トップ > 図書目録 > カルチャー 【アート・コミック・アニメ】 > 書籍詳細 : 赤塚不二夫大先生を読む
カルチャー 【アート・コミック・アニメ】
| 価格: | 1900円+税 |
|---|---|
| 発行日: | 2011年10月24日 |
| 版型: | 四六判並製 |
| ページ数: | 384頁 |
| ISBNコード: | ISBN978-4-7845-1904-0 |
| Cコード: | C0030 |
日本ギャグシーンを活性化し、劇的に広げた最初の開拓者・赤塚不二夫。全作品を体系化・網羅的に言語化するコミック研究の醍醐味をいかんなく味わえる斬新かつ驚異の“赤塚マンガ通史読本”。
“ギャグ漫画の黄金時代を築いた三羽烏”藤子不二雄(A)先生・森田拳次先生へのインタビュー収録!!
【目次】
※「本気ふざけ」の意味合い
馬鹿やジョークは常に真剣勝負という意味合いを込めた赤塚先生の造語
■まえがきにかえて、赤塚ワールドへの誘い
───
序 章
───
『ロストワールド』の衝撃! 手塚治虫の洗礼と石ノ森章太郎との出会い…。赤塚不二夫、デビューまでの道程
『ロストワールド』の衝撃
新潟時代
上京
「漫画少年」
石ノ森章太郎と東日本漫画研究会
神様・手塚治虫宅を訪問
───
第一章
───
トキワ荘からの出発…。悲しい少女漫画からほのぼのユーモア漫画へ…。赤塚ギャグへの萌芽。『嵐をこえて』『嵐の波止場』『ナマちゃん』『おハナちゃん』『まつげちゃん』ほか…
初単行本作品『嵐をこえて』悲しい少女漫画でのデビューとトキワ荘への入居
ミステリアスなムードと幻想性が漂う『湖上の閃光』
高揚感溢れる痛快無比のエンターテイメント『嵐の波止場』
文学的潤いを纏った名編『心の花園』
熱く静かな叙情ウエスタン『荒野に夕日がしずむとき』
少年活劇路線のエッセンスを少女漫画に溶解させた『消えた少女』
心に染み入るヒューマンな感傷を滲ませた『白い天使』
生きることの幸せを謡いあげた『おかあさんの歌』
石塚不二太郎・Uマイア・いずみあすか 石ノ森章太郎、水野英子との合作作品
寺田ヒロオの激励
爆笑連載まんが『ナマちゃん』
続々登場 幼女向け連載漫画『まつげちゃん』『ハッピィちゃん』
『おハナちゃん』非日常性を喚起する奇抜な発想
「週刊少年サンデー」「週刊少年マガジン」同時創刊
赤塚ギャグへの助走と過渡期の生活ユーモア漫画
クレージーキャッツの大進撃とその影響『スーダラおじさん』の転機
───
第二章
───
ユーモアからギャグへ…。ギャグ漫画の歴史は全てここから始まった…。「シェーッ」の大爆発!『おそ松くん』『おた助くん』『まかせて長太』『そんごくん』『メチャクチャNo.1』ほか…
ギャグ漫画の新機軸を創り出した『おそ松くん』
生活ユーモア漫画からの脱却
誰が主役になっても違和感のない強力なキャラクター達
赤塚ワールド最初のスーパースター チビ太
キャラクター・メイクの天才・高井研一郎の参入 トリック・スター! イヤミの大ブレイク
父性の象徴 デカパン
ピーターパン・シンドロームの極致 ダヨーン
『おそ松くん』のテレビアニメ放映開始と多面的な商品展開
プロダクション制導入と古谷三敏の参入
若き才能とエネルギーが結集した スタジオ・ゼロ
フジオ・プロダクション設立 大量生産時代へ
新書版コミックス初の大ベストセラー『おそ松くん全集』
藤子不二雄『オバケのQ太郎』との相乗効果
〝『おそ松くん』ショック〟
赤塚ワールドに無限の可能性を広げたギャグ漫画の長編化
時代劇版『おそ松くん』
時代劇版『おそ松』の最高傑作「イヤミはひとりは風の中」
ウエスタン版『おそ松くん』
『おそ松』版ウエスタンの最高峰「こしぬけガンマン」
語り継がれる永遠の名作「チビ太の金庫やぶり」
ウェットな節廻しが効いた「友情空中ブランコ」
パイレーツ『おそ松くん』
SF版『おそ松くん』
反戦漫画の秀作「イヤミ小隊突撃せよ」
長編作のヒューマニティーと若きセンスの噴出『おそ松くん』のハードボイルド路線
