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カルチャー 【サブカルチャー】

世界軍歌全集

世界軍歌全集

歌詞で読むナショナリズムとイデオロギーの時代

辻田真佐憲

価格: 2800円+税
発行日: 2011年12月8日
版型: A5判並製
ページ数: 424頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-0968-3
Cコード: C0073

詳細内容

弱冠27歳のポリグロットが軍事愛好家・ナチオタ・共産趣味者に贈るミリタリー音楽大全! YouTube見ながら歌詞・和訳・解説! 43ヵ国にわたる60政権、300曲の愛国歌・国民歌・戦時歌謡・闘争歌・革命歌・労働歌・郷土歌・宣伝歌

【目次】

2 はじめに
4 目次
13 第一章 ナショナリズムの目覚め
16 フランス 革命ラ・マルセイエーズ
19 フランス 革命進発の歌
22 フランス 革命サ・イラ!
24 フランス 革命カルマニョールの歌
26 フランス 革命国の護りに尽そうぞ
27 フランス 革命最高存在への賛歌
29 フランス王国(王政復古) ラ・パリジェンヌ
30 第三共和制 勝利の父
32 フランス帝国(第二帝政) サンブル・エ・ムーズ連隊
34 パリ・コミューン インターナショナル
37 解放戦争 ドイツ人の祖国とは何ぞ
40 解放戦争 刃を鍛え給いし神
42 解放戦争 リュッツォウの勇猛な狩猟行
44 解放戦争 たとえすべてが背くとも
46 解放戦争 ぼくの想う自由
48 解放戦争 炎よ高く立ち昇れ
50 解放戦争 我には一人の戦友がいた
51 解放戦争 我は捧げぬ
52 ライン危機 ラインの護り
54 ライン危機 世界に冠たる我がドイツ
56 ドイツ統一 おお誉れ高きドイツよ
58 ドイツ帝国 皇帝陛下万歳
60 ドイツ帝国 旧友
61 ドイツ帝国 ドイツ旗の歌
64 ハプスブルク帝国 神よ、皇帝フランツを護らせ給え
65 ハプスブルク帝国 アンドレアス・ホーファーの歌
67 英国 神よ王を護りたまえ
69 英国 ルール・ブリタニア
70 英国 英国の擲弾兵
72 英国 オークの心
73 英国 英国の軽竜騎兵
75 英国 赤旗の歌
76 英国 陛下の兵士
78 米国(独立戦争) ヤンキー・ドゥードゥル
80 米国(米英戦争) 星条旗
83 米国 わが国は御身のもの
84 米国 コロンビア万歳
86 米国(南北戦争、北軍) 自由の雄叫び
87 米国(南北戦争、北軍) ジョージア進軍歌
88 米国(南北戦争、北軍) 共和国戦闘賛歌(リパブリック賛歌)
90 米国(南北戦争、南軍 ディキシー
92 米国(南北戦争、南軍) ボニー・ブルーの旗
94 イタリア統一運動 ガリバルディ賛歌
96 イタリア統一運動 さらば恋人、さらば(トスカーナ義勇兵の離別譜)
97 イタリア統一運動 イタリアの兄弟よ(マメーリの賛歌)
98 イタリア王国 国王行進曲
100 ポーランド イタリア駐留ポーランド軍団の歌
101 ポーランド ワルシャワ蜂起の歌(1831 年)
103 ポーランド ワルシャワ労働歌(1905 年)
105 ロシア帝国 ツァーリに天佑あれ!
106 ロシア帝国 ロシアのウラー
107 ロシア帝国 勇ましく同志よ進め
108 ロシア帝国 労働者のマルセイエーズ
110 ロシア帝国 君は斃れぬ
111 クロアチア 戦いへ、戦いへ!(ウ・ボイ、ウ・ボイ!)
112 モンテネグロ 彼方へ彼方へ
114 ハンガリー マジャル国民歌
115 オスマン帝国 遠き祖先より代々
116 ブラジル帝国 独立賛歌
117 ベネズエラ ボリーバル賛歌
118 コラム 明治時代の日本軍歌について
121 第二章 国民国家の盛衰
123 英国 希望と栄光の国
124 英国 家の火を絶やさないで
125 英国 遥かなティペラリー
126 英国 祖国よ、余は汝に誓う
128 英国 エルサレム
129 カナダ 世にも尊き古旗
130 カナダ フランダースの野に
131 オーストラリア アンザック、よくやった!
132 オーストラリア ホワイト・オーストラリア(白豪主義行進曲)
133 アイルランド 全てに冠たるアイルランド
134 米国 ブルーベル
135 米国 オヴァーゼア
136 米国 フン族狩り
137 米国 美しきアメリカ
138 米国 神よアメリカに祝福を
139 米国 弾薬車の歌
140 米国 錨は上がった
141 米国 海兵隊賛歌
142 米国 備えよ常に
143 米国 陸軍航空隊の歌
145 ドイツ帝国 いざ戦闘へ
146 ドイツ帝国 アルゴンヌの森で(工兵の歌)
148 ドイツ帝国 いざや狩猟に行かん
149 ドイツ帝国 青い竜騎兵
150 ドイツ帝国 災殃のフランデルン
151 ヴァイマル共和国 たとえ何が脅すとも(在波ドイツ人の行進曲)
152 ヴァイマル共和国 ザールはドイツ
153 ヴァイマル共和国 辺塞の荒野
154 オーストリア帝国 近衛猟兵の歌
