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図書目録

カルチャー 【サブカルチャー】

アイラブユーゴ1

アイラブユーゴ1

ユーゴスラヴィア・ノスタルジー大人編

山崎信一 / 亀田真澄 / 百瀬亮司 / 鈴木健太

価格: 2000円+税
発行日: 2014年8月12日
版型: 四六判並製
ページ数: 176頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1107-5
Cコード: C0022

詳細内容

民族・言語・宗教 そして国際政治・社会主義経済・共産主義思想など現代政治学の全てが詰まった世界でも稀に見るSFチックな実験国家はいかに理論武装したのか?
シリーズ全3巻の第1巻目となる大人編はティトー・パルチザン・共産主義者同盟・全人民防衛軍・ルシン人やゴーラ人などマイナー少数民族・三院制などユーゴスラヴィアを知る上での前提となる理論的なテーマを4人の東大院卒の若手ユーゴ研究者が豊富な資料とともに解説

【目次】

★目次


002 はじめに
003 凡例
006 基礎データ

012 ★ 政治
012 国旗・共和国旗―赤い「☆」はやっぱり欠かせない
014 国章―燃ゆるたいまつ
016 国歌―スロヴァキア人が作曲し、ポーランド国歌と酷似。対外試合でも自ら大ブーイング
018 「党」―ユーゴスラヴィア共産主義者同盟「SKJ」
022 連邦首都―ユーゴスラヴィア政治の檜舞台
028 自主管理―マルクス主義の再検討に基づき社会主義の「理想」を追求
030 パルティザン―ドイツ軍、ウスタシャ、チェトニクに打ち勝った、普通の人々の軍隊
032 ティトーの側近① カルデリ―ユーゴスラヴィア自主管理社会主義の理論指導者
034 ティトーの側近② ジラス―「党」の重鎮から反体制派知識人になった男
036 ティトーの側近③ ランコヴィチ―国家の治安を司った「首領」とその失脚
038 人民英雄―語り継がれる解放戦争の「ヒーロー」たち
040 モシャ・ピヤデ―タンユグ通信を創設したユダヤ人共産主義者アーティスト
042 議会と選挙―連合労働院、地域共同体院、社会政治院の三院制
046 「1968年」―ベオグラードを中心に学生デモが起きるも、ティトーが学生を支持し沈静化
048 「クロアチアの春」―政治運動における民族主義の構図
050 ガジメスタン―「コソヴォの戦い」古戦場に建つ中世風モニュメント

052 ★ ティトー
052 ティトー―錠前工からユーゴスラヴィア終身大統領へ
056 マフィア顔負けながら、案外出たがりなティトーのオシャレチェック
062 ティトーの町―各共和国・自治州に計8つ
064 全国をつないだ「ティトーのバトン」/「青年バトン」
066 ティトーへの贈り物―「愛された」指導者に宛てられた手づくりの品々
068 ティトー来日―共産圏の国家元首として初めての来日、昭和天皇とプレゼント合戦
078 ティトー専用型「ブルートレイン」
082 ティトーの妻たち―国際色豊かかつ年下好きの恋多き大統領
084 ヨヴァンカ・ブロズ―世話人からファーストレディーへ、その波乱に満ちた生涯
086 「ジェームズ・ボンド」のモデルはティトーの「友人」
087 「ジェームズ・ボンド」のモデルはユーゴスラヴィア出身!?
088 ティトーの死―周到に準備されたエックスデー

092 ★社会
092 労働英雄―紙幣に描かれた「ヒーロー」は本人?いや別人!?
094 青年労働活動「ORA」―オラが国のみんなでつくる国づくり
098 ローラ・リバル―不慮の死を遂げ社会主義革命のシンボルとなった若者のリーダー
100 メインストリートは「ティトー元帥通り」
102 警察、じゃなくて「民警」
104 ひとつの「セルビア・クロアチア語」から、セルビア語、クロアチア語、ボスニア語、モンテネグロ語の4つに分化
106 色々あって融合しました。他に行き場はないんです。―連邦国家の「主役」たる5ないし6の構成民族たち
108 もうひとつの自治州―ヴォイヴォディナとその多民族性
110 コソヴォのアルバニア人―見続けた「共和国の夢」の顛末
116 「ユーゴスラヴィア人」―割り切れない帰属の、その確かな足跡
118 ムスリム人―大文字の「M」にみる宗教帰属と民族帰属の狭間
118 南スラヴに混じゃるハンガリー人―マジョリティからマイノリティへ
119 多民族社会に生きるロマ―貧困と差別とその多様性
120 私を「その他」と呼ばないで―通好みの「脇役」民族たち
124 「友愛と統一」の軍隊―「JNA」
130 全人民防衛―みんなで守る(/壊す)わが祖国!
132 スブノル―退役軍人会の民族を超えた同志愛

