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図書目録

教育・子ども 【教室から】

保育者の専門性とは何か[改訂版]

幼児教育の理論とその応用2

保育者の専門性とは何か[改訂版]

白石崇人

価格: 2000円+税
発行日: 2015年4月10日
版型: A5判並製
ページ数: 200頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1732-9
Cコード: C0030

詳細内容

過去から現在に引き継がれてきた保育者文化としての知識や考え方、または将来文化となっていくであろう知識や考え方。それは、幼児教育や保育の「よさ」や意味を共有し、味わい、自分なりに幼児教育・保育を作り出すために必要な知識や考え方である。

【目次】

はじめに

第1章:幼児期にどのように教育するか  
第1節:教育愛とは?──幼児教育を行うための根本的資質  
1.現代日本における教育愛の必要性  
2.教育愛とは何か?  
(1)「愛」とは何か?  
(2)子どもと教育者にとっての教育愛の意味  
第2節:「遊びによる保育」とは?  
1.遊びによる学び  
(1)主体的・自発的活動としての遊び  
(2)主体的・自発的活動による学び  
(3)「学べる遊び」のための条件  
2.援助的指導  
(1)子どもの遊び・学びを導く  
(2)子どもの言動予測にもとづく指導計画  
第3節:「環境による保育」とは?──環境構成  
1.環境構成の理論  
(1)物的環境の教育的価値  
(2)人的環境の教育的価値  
(3)環境構成とは  
2.環境の教育的価値を認識する  
第4節:集団保育をするには?──クラスづくりと保育形態  
1.クラスづくり  
(1)集団保育のためのクラスづくり──異質同士のかかわりをつくる  
(2)子どもの園生活の拠点づくり  
(3)園の一部としてのクラス  
(4)子ども集団の支援  
2.保育形態の活用  

第2章:子どもの主体性を育てる  
第1節:子ども中心の保育をするには?──子どもの主体性と保育者の意図  
1.「見える」保育と「見えない」保育  
(1)保育者中心の保育──「見える」保育  
(2)子ども中心の保育──「見えない」保育  
2.遊びの指導における子どもの主体性と保育者の意図  
(1)遊びは必ず主体的か?  
(2)環境との主体的なかかわりとしての遊び  
第2節:子どもと関係をつくるには?──受け止める  
1.子どもを「受け止める」ことの意味  
(1)子どもの主体的活動を受け止める  
(2)子どもを主体としてあるがままを受け止める  
(3)相互主体的に受け止める  
2.保育者と子どもとの関係を描くエピソード記述  
第3節:子どもの主体性を認識するには?──日誌を書く  
1.なぜ日誌を書くのか?  
2.資料を集めて子ども・保育を認識する  
(1)ありのままのメモ  
(2)どのように考察・認識するか  
(3)「具体的に書く」には?  
3.保育日誌の書き方  

第3章:幼児教育の計画と評価  
第1節:幼児教育をどのようにデザインするか?──教育課程・保育案  
1.幼児教育のデザイン  
(1)実践の筋道としての教育課程(カリキュラム)  
(2)保育実践のサイクル  
2.保育案作成上の留意点──幼稚園教育要領より  
3.保育案を書く  
(1)なぜ保育者が計画するのか?  
(2)保育案立案の手順  
第2節:子どものモデルになることとは?──保育者自身を計画する  
1.保育者という保育方法・内容  
(1)潜在的カリキュラムとは  
(2)潜在的カリキュラムとしての保育者  
2.子どもに対するモデル──「先生」という教育方法
(1)「まねる」力にもとづく保育  
(2)目標としての「先生」──先に生きる者  
第3節:幼児教育をどう評価すべきか?  
1.教育の評価方法のあゆみ  
2.幼児教育における評価  
(1)評価基準の明確化  
(2)言動の背景・意味の読み取り  
(3)改善点を見出す  
(4)評価の機会  
(5)幼稚園幼児指導要録の記入  

第4章:保育内容とは何か  
第1節:幼稚園・保育所で何を教育するのか?──教育要領・保育指針  
1.保育内容とは?  
(1)ねらいを達成するための経験・支援  
(2)保育目標を達成するための経験  
2.保育内容を実現する方法は?  
(1)保育をする前に  
(2)保育をする時に  
第2節:保育内容の五領域とは何か?  
1.幼児教育の内容  
(1)心身発達・良習慣涵養・家庭教育補完  
(2)学校教育法の目標にもとづく教育内容  
(3)子どもの経験の重視  
(4)発達理解の視点としての5領域  
2.幼児教育の目標と内容  
第3節:発達状況に応じた保育内容とは?  
1.「発達状況に応じる」ということ  
(1)発達とは?  
(2)一人ひとりの発達の個人差  
2.発達状況に応じて保育するための「ねらい」  
(1)各時期ならではの経験を積む  
(2)「自分の思いをきちんと伝える子」を育てる  

