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思想 【ポスト・マルクス主義】

『資本論』を超える資本論

『資本論』を超える資本論

危機・理論・主体

鎌倉孝夫(編著) / 北畠清仁 / 谷田道治 / 中村健三 / 渡辺好庸

価格: 2700円+税
発行日: 2014年4月1日
版型: A5判並製
ページ数: 304頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1813-5
Cコード: C0030

詳細内容

体制的危機に立つグローバル資本主義をどうとらえるか。
『資本論』と宇野理論を再検証し、新たな変革の理論と思想を展開する。

【目次】

第Ⅰ部 宇野理論を超える地平9 鎌倉孝夫

序 章 資本主義体制の最期的危機||いま変革のとき||10

第一節 原発大震災に思う10
大災害・「原発震災」の中で生じていること / 「原発震災」の意味するもの / 認識の重要性 / 人間の仕業なのか

第二節 体制の最期的危機の現象と原因17
人間が人間として生きられない現実 / 危機対策が危機を深める

第三節 理念なき国家による民衆統合の限界25
労働者・民衆の三重苦 / 国家による国民統合の危機と統合方策 / 最期的ブルジョア国家の理念は“擬制”


第一章 宇野理論は『資本論』をどこで超えたか34
はじめに34
第一節 方法上の転換42
論理の主体(主語)の転換・確定 / 対象に即した対象の論理||主観性の克服 / 「方法模写」論||客観性の保証

第二節 『資本論』体系の組みかえとその意味57
第一巻 第一~四章を「流通論」とする / 第二巻を「生産論」に位置づける / 『資本論』第三巻の再編成

第三節 概念・論理の純化・確立68
流通形態規定としての商品・貨幣・資本 / 実体の確定||経済法則論 / 資本の理念||そして労働力商品化自体の無理


第二章 現実分析の理論的基準として81
第一節 方法の反省||理論的基準の解体化81
第二節 経済学原理論は何を明らかにしているか91
「原理論」形成の歴史性 / 「原理論」の基本内容

第三節 現実分析に対する理論的基準としての「原理論」101
「原理論」の抽象性と限界性 / 構造と発展(移行)の論理 / 段階論に対する理論的基準 / 現状分析の課題


第三章 現状分析に不可欠な論点119
第一節 問  題119
第二節 現代資本主義のインフレ的、「擬制」的性格122
第三節 擬制資本の理論||現状分析の理論的基準として||126
第四節 民族・国家の再登場・強化とその意味130

第四章 資本主義体制の歴史的限界・論証133
第一節 課題||“ラディカル”であること133
危機の根本原因にメスを / なぜ資本主義に幻想をもつのか / 検討すべき課題

第二節 『資本論』の窮乏化論再考139
資本の本質|剰余価値渇望 / 資本主義における機械・技術の役割 / 蓄積法則と窮乏化

第三節 『資本論』の物神性論再考168
一、資本主義経済の物神的性格 / 二、物神性の発展とその極点 / 三、“擬制”ということの意味

第四節 主体の意識的実践による変革192
一、一定のまとめ / 二、階級意識形成 / 三、主体の意識的・組織的実践


第Ⅱ部 変革の経済学||理論と主体203

第一章 宇野理論はいかに継承され発展したか||鎌倉理論の生成||204 渡辺好庸

はじめに204
第一節 原理論体系の性格206
第二節 理論的基準としての原理論の意義215
第三節 方法模写の具体的内容226
第二章 現状分析と変革実践の位置237 中村健三
第一節 資本と変革の主体への問い237

第二節 宇野・梅本論争|変革実践の理論は可能か238
第三節 加藤栄一の段階論の修正あるいは現状分析の崩壊244
第四節 変革実践の位置254

第三章 教育と価値のディアレクティク257 谷田道治
第一節 問題の所在257
第二節 方法の問題258
第三節 方法模写の意義263
第四節 教育における「価値」267
第五節 おわりに276

第四章 理論と実践||社会主義の原理を、人間「労働」と人間「生活」のこととして||278 北畠清仁

第一節 「宇野理論」との出会い278
第二節 石橋撤去をめぐって281
第三節 「三・一一」をめぐって285
第四節 鹿児島の脱原発運動、川内原発をめぐって289
第五節 明日へ||とりあえずのまとめ292

あとがき295

著者略歴

鎌倉孝夫
埼玉大学・東日本国際大学名誉教授 経済学博士
[主な著作]『資本論体系の方法』日本評論社(1970年)、『スタグフレーション』河出書房新社(1980年)、『国家論のプロブレマティク』社会評論社(1991年)、『資本主義の経済理論』有斐閣(1996年)『「資本論」、『株価至上主義の経済』御茶の水書房(2005年)、『「資本論」で読む金融・経済危機』時潮社(2009年)、『資本主義の国家破綻』長周新聞社(2011年)

北畠清仁
1947年生まれ
九州大学大学院工学研究科終了 月刊『まちづくり8・6ニュース』編集人(まちづくり県民会議発行)
[著書]『かごしま西田橋』(共著)南方新社(1995年)
[論文]「甲突川の治水システムと岩永三五郎(2)」土木学会土木史研究No.20(2000年)

谷田道治
1952年生まれ
教育大学文学部哲学科卒業 高等学校教員
[著書]『解体する社会科とその行方』(1992年)

中村健三
1951年生まれ
横浜市立大学商学部卒業
[著書]『「廣松哲学」の解剖』(鎌倉孝夫との共著)社会評論社(1999年)

渡辺好庸
1951年生まれ
埼玉大学経済学部卒業 社会科学研究者、NPO法人役員、会社役員
[著書]『やめられない日本の原発』社会科学研究所(1989年)、『検証・南兵庫大震災』論創社(1995年) [編著書]『天皇学事初め』論創社(1990年)『現代と朝鮮・上』緑風出版(1993年)[主要論文]「純粋資本主義想定と原理論」『閃光』創刊号(1972年)、「商品形態論の生成」『唯物論』第25号(1983年)、「『足と靴』の問題性と福祉拡充運動」福岡県立大学生涯福祉研究センター研究報告叢書Vol.27(2006年)

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