155 オーストリア共和国 ドイツ系オーストリア、壮麗の国よ
157 フランス共和国 マドロン
159 フランス共和国 ヴェルダン、不抜の砦よ
161 フランス共和国 アルザス・ロレーヌを奪還せり
162 ベルギー王国 未来へ向けて(どこまでも遠く)
163 ベルギー王国 コンゴの兵士
164 イタリア王国 大尉の遺言
165 イタリア王国 黒い炎(突撃兵の歌)
166 イタリア王国 赤旗(進め人民)
167 イタリア王国 ローマ賛歌
169 スペイン王国 軍団兵の歌
170 スペイン王国 英雄部隊よ
172 フィンランド 猟兵行進曲
173 ロシア帝国 満洲の丘に
174 ロシア帝国 信仰とツァーリと母なる聖ルーシのため
175 ロシア内戦(赤軍) 白軍と黒衣の男爵
176 ロシア内戦(赤軍) 谷を渡り、丘を越え
177 ロシア内戦(赤軍) 航空行進曲
178 ロシア内戦(赤軍) ブジョンヌイ行進曲
179 ロシア内戦(白軍) アレクセーエフスキー連隊歌
180 セルビア ドリナ行進曲
181 アルゼンチン サン・ロレンソ行進曲
182 大清帝国 頌えよ龍旗
182 大清帝国 鞏金甌
183 中華民国 国民革命歌
183 中華民国 中国国民党党歌
184 中華民国 国民革命軍陸軍軍歌
184 中華民国 国民革命軍海軍軍歌
185 中華民国 国民革命軍空軍軍歌
186 コラム 昭和時代の日本軍歌について
191 第三章 イデオロギーの時代
194 ソヴィエト連邦 ポーリュシュカ・ポーレ
196 ソヴィエト連邦 コミンテルンの歌
197 ソヴィエト連邦 赤軍騎兵隊歌
198 ソヴィエト連邦 スターリンの歌
199 ソヴィエト連邦 スターリン交声曲
200 ソヴィエト連邦 ボリシェヴィキ党歌
201 ソヴィエト連邦 明日もし戦争が起れば
202 ソヴィエト連邦 カチューシャ
203 ソヴィエト連邦 三人の戦車兵
204 ソヴィエト連邦 ソヴィエト戦車兵の行進曲
205 イタリア ダンヌンツィオの壮挙(フィウーメ賛歌)
206 イタリア(ファシスト党) ジョヴィネッツァ(国民ファシスト党祝勝賛歌)
208 イタリア(ファシスト党) 武装せよ!(ファシストの歌)
210 イタリア(ファシスト党) ローマ進軍
211 イタリア(ファシスト党) 統帥、僕らのもとに
212 イタリア(ファシスト党) 統帥、統帥、統帥!
213 イタリア(ファシスト党) 黒い幼顔
214 イタリア(ファシスト党) 我らのアフリカ
215 ドイツ(エアハルト旅団) エーアハルト行進曲
216 ドイツ(鉄兜団) 鉄兜青年団の歌
217 ドイツ(国家社会主義) ドイツ万歳
219 ドイツ(ロスバッハ突撃隊) ロスバッハの歌
220 ドイツ(国家社会主義) ドイツよ目覚めよ!
222 ズデーテン(国家社会主義) 国家社会主義者の闘争歌
223 オーストリア(国家社会主義) 鉤十字の歌
224 ドイツ(国家社会主義) ヒトラー万歳
225 ドイツ(国家社会主義) 黄金色の夕陽(墓を越えて進め)
226 オーストリア(国家社会主義) ヴィーンの若き労働者の歌
227 ドイツ(国家社会主義) ホルスト・ヴェッセルの歌(旗を高く掲げよ)
230 ドイツ(国家社会主義) 突撃隊は行進す
231 ドイツ(国家社会主義) ヒトラーに従う者
232 ドイツ(国家社会主義) いざ闘争へ
233 ドイツ(国家社会主義) 民族よ武装せよ!
235 ドイツ(国家社会主義) 脆い骨組が震える
236 ドイツ(国家社会主義) 進め、進め!(ヒトラー・ユーゲント旗の歌)
237 ドイツ オリンピア頌歌
238 ドイツ国防軍 パンツァーリート
239 ドイツ国防軍 コンドル軍団分列行進曲
241 ドイツ国防軍 エーリカ
242 ドイツ国防軍 リリー・マルレーン
243 ドイツ国防軍 海の戦友
244 ドイツ 左翼兄弟よ、太陽へ自由へ
245 ドイツ 左翼忍び寄る戦争
246 ドイツ 左翼赤いヴェディング
248 ドイツ 左翼国際旅団の歌
249 英国(英国ファシスト連合) 英国ファシスト連合行進歌
250 英国(英国ファシスト連合) 英国よ目覚めよ
251 英国(英国ファシスト連合) 進め、黒シャツ隊!
252 米国 誰もが王様
253 米国 ドイツ系アメリカ人同盟の歌
254 英米(国際旅団) ハラマの谷
255 フランス(アクシオン・フランセーズ) ラ・ロワイヤル
257 フランス(アクシオン・フランセーズ) 白百合ふたたび花開けば
258 フランス(アクシオン・フランセーズ) カムロ・デュ・ロワの歌
260 フランス(アクシオン・フランセーズ) フランスは起つ
262 フランス(火の十字団) 火の十字団
263 フランス(フランス人民党) フランスよ、自由なれ!
265 フランス(人民戦線) 人民戦線の勝利
266 フランス(人民戦線) いざゆけレオン
267 スペイン(ファランヘ) 太陽に顔向けて
268 スペイン(ファランヘ) 起て戦友よ
269 スペイン(ファランヘ) 青シャツ
270 スペイン イザベルとフェルナンド