ナンセンス路線へと変貌した リバイバル・シリーズ
「少年キング」版と「少年サンデー」連載版との相違
「少年キング」版の最終回
80年代版『おそ松くん』とリバイバル・アニメの大ヒット 幻の明石家さんま版イヤミ
『おそ松くん』の伴走者としての連載作品 読み切り短編作品
家庭的ユーモア漫画の総決算『おた助くん』
エキサイティングな笑いが満載 『まかせて長太』
赤塚シュール&ナンセンスの原点『メチャクチャNo.1』
興奮度満点の赤塚版西遊記『そんごくん』
続々登場 『おそ松くん』スピンオフ作品『チビ太くん』『ミスターイヤミ』『ダ・ヨーンのおじさん』
赤塚漫画唯一のラブコメ『ユーラブミー君』
「MAD」的シック・ジョークを標榜『いじわる教授』『スリラー教授』
少女向けブラックユーモアの登場 戦慄の一家物シリーズ
漫画文化のドラスティックな変貌 そして狂気の赤塚時代へ
───
第三章
───
美少女変身ものの原点にして、赤塚少女漫画の完成作…。魔法のコンパクトは少女の永遠の憧れ…。『ひみつのアッコちゃん』『ジャジャ子ちゃん』『ヒッピーちゃん』『へんな子ちゃん』『たまねぎたまちゃん』ほか…
魔女っ子路線のルーツ『ひみつのアッコちゃん』の連載開始
『おそ松くん』との作風の対照性
少女達の憧れを具現化した 『ひみつのアッコちゃん』
感動のクリスマス・ファンタジー「カン吉ときよしこの夜」
作劇の公理性も鮮やかな「われた鏡とお正月」
児童文学的風情を滲ませた「そだての親はカン吉くん」
スマートな遊び心が行き届いた「ちいさな世界の冒険」
読む者のモラリティーを喚起する「スターになあれ!」
人間同士の繋がり・家族の在り方を問う「ひいきはやめて」
揺れ動く恋心をしっとりと描いた「お兄さんがほしいわ」
等身大の鏡台から木彫りの手鏡 そして魔法のコンパクトへ
第2期連載の大幅な加筆訂正
アニメ版・第2作(88年)、第3作(98年) 新原作・なかよし版『アッコちゃん』
青年コミック誌掲載版『アッコちゃん』
時代を越えた進取性・ヒューマニティへの賛美を主題に捉えた『キビママちゃん』
青春の哀歓を詩情豊かに綴った『九平とねえちゃん』
リリシズムとSFマインドを融合したファンタスティック巨編『青い目の由起』
爽やかな幸福感を纏ったヒューマン・コメディー『ミータンとおはよう』
生活SFギャグの路盤を堀り当てた『キカンポ元ちゃん』
ペーソスと遊び心に基づいた詩情的感動『らくがき』
父親としての微かな自覚から生まれた『たまねぎたまちゃん』メルヘンティックな絵本的世界観の魅惑
公害から生まれたオバケ『ぼくはケムゴロ』
実録怪談をコミカルにアレンジした『おーばけ!』
カオスとファンシーが凝縮された『ニャンニャンニャンダ』
ファンタジックなイメージの交錯『タトル君』
純粋感動の発露『怪球マン』
『へんな子ちゃん』サディズムの欲求渦巻く倒錯性
平成の時代に復活した二代目『へんな子ちゃん』
最強フレーズ「それだけではあるまい!」
ブラックユーモアを少女誌に定着させた『ジャジャ子ちゃん』
珍道中ナンセンスのサブ・ストリームを開拓『ヒッピーちゃん』
倦怠美(!?)を体現した新たな女性像『つまんない子ちゃん』
皮肉な笑いを湛えた異色のショート・ギャグ『男の中に女がひとり』『女の中に男がひとり』
オフビート感覚いっぱいの少女コメディー『テッちゃんただいまケンカ中』
ビターテイストな赤塚ナンセンスへと昇華した 世界的名著のパロディー集『ハレンチ名作シリーズ』
ピカレスクな笑いを徹底的に貫いた最後の赤塚少女漫画『わんぱく天使』
───
第四章
───
下町人情路線からスラップスティックギャグへと大変貌…。ニャロメは安保闘争時代の象徴的キャラクター。『もーれつア太郎』『天才バカボン』『ぶッかれダン』『風のカラッぺ』『おれはゲバ鉄』ほか…
×五郎とア太郎親子が営む青果店八百×
男の中の男 義理と人情のデコッ八
時代錯誤な前近代型ヤクザ シュコロのブタ松
