〉の極限が宗教の解体となるというパラドクス  91
    4.「★賀/か/ルビです★★古/こ/ルビです★の★教信/きょうしん/ルビです★」と〈非僧非俗〉への道  102
    5.〈信〉をなにによって支えるのか  105
    6.〈還相〉とはなにか  111
    7.あらゆる因果論の否定  116
    8.“内戦の思想”の問題  120
    9.〈還相〉としての自立  122
    10.「関係の絶対性」と非知  124


第3章 『最後の親鸞』という場所――〈信〉という空隙      131

    1.吉本隆明の親鸞観の転回  131
    2.親鸞の和讃にみる情緒性との距離感  136
    3.鎌倉時代の思想的側面  142
    4.世界は空無である  150
    5.親鸞の特異性――正統性の弁証もなく歌謡の情緒的世界もない  155
    6.往相――救いの因果関係の否定  161
    7.教理上の親鸞の問題  165
    8.還相と横超  170
    9.『教行信証』――〈信〉の証し  174
    10.論註形式の思想  179
    11.事後性という問題  183

 あとがき  193

著者略歴

高橋順一
1950年宮城県生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専攻思想史。2010年4月から1年間ライプツィヒ大学東アジア研究所客員教授。
立教大学文学部ドイツ文学科卒業。埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了。
主要著作は『市民社会の弁証法』(弘文堂)、『ヴァルター・ベンヤミン』(講談社現代新書)、『響きと思考のあいだ―リヒャルト・ヴァーグナーと一九世紀近代』(青弓社)、『戦争と暴力の系譜学』(実践社)、『ヴァルター・ベンヤミン解読』(社会評論社)、『ニーチェ事典』(共編著 弘文堂)ほか。翻訳にベンヤミン『パサージュ論』(全5巻、共訳、岩波現代文庫)、アドルノ『ヴァーグナー試論』(作品社近刊)がある。
雑誌『情況』編集委員。「変革のアソシエ」共同代表。

書評

[東京新聞 2011/6/12]

『最後の親鸞』が書き継がれた七〇年代に、吉本が親鸞を通していったい何を考えようとしていたのか、仏教思想と著者の専門の現代思想を自在に交差させつつ、粘り腰で明らかにしてゆく。

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