134 ★対外関係
134 ソ連との決別―コミンフォルム追放
138 「非同盟」という名の同盟―非同盟運動
144 北朝鮮の少女がティトーに捧げた歌
148 日本における「南斯拉夫」
150 「日ユ」の足あと―日本ユーゴスラヴィア協会の機関誌『アドリア』
152 除虫菊原産のユーゴスラヴィア地域、蚊取り線香開発の「金鳥」
154 オリヴェラとヤドランカ―日本語で歌ったユーゴスラヴィアの女性歌手
156 小説やマンガのなかの「ユーゴスラヴィア」
158 雑誌『ユーゴスラヴィア』―外国人観光客向けガイドブック的側面も
160 トリエステ―イタリアと領有を争ったアドリア海の港町
162 ユーゴ人に身近な大都市ウィーン―知識人、ガストアルバイター、買い物客、そして難民
164 ガストアルバイター―出稼ぎがつなぐ祖国と在外コミュニティ
166 「○○イチ」にご用心―ユーゴスラヴィア移民のエンターテイナー
168 ユーゴスラヴィアの「メクドナルド」
172 ユーゴスラヴィア社会主義連邦共和国の「継承国」とその「遺産相続」

174 あとがき
175 ユーゴスラヴィア地図

著者略歴

山崎信一
1971年長野県松本市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得。少年時代に出会った坂口尚『石の花』に感化されユーゴスラヴィア研究を志し、1995年~1997年、紛争の時代のベオグラードに留学。現在、東京大学教養学部非常勤講師。ユーゴスラヴィアを中心とするバルカン地域の現代史を研究する傍ら、ユーゴスラヴィアとその継承諸国における大衆文化(特に大衆音楽)をまとめる作業も行っている。共著書に『映画『アンダーグラウンド』を観ましたか?―ユーゴスラヴィアの崩壊を考える』(彩流社、2005年)。

亀田真澄
1981年奈良県生まれ。東京大学文学部卒。同大学で修士課程(欧米系文化研究専攻)修了後、ザグレブ大学博士課程に2年間留学(文化研究専攻)したのち、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員PD(表象文化論)を経て、現在、東京大学文学部助教(現代文芸論)。専門はロシア東欧におけるプロパガンダ表象。著書に、『国家建設のイコノグラフィー―ソ連とユーゴの五か年計画プロパガンダ』(成文社、2014年)。

百瀬亮司
1975年長野県松本市近郊に生まれる。京都大学文学部(現代史学)、東京大学大学院総合文化研究科(地域文化研究)修士課程を経て、同博士課程単位取得満期退学。現在、跡見学園女子大学兼任講師ほか。ユーゴスラヴィア紛争を契機に当地に関心を持ち始める。空爆後のベオグラードに2001年~2003年留学。研究分野は、欧州近現代史、東欧史学史、バルカン地域研究。旧ユーゴスラヴィアにおける人びとの対立・和解と、歴史認識の関係に特に関心を持つ。編著書『旧ユーゴ研究の最前線』(渓水社、2012年)、著書『セルビア語読解入門』(大阪大学出版会、2012年)。

鈴木健太
1980年名古屋市生まれ。東京外国語大学外国語学部(スペイン語専攻)卒。だが、とあるサッカー選手に魅せられ、既に在学中からユーゴスラヴィアの歴史を学ぶ。そのまま東京大学大学院総合文化研究科修士課程および博士課程(単位取得退学)、また2年半のベオグラード留学を経て、旧ユーゴスラヴィア地域を中心に東欧・バルカンの現代史/地域研究を専門とするようになる。現在、日本学術振興会特別研究員PD。研究の関心はとくにユーゴスラヴィアの解体における政治社会とナショナリズムの関係等。共著論集に『東欧地域研究の現在』(山川出版社、2012年)ほか。

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