著者略歴

辻田真佐憲
1984年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。中学生来、世界各国の軍歌の類を蒐集し続けている。ヒトラー関連本を渉猟するナチスマニアでもある。近代ナショナリズムが既往の歴史や価値観を恣意的に再編していく過程に関心を持つ。ウェブサイト「西洋軍歌蒐集館」を運営中。

書評

[ミリタリー・クラシックス 2012年WINTER Vol.36 2012/1/1]

勇ましい曲調や歌詞で戦意を鼓舞する軍歌は、時代や洋の東西を問わず軍隊にはつきものだが、世界中には面白い軍歌がたくさん存在する。本書はそん な軍歌を世界43ヵ国60政権、300曲にわたって紹介する大著だ。

[京都新聞 2012/1/15]

27歳の著者が中学時代から収集してきた軍歌を邦訳し解説を加えた。2940円。18世紀後半以降の愛国歌、戦時歌謡、革命歌、労働歌などを時系 列で並べた。フランス革命時の曲が現在の国家となった「ラ・マルセイエーズ」や「インターナショナル」など有名曲のほか、フィンランドの「猟兵行 進曲」、ナチス・ドイツの「いざ闘争へ」、旧満州国国家など。近年では、戦略兵器や原子力潜水艦をたたえる歌もある。

[週刊プレイボーイ 2012/1/23]

何ヶ国もの言葉を理解できたら、君はその能力を何に使うだろうか。ここに、27歳にして24ヶ国語を理解するポリグロット(多言語話者)がいる。 彼はその天才的な才能を、世界中の軍歌の翻訳に投じてしまっていた。……なんという才能の無駄遣い。結果できたのがこの本だ。直訳調をよしとせ ず、43ヵ国60政権300曲の軍歌を漢文・古文調に翻訳した辻田真佐憲、彼は軍歌の何を愛するのか。

