トップ > 図書目録 > カルチャー 【アート・コミック・アニメ】 > 書籍詳細 : 「トキワ荘」無頼派 漫画家・森安なおや伝

図書目録

カルチャー 【アート・コミック・アニメ】

「トキワ荘」無頼派 漫画家・森安なおや伝

「トキワ荘」無頼派 漫画家・森安なおや伝

併載『赤い自転車』(森安なおや・作)

伊吹隼人

価格: 2300円+税
発行日: 2010年10月25日
版型: A5判並製
ページ数: 280頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-0940-9
Cコード: C0030
購入する
詳細内容

「トキワ荘」の伝説は終わらない!!

時代とその個性ゆえ導いた挫折……
漫画家廃業後の40年、孤独死にいたる生涯を追ったノンフィクション。
終生描き続けた、「孤高のまんが道」。

漫画家・森安なおやが師と仰いだのは、「のらくろ」で有名な田河水泡。森安の代表作といわれる『赤い自転車』には、失われて久しい「昭和の風景」が描かれている。

漫画の聖地「トキワ荘」。森安なおやはそこで多くの仲間たちと交流を深めていく。そのユニークなキャラクターは、のち藤子不二雄A『まんが道』にも描かれている。造語「キャバキャバ」でもおなじみ。

森安なおやは1960(昭和35)年にプロ漫画家を廃業する。しかし、終生
ペンは折らなかった。理想と現実のはざまで悩みつつ、彼は無頼の生涯を歩んでゆく・・・。本書は、トキワ荘伝説の新たな一面に光をあてる。

●本書併載作品について:
『赤い自転車』は1955(昭和30)年刊行の貸本用漫画。当時、〝高嶺の花〟だった自転車に憧れる母子家庭の少年「たっちゃん」を主人公にした、心温まる物語。弟を心配する姉の姿も実に愛くるしい。母親を初め、少年に向けられる大人たちの目もひときわ優しく映る。

【目次】

ある無名漫画家の死
岡山から始まった〝まんが道〟
田河水泡門下をへて独立へ
新漫画党結成と学童社の倒産
輝ける青春・「トキワ荘」の時代
貸本漫画衰退、漫画家廃業を決意
夜の世界と流転の日々
トキワ荘解体、ドキュメンタリー番組出演
晩年の生活と『烏城物語』

併載 『赤い自転車』 森安なおや・作

★森安なおや主要作品リスト

著者略歴

伊吹隼人
1959年、東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒。旅行代理店勤務、広告制作会社コピーライターなどをへてノンフィクション作家となる。未解決事件・行方不明事件などについて特に詳しい。
著書に『狭山事件―46年目の現場と証言』(風早書林)『検証・狭山事件 女子高生誘拐殺人の現場と証言』(社会評論社)、また別名義で旅行ガイドブック・日本史・格闘技関連の著作もある。

書評

[週刊朝日 2010/12/17]

森安も当初は新進漫画家としてトキワ荘の一員となり、叙情的な漫画でそれなりの人気を獲得していた。しかし今ではその作品を知る人は少ない。漫画家として挫折した後、森安は仕事を転々とし、平成十一年に六十四歳で亡くなった。それでも森安は晩年まで漫画への情熱を失わず、細々とではあった が描き続けていた。本書は、そんな森安の人生を通して、漫画界の戦後史、ひいては戦後日本の変化をも浮き彫りにしている。

長山靖生

[望星 2010/12/1]

前略~私の気を最も引いたのは、「トキワ荘」出身ながら世間的にはほぼ無名の漫画家・森安なおやの存在だった。が、作品はほとんど絶版状態で彼に まつわる資料も少ない。だから本書を書店で見
つけて雀踊りした。森安なおやの評伝を読める日が来るとは。しかも幻の代表作『赤い自転車』附きで!

佐藤康智

[毎日新聞 2010/10/31]

著者は北海道、長野、東京、長崎など日本各地を訪れ、「あの日『私たちの町や村であったこと』を語る人びと」を取材し、本書にまとめた。

[毎日新聞 2010/10/31]

一九九九年五月二十一日、東京・立川市の都営住宅で森安なおやがひっそり息を引き取った。享年六十四。その最期はほとんどのマスコミに報じられることはなかった。
「のらくろ」の田河水泡の門下生であり、手塚治虫をはじめ、数々の漫画家を輩出した「トキワ荘」に住んでいた。

▲ページTOPへ