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図書目録

カルチャー 【そのほか】

東京府のマボロシ

ほろよいブックス5

東京府のマボロシ

失われた文化、味わい、価値感の再発見

ほろよいブックス編集部(編)

価格: 2400円+税
発行日: 2014年12月12日
版型: A5判変型
ページ数: 368頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1724-4
Cコード: C0030

詳細内容

「江戸はとうにない。ここは、東京だ。」─新政府の大号令で造られ、大空襲に消えた「東京府」時代(「明治元年」1868→「昭和十八年」1943)。そこに湧いた「水」と練られた「形」から東京の近代史を読む魅惑の16編。
・SPECIAL寄稿 現代を生きるモダンガール!! 淺井カヨ氏(日本モダンガール協會)
・バーテンダー必読 アメリカが生んだ氷産業と函館氷「慶応三年のパリ万博」
・幻の"1940TOKYO ORINPIKU"「幻の東京オリンピック盃」
・江戸から東京へ─1868・11江戸っ子にふるまわれたお酒。「御酒頂戴」資料収録

【目次】

東京府と東京市
御酒頂戴

第1部 水
◆「モラエスの夢 ─葡ポ ルトガル萄牙国領事モラエスと第五回内国勧業博覧会─」
宮崎隆義(徳島大学総合科学部)

まずはメニュー/ヴィーニョ◎つまりはポルトガルワイン /エントラーダ(前菜)◎ゆかり話/ソッパ(スープ)◎少々経緯をぐだぐだと/メインディッシュはペイシェ(魚)とアローシュ(米)◎ 海の男モラエスとお米とお魚の国日本/デザートとカフェ◎余韻

◆「品川・高輪、酒をめぐる事件簿 ─幕末江戸の外国人と酒─」
吉﨑雅規(横浜都市発展記念館調査研究員)
江戸の「大使館街」/品川の大トラ/江戸の歓楽街/江戸っ子に変装した外国人/酒くさいマドロス/正史からこぼれる滴

◆「慶応三年のパリ万博 ─氷はいかにしてカクテルに投じられたか─」
石倉一雄(洋酒ライター)
「なぜ、氷?」/氷の歴史を変えた十四年/中川嘉兵衛と五稜郭/安かった天然氷/人造氷と天然氷/氷アレルギー?/「アイス・キング」フレデリック・テュードル/意外な自然の保冷剤─さまざまな創意と工夫の末に/アメリカと氷ビジネス/そして、カクテル

◆「江戸から東京へ下水をたどる ─下水道の百三十年─」
栗田彰(下水道史研究者)
【江戸】川柳が描く下水道/【江戸】水を大切につかっていた/【明治】銀座煉瓦街の下水道/【明治】コレラと神田下水/【明治】東京府とW・K・バルトン/【大正・昭和】近代下水道工事/これからの下水道

◆「銀座煉瓦街と覗きからくり ─銀座通りは見世物町─」
坂井美香(民俗学研究者/北京科技大学)
マボロシの見世物装置/銀座異聞─山田風太郎「幻燈煉瓦街」/なぜ浅草ではなく銀座なのか?/からくり儀右衛門/東京銀座煉瓦街/銀座に見世物が入った?─空き家対策/空き家の問題化?─東京市史稿資料からの推測/資料からみえた見世物の様子/見世物が出た背景/昼夜目鏡─夜がたちまち昼になる!/「銀座通りは見世物町」─銀座には似合わない?/ガス灯下の煉瓦街で(おわりに)

◆「水を澄ましめた新宿 ─淀橋浄水場と歌舞伎町─」
宮沢聡(新宿歴史博物館学芸員)
新宿は水の都だった─二大上水と弁天池/近代水道と中島鋭治/「都におくる淀橋の池」/浄水場移転問題と新宿新都心/淀橋浄水場の残土/歌舞伎町の誕生/

◆「房総丘陵の用水路「二五穴」 ─江戸・東京をつなぐトンネル─」
島立理子(千葉県立中央博物館)

◆「東北の「別天地」・飯坂温泉 ─飯坂絵はがきプロジェクト─」
蒲倉綾子(飯坂絵はがきプロジェクト)
「飯坂小唄」に誘われ…/「東北屈指の温泉郷」―繁栄と斜陽/タイムスリップ! 大正昭和の飯坂温泉ツアー/飯坂温泉のもうひとつの顔/色街・飯坂のその後

中入 特別寄稿
◆「郵便受に咲く花のやうに ─モダンガールとその時代の追體驗─」
淺井カヨ(日本モダンガール協會)
御挨拶/新しさの詰まつた時代/住まひ探し/最薄の壁/時代をつなぐ古書/時をこえた台所/氷の冷藏庫─「むかし」を買ふ/日本モダンガール協會

第2部 形
◆「幻の東京オリンピック盃」
大槻倫子(滋賀県立陶芸の森)
はじめに/やきもの器を愛する国・日本/日本の盃/展覧会「酒器の玉手箱」/盃コレクター篠田恒男さん/時代を映し出す宣伝盃/幻の東京オリンピック宣伝杯/おわりに

◆「「工芸ニュース」再読 ─「資材÷頭脳」の技術力─」
臼井新太郎(装釘室・ブックデザイナー)

◆「乳房観の変化と粉ミルク」
伊賀みどり(民俗学研究者)
はじめに/母乳育児の文化と乳房観/高度経済成長期のミルク育児の流行と乳房観/おわりに

◆「「会社員」内田誠のスヰート ―生業、余技、そして趣味―」
広瀬徹(南山大学大学院ビジネス研究科)
内田誠の「生業」( 広報誌『スヰート』の編集・刊行/映画とのタイアップ/広告宣伝に関する啓蒙・普及活動と業界内活動/同僚・部下の育成)/内田の「余技」(随筆執筆/雑誌『春泥』の発刊・編集 /句会運営と作句/追悼書の編集・出版)/内田の「趣味」(浮世絵蒐集/小唄)/「生業」「余技」「趣味」のバランス

◆「本の配達人・品川力さん ─本郷のペリカン─」
板垣誠一郎(ほろよいブックス編集部)

◆「織田作之助と品川力の親交 ─東京遊学、作家デビュー、そして終章「旅への誘い」─」
岩佐善哉(酒詩歌研究家/オダサク倶楽部会員)
品川との出会い/織田の東京遊学と小説家志望への転向 /『海風』発行を支えた品川/織田の作家デビューと検閲/ペリカン書房と「木の都」/戦後、人気作家に/旅への誘い

◆「猛火に包まれた帝都、その終焉。」
室田元美(フリーライター)
三月十日、深夜の地獄絵図/関東大震災の悪夢/次の世代にどう伝えればいいか

著者略歴

ほろよいブックス編集部

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