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図書目録

カルチャー 【サブカルチャー】

アイラブユーゴ3

アイラブユーゴ3

ユーゴスラヴィア・ノスタルジー女の子編

亀田真澄 / 山崎信一 / 鈴木健太 / 百瀬亮司

価格: 2000円+税
発行日: 2015年3月9日
版型: 四六判並製
ページ数: 184頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1109-8
Cコード: C0022

詳細内容

ソ連型とは一線を画した
「自主管理社会主義」型の
消費社会で人々はどの様な生活を送ったのか?
プロパガンダ芸術はいかに革命を讃え、
反体制芸術はいかにそれを茶化したのか?
シリーズ第3弾となる女の子編はユーゴスラヴィアのファッションや食、文化、生活など文化系女子トキメキの内容!

【目次】

002 はじめに
004 目次

006 ★ 文化
006 プロパガンダ・アイコン―「白系ロシア人」がルーツのスクリギンの『コザラの女』
008 反ファシズム記念碑―個人崇拝は避け、巨大コンクリート剥き出し抽象モチーフ
012 マスゲーム―群衆のモニュメントとしての人文字
014 ポスター―ソ連式社会主義リアリズムから幾何学模様、そしてロシア構成主義の見直し
018 革命歌―パルティザン戦争で共産党やティトーを讃えたものが体制賛美の愛国歌に
020 愛国歌「ユーゴスラヴィアよ」―各地の自然や地名を列挙する事で多様性と一体性を強調
022 使っている本人も何の略語だかわからず―ユーゴスラヴィアの「略語文化」
024 ユーゴの前衛アートシーン―抽象画に傾倒することで社会主義リアリズムや体制に対抗
026 パルティザン演劇―解放区での移動プロパガンダ演劇集団は、元・国立劇場の俳優たち
027 ロヴロ・フォン・マタチッチとNHK交響楽団(N響)
―ハプスブルク文化を受け継ぐ「社会主義ユーゴのマエストロ」
028 ナイーヴアート―農夫のお絵かきを左派が「民衆の力」と称揚、海外セレブのお目当てにも
030 アカデミー―共和国・自治州ごとにあり、全国的な場が不在、ナショナリズム温床にも
031 イヴォ・アンドリッチ―ノーベル文学賞を受賞したユーゴスラヴィア主義者
032 ミロスラヴ・クルレジャ―文化政策のブレーンでありながら「クロアチアの春」を支持
033 ミロラド・パヴィチ―奇想と幻想の大作『ハザール辞典』
034 ニコラ・テスラ―世界ではマッド・サイエンティスト視されるも「祖国」では英雄扱い
036 「東のハリウッド」―ティトーが率先してアメリカ映画界と結託、映画村や軍まで提供
038 映画祭―ローマ時代の円形劇場をそのまま利用
040 ブラック・ウェーヴ―性的過ぎて映画祭公式上映拒否、被差別民ロマ主人公も
042 海を渡った役者たち―ロシア東欧出身役のシェルベジヤと宇宙人役のフルラン
044 西側映画にみるユーゴスラヴィア―第二次大戦からカジノ、社会主義団地、紛争地まで

046 ★生活
046 ピオニール―誰もが思い出す、赤いスカーフとティトー帽の社会主義版ボーイスカウト
050 教育ー民族・性別・年代を超え広く開放され、非同盟諸国の留学生も受け入れ
052 革命聖地―宗教スポットを越える巡礼地も連邦解体後は「民族聖地」に座を譲る
053 「同志」―隣人や同僚だけでなく、物乞いがせびる時や被告人が裁判官に呼び掛ける時にまで
054 祝日―最優秀作品が実はナチスポスターの改変パロディと発覚、大スキャンダルに
056 宗教ー社会主義下でも許容される
058 スボティツァ―ハンガリー語も聞こえてくるヴォイヴォディナの多民族都市
060 サラエヴォ―パルティザン戦争の舞台ボスニアの首都で多民族国家の縮図は「ユーゴスラヴィア精神」の中心
064 「民族」は問題にならなかった/なった―「諸民族の平等」の内実
066 ジョーク―社会主義体制への皮肉と民族のステレオタイプが人気
067 クム―外部から理解しづらい血縁より濃い関係
068 女性向けライフスタイル雑誌―反ファシズム女性戦線は戦後、ヘアスタイルやコスメを紹介
070 百貨店とスーパーー地元名店やローカルブランドも存在し、各共和国を象徴する存在に
074 新聞―多言語で各種、キリル・ラテン両文字併用の新聞も。通信社はあのタンユグ

080 ★食
080 肉食文化―豚商人が近代セルビア国家幕開けの指導者にまで
084 ラキヤ―「自家製作れなくなるかも」と、EU加盟反対の論拠にまで
086 ビール―ユーゴスラヴィア各地で地元ブランドが成長
088 コーヒー―欧州志向の北二共和国ではトルコ・コーヒーが激減
090 ボスニアのお菓子①―やわらかゼリー・ラトルク
091 ボスニアのお菓子②―ハルヴァ
092 クラシュ―戦ってクッキーになっちゃったパルティザン英雄クラシュ
093 バンビ(Bambi)―子供の定番おやつ、今では国境を越えて大人買い
094 レド・アイス―三白眼気味の氷のクマちゃん、時代と共に少しずつ進化
095 ペカベラ・アイス―駄々こねれば2本ゲットも可能な安心感
096 ヴェゲタ―ユーゴスラヴィア民族料理の素
098 ゴレニェ―白物家電を広めたユーゴスラヴィアの松下電器
102 ラデンスカ―王国時代から多民族的ユーゴスラヴィア性を売りにしたミネラルウォーター

