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カルチャー 【民俗】

「裏日本」文化ルネッサンス
価格: 2600円+税
発行日: 2011年2月21日
版型: 四六判並製
ページ数: 344頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1705-3
Cコード: C0030
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詳細内容

奥義・奥伝・奥行など、「裏」は「奥」に通じる。その「裏」は、近代日本では虐げられるものの冠詞となった。何故であろうか。本書は、その問題に関して歴史地理的・宗教民俗学的、そして社会思想的な検討をおこなう。

【目次】

はしがき 3
序章 ―なぜ今、「裏日本」か― 11
一 「裏日本」が存在した時代  11
二 「裏日本」が再起する近未来  15
三 「裏日本」ルネッサンス  19
第一章 「裏日本」の翡翠文化
―金(略奪)文化を凌ぐ玉(還流)文化― 25
一 ヌナカハヒメ神話から推論できること─先史に特徴的な婚姻形態─  25
二 釜蓋・吹上(上越市南部の弥生)遺跡から推論できること  30
三 ヒスイロードの意義  35
第二章 「裏日本」の宗教と信仰 43
一 「表日本.裏日本」文化  43
二 「裏日本」の信仰  48
三 白山信仰―十一面観音との関係を中心に―  60
四 白山神社と「舞楽」  66
五 おわりに―今後の課題他―  72
第三章 東アジア冊封体制下の古代日本 79
一 中国による冊封体制の成立  79
二 遣隋使まで  83
三 遣唐使の時代  86
第四章 継体天皇の皇位継承と越の重要性 93
一 はじめに  93
二 継体天皇即位をめぐる諸問題  95
三 「越」の特徴  102
四 おわりに  122
第五章 「裏日本」と韓神信仰 139
一 「裏日本」と「表日本」  139
二 「韓神信仰」とは  144
三 鶏の神聖視と殺牛馬  147
四 秦氏と養蚕信仰  157
五 白と黒の信仰―熊野信仰との比較―  164
六 「裏日本」に含まれる諸要素  168
第六章 頸城野にのこる木彫狛犬像について 175
一 シルクロード獅子型  175
二 頸城野の木彫狛犬たち  178
三 韓半島と頸城野  183
第七章 風の神とその儀礼
―越後の風の三郎 VS.大和の志那都比古命― 189
一 世界各地の風神崇拝  189
二 日本各地の風神崇拝  194
三 薙鎌と風の神  200
四 風の三郎 VS.大和の志那都比古命  204
第八章 鉄道と文学と「裏日本」 213
一 はじめに  213
二 佐渡行  214
三 鉄道と近代化  226
四 裏日本と表日本  242
五 裏日本ルネッサンスのために  250
第九章 太平洋側=「表日本」に立つ戦後日本 307
一 日本の敗戦  307
二 大戦後の世界情勢と日本  309
三 朝鮮戦争と日本の再軍備  312
四 太平洋側=「表日本」に立つ日本  314
第十章 二一世紀の新たな価値基準と「裏日本」ルネッサンス 319
一 「東洋」と「裏日本」  319
二 「表日本」=欧米的路線の末路・隘路  322
三 表裏ハイブリッドのパースペクティブ  324
四 「アジア・ゲートウェイ構想」からみえるもの  327
あとがき 339

著者略歴

石塚正英
1949年、新潟県に生まれる。
東京電機大学理工学部教授、立正大学史学会理事、NPO法人頸城野郷土資料室理事長、博士(文学) 歴史知学・文化史学専攻
主著:『感性文化学入門』東京電機大学出版局、2010年。『近代の超克―永久革命―』(編著)理想社、2009年。『歴史知の想像力』(編著)理想社、2007年。『歴史知と学問論』社会評論社、2007年。『儀礼と神観念の起原』論創社、2005年。『歴史知の未来性』(共編著)理想社、2004年。『歴史知とフェティシズム』理想社、2000年。

石川伊織
1956年、東京都に生まれる。
新潟県立大学国際地域学部教授
著書:『哲学・思想翻訳語事典』(共著・石塚正英他編)論創社、2003年。『くびき野文化事典』(NPO法人頸城野郷土資料室編)社会評論社、2010年。
「椎名林檎における「歌」の解体と再生」(『県立新潟女子短期大学研究紀要』第41集、2004年3月)「旅の日のヘーゲル─美学大系と音楽体験:1824年9月ヴィーン─」(『県立新潟女子短期大学研究紀要』第45集、2008年3月)

工藤豊
1950年、岩手県に生まれる。
駒澤大学仏教経済研究所所員
関連論文:「天皇制の変遷と現状─天皇の地位規定を中心に─」(『仏教経済研究』、駒澤大学仏教経済研究所、2008年)

唐澤太輔
1978年、兵庫県に生まれる。
早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程在学
著書:『くびき野文化事典』(NPO法人頸城野郷土資料室編)社会評論社、2010年。

書評

[出版ニュース 2011/4/15]

現代日本における「裏日本」の意味を論じ、裏日本の歴史地理的・宗教民俗学的、そして社会思想的な検討を行い、21世紀における「裏日本」文化ルネッサンスを提唱する本書は、裏日本に残る日本文化の最基層を次々に掘り起こしていく。

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