スタイリッシュな近代型ギャング ココロのボス
日活アクション、東映任侠路線映画からの影響
連載初期の低迷
衝撃の『バカボン』移籍事件「サンデー」の巻き返し作戦
ニャロメのブレイクと「サンデー」掲載版『バカボン』打ち切り
『バカボン』最初のアニメ化と「週刊少年マガジン」での再連載
ニャロメ誕生までの奇跡
アニメ「もーれつア太郎」の放映開始とスピンオフ作品『花のデコッ八』の連載開始
「花のガードマン」で再デビュー 新生ニャロメのブレイク・スルー
遂に主役で登板「ニャロメ この世はうらみでいっぱい」
ニャロメの道義的生き様を最高レベルで描出「ニャロメの怒りとド根性」
ニャロメのモデル 少年時代に出会った不撓不屈の野良猫
若き学生運動家達とニャロメ 1968年10月21日 国際反戦デーの新宿
非日常的な異種混合性 ケムンパス&べしの登場
一躍時代の寵児へ ニャロメのマーチャンダイズ展開
三島由紀夫が語る赤塚ギャグの本質
人気絶頂の中で、突然の連載終了
新原作版で原点回帰
ニャロメが主役の傍流作品
新生赤塚ワールドの萌芽『ギャグ+ギャグ』
「同棲時代」の先駆的作品『ぶッかれダン』永井豪作品との比較論
脱力対決『はくち小五郎』「タケちゃんマン」「仮面ノリダー」の原点(!?)
性同一障害を逸早くテーマに取り上げた『スパルタッコ』
下町人情ギャグの隠れた名作『青い目のバンチョウ』
本気ふざけ写真コミックへの挑戦
股旅任侠物のパロディー『風のカラッペ』
「会いたやまぶたのおっかさん」に見る被差別階級者の哀切
偉大なる先人・杉浦茂へのオマージュ『おでんクシの助』
サイケな笑いが横溢する『荒野のデクの棒』「少年キング」掲載の諸作品
フジオ・プロを自虐的に戯画化した『われら8プロ』
「赤塚ギャグ笑待席」『おれはゲバ鉄』連載開始と「少年ジャンプ」
漫画入門書の最高峰『マンガ大学院』
新たなギャグの路床を堀り起こしたトリオ物シリーズ
笑いのプレゼンスを拡大『やってきたズル長』『チビ太くん ぬたくり一家』
プロデューサーとしての手腕 フジオ・プロ劇画部の展開
音楽プロダクション・フジ・ビデオ・エンタープライズの立ち上げ
スタジオ・ゼロの発展的解消とアニメ製作会社・不二アート・フィルムの設立
躍動する都市新宿での雷名「人間刺激がなきゃだめなのよ」
───
第五章
───
赤塚不二夫とともに、ギャグ漫画を戦後漫画のメイン・ストリームへと押し上げた巨匠二人が大いに語る。藤子不二雄(A)先生、森田拳次先生インタビュー
藤子不二雄(A)先生
--------------------------------
時代の黎明期 ギャグ漫画はマイナーだった/『ナマちゃん』 ピンチヒッターに巡ってきたチャンス/『おそ松くん』はギャグ漫画の新スタイルだった/スタジオ・ゼロ 藤子ギャグ最初の試金石/日常の中に非日常 藤子不二雄ストーリー・ギャグ/『フータくん』でのターニング・ポイント/「そもそも漫画に方程式なんてないわけだし…」/柔軟な漫画スタンス&一貫した漫画スタンス/プロデュース感覚に長けた漫画家・赤塚不二夫/タモリ氏をプロデュース/仲間や友達への気配り心配り ファンへのサービス精神
森田拳次先生
-------------------------------
本格ギャグ漫画家デビューまで/「モリケンは親友にして最高のライバル」/ギャグ漫画の究極 ヒトコマ漫画へ転身/海外修業とトラブル アメリカ漫画界のシステム/ニューヨーク滞在後の赤塚作品/「まんがNo.1」/それぞれの笑いのセンス/中国引き揚げ漫画家の会/包容力の原体験
■赤塚不二夫暫定的完全作品リスト
■あとがきにかえて、赤塚マンガよ、永遠なれ!
名和広
4月6日、神奈川県生まれ。20代前半から10年余り、土木作業員、飲食業、セールスマン、興信所所員、芸能マネージャー、イラストレーター、幾多の職業を転々流転した後、文筆業へ。
座右の銘「言えば賢者の如く 行えば愚者の如し」