104 ★ファッション/雑貨
104 ファッション―「彼女、パリに知り合いでもいるのかしら?」
112 ボロヴォ―クロアチア紛争激戦地拠点の人気ローカット・スニーカー「スタルタス」
114 エラン―世界的スキーメーカーのルーツはパルティザンのスキー板工場
116 ザグレブのコーヒー「フランク」―代用コーヒーから本格コーヒーへ
118 キャンディー缶―ユーゴノスタルジーを思い起こさせるレトロドロップス
119 ペンカラの高級万年筆―個体インク式やシャープペンまで発明した事で知られる
120 絵本―冷戦期の外交政策を象徴したブランコ・チョピッチ『ハリネズミのおうち』
122 コクタ―コカ・コーラが進出しても根強い人気を保つ程の独特なフレーバー
124 タバコ―川、湖、山からズバリ「ユーゴスラヴィア」まで

128 ★大衆文化
128 パルティザン映画―ティトー自ら制作に関与、次第にマンネリ化、現在新作品ゼロ
130 『トップ・リスタ・ナドレアリスタ』―サラエヴォのニュー・プリミティヴの批判精神
131 テレビドラマ―パルティザン青春ドラマからシリアスな社会派作品まで
132 戦争すらも笑い飛ばすコメディの伝統―ユーゴスラヴィアの娯楽映画
134 音楽産業―複数レーベルが全国市場で競争、アーティスト出身地を越えてリリース
136 ロック音楽―イギリス人のフリして英語で歌い始め、抵抗の象徴よりは体制親和的
140 「ビエロ・ドゥグメ」―多民族都市サラエヴォ出身のユーゴスラヴィアの「ビートルズ」
142 パンク―人民軍将校など上流階級の子弟が担い手となった結果、体制順応型
144 ライバッハ―ユーゴの「ナチス化」を痛烈に批判した世界的に有名なバンド
146 多様な伝統音楽―アルプスのアコーディオンから一弦琴の吟遊詩人まで
148 トゥルボ・フォルク―農村でも人気になったオリエンタル民謡とダンス音楽のミックス
150 ロマ・ブラス―『アンダーグラウンド』で一躍有名になったバルカンを象徴するリズム
152 音楽祭―新人アーティストの登竜門、そしてユーゴスラヴィア各地の若者の交流の場
154 ユーロヴィジョン―解体間際の1989年にようやく優勝
156 アラン・フォード―作者はイタリア人、舞台はアメリカ、そしてなぜかユーゴスラヴィア・コミックの古典
158 アニメーション―セル画を極限まで減らし欧米で潮流まで作った「ザグレブ派」
162 「バルタザル教授」―ユーゴスラヴィアの一休さん(ただしおじいさん)
164 ビデオアート―公的・私的映像を混ぜ合わせ「幸福な社会主義とは何か?」を問う

166 ★そして、ユーゴノスタルジー
166 ユーゴノスタルジーTシャツ、懐メロ、ドキュメンタリー、ウェブサイト、居酒屋、カフェ
170 『落第生のためのユーゴ連邦』―「ティトーは言われた、光あれ!」
172 『YU神話学事典』―日常生活のあれこれをインデックス化するプロジェクト

174 ★ユーゴスラヴィア関連邦語文献1945~1991
178 ★旧ユーゴスラヴィア関連邦語文献1991~

182 あとがき
183 謝辞

著者略歴

亀田真澄
1981年奈良県生まれ。東京大学文学部卒。同大学で修士課程(欧米系文化研究専攻)修了後、ザグレブ大学博士課程に2年間留学したのち、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学文学部助教。専門はロシア東欧におけるプロパガンダ表象。近年の研究テーマは、宇宙開発にかかわるプロパガンダ。著書に、『国家建設のイコノグラフィー―ソ連とユーゴの五カ年計画プロパガンダ』(成文社、2014年)。

山崎信一
1971年長野県松本市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得。少年時代に出会った坂口尚『石の花』に感化されユーゴスラヴィア研究を志し、1995年~1997年、紛争の時代のベオグラードに留学。現在、東京大学教養学部非常勤講師。ユーゴスラヴィアを中心とするバルカン地域の現代史を研究する傍ら、ユーゴスラヴィアとその継承諸国における大衆文化(特に大衆音楽)をまとめる作業も行っている。共著書に『映画『アンダーグラウンド』を観ましたか?―ユーゴスラヴィアの崩壊を考える』(彩流社、2004年)。

鈴木健太
1980年名古屋市生まれ。東京外国語大学外国語学部(スペイン語専攻)卒。だが、とあるサッカー選手に魅せられ、既に在学中からユーゴスラヴィアの歴史を学ぶ。そのまま東京大学大学院総合文化研究科修士課程および博士課程(単位取得退学)、また2年半のベオグラード留学を経て、旧ユーゴスラヴィア地域を中心に東欧・バルカンの現代史/地域研究を専門とするようになる。現在、日本学術振興会特別研究員PD。研究の関心はとくにユーゴスラヴィアの解体における政治社会とナショナリズムの関係等。共著論集に『東欧地域研究の現在』(山川出版社、2012年)ほか。

百瀬亮司
1975年長野県松本市近郊に生まれる。京都大学文学部(現代史学)、東京大学大学院総合文化研究科(地域文化研究)修士課程を経て、同博士課程単位取得満期退学。現在、跡見学園女子大学兼任講師ほか。ユーゴスラヴィア紛争を契機に当地に関心を持ち始める。空爆後のベオグラードに2001年~2003年留学。研究分野は、欧州近現代史、東欧史学史、バルカン地域研究。旧ユーゴスラヴィアにおける人びとの対立・和解と、歴史認識の関係に特に関心を持つ。編著書『旧ユーゴ研究の最前線』(渓水社、2012年)、著書『セルビア語読解入門』(大阪大学出版会、2012年)。

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