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カルチャー 【文芸批評】

平野謙のこと、革命と女たち

平野謙のこと、革命と女たち

阿部浪子

価格: 2000円+税
発行日: 2014年8月15日
版型: 四六判並製
ページ数: 208頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1913-2
Cコード: C0030

詳細内容

平野謙における芸術と実生活の詳細な足跡に加えて、その作品に登場する革命に生きた女たちの体験的証言を収録。戦後文学の代表的評論家の全体像を浮き彫りにして、新たな視座から戦後文学を解読する。

【目次】

 平野謙のこと、革命と女たち*目次


序 章
文学者、平野謙の「後ろ姿」
  二足のわらじ??文芸評論家と教授稼業……11
  学生時代―?左翼運動と出会う……17
  なしくずしの転向……21
  平野文学の特徴……22
  離婚を回避する……25
  女房はきびしいリアリスト……27
  共産党との対峙―?日常性の軽視を問う……31
  多喜二の愛人説―?女性蔑視を疑う……33

第一章
「戦争責任」と妻の存在
  泉田鶴子との出会い……38
  実らなかった恋……41
  活動家コンプレックス……43
  全身活動家、小畑達夫への反発……45
  結婚への疑問―?「なすなし」の世界……50
  作家たちと交流……54
  妻の、性への不満……55
  情報局に勤める―?不覚の経歴……57
  戦中のこと―?戦慄すべき十日間……63
  九州へ単身赴任……65

第二章
戦後文学の出発―?個人的表明
  平野謙はフェミニストか……68
  妻の反乱……70
  藤村の「新生」を分析する……73
  文芸批評の人間性……77
  岡田嘉子の執念―?「ひとつの反措定」の矛盾……78
  岡田嘉子の嘆願書……82
  人間蔑視を告発―?「政治と文学」の検証……85
  中途半端性に居直る……89
  合理的な宣言……91

第三章
家庭と文学の間
  文士の妻女たち……94
  日常性喪失のジレンマ……96
  「田宮虎彦」論の背景……98
  マス・コミ・ジャーナリズムへの警告……100
  家庭内別居を選択……102
  日常性の意味改変―?「静物」の評価……107
  多喜二のこと……110
  多喜二・三人の愛人説を発表……112
  多喜二・四人目の女性……114
  「微妙な関係」の意味するもの……117

第四章
晩年の抵抗と散文精神
  人をみる眼と仕返し……124
  住民運動の手ごたえ……127
  「戦争責任」の再燃……130
  「第三の道」を獲得……133

第五章
おんな活動家たちへの視線
  「ハウスキーパー制度」の存在……138
  北村律子の青春?―役割と享楽……143
  セックスの要求と金銭の提供……146
  律子の生い立ち……148
  律子の本心の願い……150
  二・一一事件後の逃避行……152
  おんな同志たち?―牛島春子、小山梅香、武田千代……156
  伊藤ふじ子の献身?―愛の証し……164
  政治漫画家の妻になる……171
  木俣鈴子の沈黙?―職場に復帰……173
  マルクス経済学者と結婚する……179
  熊沢光子の自死?―生者へのメッセージ……181
  「性別職務分離」の矛盾……185

第六章
ヒューマンな日常感覚の尊重
  がん手術と闘病……190
  恩賜賞の受賞?―三つ目のミステーク……193
  七十年の生の終えん……198


  あとがき……201
  平野謙・略年譜……203

著者略歴

阿部浪子
文芸評論家。静岡県浜松市に生まれる。浜松市立高校卒業。法政大学日本文学科卒業。明治大学大学院文学研究科を修了後、『平林たい子全集』全12 巻(潮出版社)の書誌編さんにたずさわる。「信濃毎日新聞」読書欄の書評を担当する。著書『人物書誌体系11 平林たい子』(日外アソシエーツ)、『平林たい子~花に実を』(武蔵野書房)、『平野謙研究』(共著、明治書院)、『本たちを解(ほど)く~小説・評論・エッセイのたのしみ』(ながらみ書房)、『本と人の風景』(ながらみ書房)、『書くこと恋すること~危機の時代のおんな作家たち』(社会評論社)、『里村欣三の眼差し』(共著、吉備人出版)

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