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カルチャー 【アート・コミック・アニメ】

アート・検閲、そして天皇

アート・検閲、そして天皇

「アトミックサンシャイン」 in 沖縄展が隠蔽したもの

沖縄県立美術館検閲抗議の会(編)

価格: 2800円+税
発行日: 2011年8月15日
版型: A5判並製
ページ数: 362頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1482-3
Cコード: C0030

詳細内容

二〇〇九年四月十一日から五月十七日にかけて開催された沖縄県立博物館・美術館主催「アトミックサンシャインの中へin 沖縄─日本国平和憲法第九条下における戦後美術」に展示予定だった大浦信行の連作版画作品《遠近を抱えて》が、沖縄県立博物館・美術館の牧野浩隆館長の一方的な判断によって、企画段階で展示を拒否されるという事件が起きた。本書は、この展示拒否に対する抗議運動に取り組んできた記録である。
美術家・批評家・市民などによる、アートという制度と検閲をめぐる発言。

【目次】

〈序にかえて〉ふたつの検閲をつなぐもの………小倉利丸
 
    大浦信行《遠近を抱えて》


[第1部]「アトミックサンシャイン」沖縄展の検閲に抗議する!シンポジウム


    「九条」企画の質が問われた………大浦信行
    もっともっと対話が必要………比嘉豊光
    「サンシャイン」と「シャドウ」………徐京植
    「わたしはわすれない」………白川昌生
    問われる「自画像」………鵜飼哲
    《遠近を抱えて》・天皇制・沖縄………針生一郎
    沖縄の現実を知らなすぎる展覧会………比嘉豊光
    沖縄の現実に抗う表現………新垣安雄
    逆説の鈍色に映えてくるもの………仲里効
    感情論と制度論を超えるもの………宮田徹也
    生かされなかった「経験」………太田昌国


[第2部]検閲問題とその周辺

 
    シンボルとしての身体、皮膚としての天皇………古川美佳
    「アトミックサンシャイン」沖縄展対抗アクションの意味……武居利史
    沖縄県平和祈念資料館「展示改ざん事件」との関連性………石原昌家
    「大浦信行展」を終えて─なぜ、沖縄で《遠近を抱えて》なのか………上原誠勇
    《遠近を抱えて》の遠景と近景─戦後美術における天皇表象………北原恵
    天皇陛下と死刑囚……八鍬瑞子
    アメリカと日本と沖縄と男の体………嶋田美子
    公共美術館と私たち………細谷修平
    カミサマの写真は不快か?………大榎淳
    天皇(チン)は玉(タマ)である─天皇及び天皇制をめぐる雑感………桂川寛
    元戦場カメラマンの視点………石川文洋
    排除事件の構造─「アトミックサンシャイン」沖縄展と「石川文洋写真展」………小林純子
    美の治安─沖縄県立美術館という人類館をめぐって………新城郁夫


[第3部]緊急アートアクション2009 出品作・パフォーマンス・トーク


    緊急アートアクション2009 参加作家と出品作について………古川美佳
    緊急アートアクション2009 パフォーマンスについて……古川美佳
    緊急アートアクション2009 ギャラリートークについて……井口大介
    〈トーク1〉キュレーターの権限と権力………遠藤水城×暮沢剛巳
    〈トーク2〉アートと公共性………藤井光×清水知子
    〈トーク3〉「文化の冷戦」と美術運動………池上善彦×友常勉
    〈トーク4〉美術館の二重性とキュレーターの二面性………堀浩哉×毛利嘉孝×井口大介
    〈トーク5〉丸木夫妻の「原爆」と「沖縄」………小沢節子×小倉利丸
    〈トーク6〉「自己点検」されるべき天皇制………金城実×古川美佳
    〈トーク7〉表現と規制をめぐって………大西赤人×遠藤裕二
    〈トーク8〉問われる美術の「戦後」と「制度」………アライ=ヒロユキ×宮田徹也
    〈トーク9〉美術界閉塞、どう打開するか………日夏露彦×金山明子×桂川寛
    〈トーク10〉「大浦問題」が衝いた日本美術の問題性………大浦信行×針生一郎

著者略歴

沖縄県立美術館検閲抗議の会

書評

[思想運動 2011/10/15]

かれらの意識に反応し行動した参加者は、総勢三六名にものぼり、さまざまなジャンルにおよんだ。その発言と行動が記録されている本書は、三部からなり、一部は、抗議のためのシンポジウムが、三部では緊急アートアクション二〇〇九と題された展覧会とパフォーマンスそしてトークが、二部では 「検閲問題とその周辺」についての論考が寄せられている。

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