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思想 【ポスト・マルクス主義】

マルクスの構想力

マルクスの構想力

疎外論の射程

岩佐茂

価格: 2700円+税
発行日: 2010年4月22日
版型: 四六判上製
ページ数: 320頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1475-5
Cコード: C0030
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詳細内容

市場原理主義はどのように乗り越えられるのか。マルクスの思想の核心である疎外論の再検証をとおして、資本主義批判の新たな理念を構築する。

【目次】

マルクスの構想力─疎外論の射程*目次
序 章 マルクスの構想力 岩佐 茂
マルクスの現代的意義 11
マルクスの思想の核心としての疎外論 12
資本主義批判と新たな理念の構築 13
マルクスの射程 15
 ・ 疎外論のマルクス 
第1章 疎外論の基本的な枠組み 岩佐 茂
はじめに 18
1 疎外論の歴史と疎外概念の解釈 19
2 疎外論と物象化論 25
3 疎外論と人間本質論 31
おわりに 37
第2章 疎外された労働と疎外された交通 韓 立新
はじめに 42
1 『パリ手稿』の文献学研究の成果と意義 43
2 『ミル評註』の評価問題 50
3 「物象化論」と「市民社会論」との対立 62
第3章 《物》の原理としての功利性への批判 小屋敷琢己
─『経済学・哲学手稿』の照準─
はじめに 68
1 第三手稿における経済学批判と哲学批判 69
2 《物》と《事象そのもの》─ヘーゲルからフォイエルバッハへ─ 77
3 マルクスによる功利性原理批判と《事象そのもの》 83
おわりに─感性と連帯─ 88
第4章 疎外論とイデオロギー 明石英人
─『ドイツ・イデオロギー』のヘゲモニー論的読解から─
はじめに 96
1 分業と思想の自立化 97
2 社会的諸関係の自立化と「物象化」 101
3 シュティルナーの疎外論と「エゴイズム」 106
4 知識人と大衆のヘゲモニー的関係 111
おわりに 116
第5章 『経済学批判要綱』における疎外と物象化 佐々木隆治
はじめに 122
1 マルクスの「哲学」批判と疎外論 123
2 『要綱』における疎外と外化 126
3 『要綱』の疎外論 134
4 物象化による素材的世界の編成 137
5 物象化論と再生産および労働価値説 141
第6章 発生と形式 大河内泰樹
─物象化の系譜学としての「価値形態論」
はじめに 151
1 久留間・宇野論争から廣松物象化論へ 153
2 「価値形態論」の位置づけ 155
3 形式と実体 価値論への視点 160
4 廣松物象化論と価値形態論 163
5 貨幣の系譜学 166
6 第四形態と貨幣形態 171

 ・  21世紀へのマルクスの射程 
第1章 グローバル化と不均等発展 大屋定晴
─マルクスの「生産」概念の継承として
はじめに 180
1 不均等発展の理論化に向けて──歴史の弁証法的諸契機 184
2 マルクスにおける「生産」の契機の意義と多義性 190
3 資本主義的生産への認識論的限定から、再び広義の「不均等発展」へ 194
おわりに──社会認識と変革実践、そしてグローバルな変革主体の形成・陶冶へ 198
第2章 新古典派およびケインズ経済学における労働者像 宮田和保
はじめに 203
1 近代経済学の「選択」理論 204
2 財の供給曲線および労働の需給曲線の導出 207
3 新古典派の労働者観 210
4 二つの途の選択─ケインズへの道か、マルクスへの道か 219
第3章 倫理と市場 三崎和志
─社会的交通の疎外の諸相─
はじめに 228
1 社会的交通の疎外 230
2 代理出産 239
3 アメリカにおける生命保険の普及 243
小 括 246
第4章 マルクス宗教論の射程 船津 真
─「ユダヤ人問題によせて」を中心に─
はじめに 249
1 宗教批判とマルクスの宗教論 250
2 バウアーとマルクス─宗教からの解放をめぐって 254
3 「人間」の二元論 257
4 近代化の中のユダヤ教 262
おわりに 269
第5章 マルクスからの希望をつなぐ 米田祐介
──エーリッヒ・フロムの〈在る〉ことへのまなざし──
はじめに 272
1 個人的性格と社会的性格 276
2 〈偶像〉と持つ様態 280
3 〈神〉と在る様態 286
むすびにかえて 292
コラム
ヘーゲルとマルクス──『法哲学』へのマルクスの関心── 40
フォイエルバッハとマルクス 66
ハイネとマルクス─文学から哲学へ─ 94
プルードンとマルクス 120
エンゲルスとマルクス 149
あとがき 295
参考文献 巻末
編者・執筆者紹介 316

著者略歴

岩佐茂
1946年生まれ、一橋大学名誉教授。『環境保護の思想』旬報社、2008年、『グローバリゼーションの哲学』劉奔(原博昭)との共編著、創風社、2006年、他。

書評

[人間と教育 2010/夏号 2010/7/1]

『疎外論は、初期マルクスの未熟な思想だった、と長らく言い伝えられてきた。
しかしこれが甚だしい誤解であったことを反省し、あらためてマルクスの思想に学ばなければならない時代がやってきた。

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