[毎日新聞 2012/1/29]

表紙には、ナチスのワシの国章の真ん中にソ連の鎌とハンマーをあしらった図柄がある。やや悪ノリが過ぎていて、不快に思う人もいるかもしれない。 ともあれ、無数の人々を戦場に駆り立てた軍歌の魔力を、改めて知るための貴重な一冊であることは間違いない。

[モノ・マガジン No.665 2012/2/2]

またハイドン、ベートーヴェン、R・シュトラウス、エルガー、ホルスト、シベリウス、プッチーニといった偉大な作曲家の名前も散見され、クラシッ クファンの興味もひきそうだ(そういえば1940年の紀元2600年奉祝楽曲演奏会用に作曲された『皇国2600奉祝音楽』(R・シュトラウス作 曲)ってのがあるけど、この時の演奏会の録音はナントCD発売中!)。

[歴史読本 2012年3月号 2012/3/1]

軍歌には戦意高揚のキャッチフレーズや愛国心を鼓舞する祖国の英雄伝、敵国に対する罵詈雑言などがあふれ、諸国のナショナリズムを理解するうえで とても象徴的な資料である。

[歴史通 2012年3月号 2012/3/1]

(略)歌等々の「標本」は、著者が言うように「軍歌を趣味の対象として消費することは……軍歌を決定的に解体する」だけでなく“地球市民”などと 自称する日本の政治かや活動家たちの地方的思考回路をも解体する労作である。

[軍事研究 2012年3月号 No.285 2012/3/1]

ある一国の軍歌を集めた本は数あれど、これは世界初かつ世界唯一の、全世界の軍歌を包括的に収録した書籍で、その数、四三か国六〇政権・三〇〇 曲! 筆者は二三か国語を駆使して歌詞を翻訳、しかも各国の軍歌を直訳ではなく日本の軍歌のように漢文/古文調に訳しており「分かっている」と言 うしかない。また単なる全集ではなく、歌詞を読み解きつつその軍歌の時代背景の詳細な解説も施されており、取り上げられた国の世界観とその変化が 炙り出されている(だから六〇“政権”なのだ)。つまり本書は単なる歌集にとどまらず、文化人類学的な次元に到達していると言えよう。さらに、自 分の世界を相対的に俯瞰しているように筆者の姿勢は優れて理知的かつ真摯であり、評者は帯にある「軍事愛好家・ナチオタ・共産趣味者に贈る~」と いうネームには違和感を覚えた。筆者は二七歳ということだが、一人でこれだけの書籍をまとめてしまった熱意と理性は驚嘆に値するもので、なにか新 しい世代の到来すら感じさせ、高く評価したい。購入をお薦めする。

[月刊アームズマガジン 2012年3月号 No.285 2012/3/1]

中でも、歌詞の変節の解説があるなど希少な資料として活用することができます。また、オリジナルの軍歌試聴のため、YOUTUBEへのリンクを著 者のTwitterアカウント『@reichsneet』で紹介していく予定とのことです。サバゲで口ずさめば、注目されること間違いなしです。

[航空情報 2012年3月号 No.822 2012/3/1]

著者はウェブサイト「西洋軍歌蒐集館」を運営、音源も収録されているので興味のある方はクリック。

[歴史群像 2012年4月号 No.112 2012/4/1]

ラ・マルセイエーズから金正日とプーチンの友好を讃える歌まで、古今東西の軍歌約250曲の歌詞を収録。著者は、軍歌が国民国家の形成期にナショ ナリズム=国民意識の創造装置として機能したと指摘。

[世界の艦船 2012年4月号 No.758 2012/4/1]

訳出はすべて著者(昭和59年生まれ、慶應義塾大学文学部卒)が行っており、その軍歌に対する熱意と語学力には驚かされる。歌詞を訳すということ は、外国語を単に日本語化するだけでなく、詩歌に関する知識、広くは文学的、歴史的素養が必要だが、著者にはそうした才能があるらしい。

[軍事史学 2012/6/1/]

内容的には旧ソ連を含めた欧米諸国、とりわけ日本人にも馴染み深い第三帝国時代のドイツのそれが目立つが、旧ユーゴスラビア、そしてキューバ、ニ カラグア、更には中華人民共和国、北朝鮮等のそれも収録されており、ここまで調査の手を広げた筆者の好奇心と情熱には脱帽する他ない。

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