第5章:保育内容の領域  
第1節:保育内容「健康」とは?──体を動かす・生活習慣を身につける  
1.幼児にとって「自分の体を動かす」ということ  
(1)幼児の体は大人の体の縮小版ではない  
(2)子どもの運動機能は大人のそれとは質が違う  
(3)進んで体を動かすために必要なこと  
2.幼児にとって「生活習慣を身に付ける」ということ  
(1)「大人の当然」は幼児にとって当然ではない  
(2)「本当の」片付けの習慣──遊びたい葛藤を乗り越える  
(3)子どもが「必要感」を感じる工夫を  
(4)安全に生活するには?  
第2節:保育内容「人間関係」とは?──自立する・人とかかわる  
1.自立心を育てる  
(1)自立とは手がかからなくなることではない  
(2)自我のあらわれを支える  
(3)自立心を育てる基盤  
2.人とかかわる力を養う  
(1)協力し合うために  
(2)ルール遊びを楽しむ  
(3)対等関係を保つ  
第3節:保育内容「環境」とは? ム環境を取り入れる・感覚を豊かにする  
1.環境を自分の生活に取り入れる  
(1)くり返しかかわること  
(2)楽しさ・変化を実感する  
(3)「生活に取り入れる」とは?  
2.感覚を豊かにする  
(1)生き物への感覚  
(2)自然物・道具への感覚  
(3)記号への感覚  
第4節:保育内容「言葉」とは?──言葉で表現する・伝え合う  
1.言葉で表現すること  
(1)言葉の発達とは  
(2)言葉への興味と遊び  
(3)「話し言葉だけ」から「書き言葉も」へ  
2.言葉で伝え合う  
(1)遊びを展開する言葉  
(2)相手に配慮しながら伝える  
第5節:保育内容「表現」とは?──自分なりに表現する・感性を豊かにする  
1.自分なりに表現すること  
(1)「表現」とは?  
(2)表現を楽しむこと  
(3)自己表現としての「まね」  
2.感性を豊かにする  
(1)美しさに対する感性  
(2)感性を豊かにする環境  
第6節:保育内容「養護」とは?──教育と養護との一体的展開  
1.養護の知と技  
(1)保育所における養護  
(2)養護の技術  
2.養護と教育との接点  
(1)生命の保持  
(2)情緒の安定  

第6章:保育者の専門性  
第1節:保育者は現場でどんな判断をすべきか?──倫理観  
1.思考・行動の判断基準としての「倫理」 
2.全国保育士会倫理綱領における保育者の倫理  
(1)「子どもの育ちを支える」という倫理  
(2)「子育てを支える」という倫理  
3.保育者の倫理を実現するための資質  
(1)子どもの育ちを支えるための資質  
(2)保護者・社会とかかわるための資質  
第2節:保育者の技術とは?──「教育技術」論を踏まえて  
1.保育技術とは何か  
(1)多様な「保育技術」論  
(2)保育思想・理論にもとづく保育技術  
2.「教育技術」論からの示唆  
(1)向山洋一の「教育技術」論  
(2)技術伝達・再現・検討のくり返し  
(3)教育技術の可能性と限界  
第3節:保育者が専門職であるには?──「教師の専門職性」論を踏まえて  
1.教師の専門職性  
(1)professionと専門的知識・技能  
(2)専門職の条件  
2.教職の自律性  
(1)教師の職権範囲  
(2)教師の専門職性と教師集団  
(3)「教師の専門職性」論から学ぶこと──保育者が専門職である/になるために 
第4節:保育者はどのように成長するのか?──「反省的実践家」論を踏まえて  
1.反省的実践家としての教師  
(1)反省的実践家の成長  
(2)問題解決はどのように行うか──成長の方法  
2.ベテラン教師の実践的認識  
(1)活発・豊かな即興的思考  
(2)問題状況に対する積極的・感性的・主体的・熟考的関与  
(3)多元的・総合的・文脈的・再構成的思考  
3.反省的実践家としての保育者になるには  

全体の主要参考文献  
おわりに  

著者略歴

白石崇人
1979年、愛媛県生まれ。2008年、広島大学大学院教育学研究科教育人間科学専攻博士課程後期単位取得退学。修士(教育学)。広島大学大学院教育学研究科教育学講座助教、鳥取短期大学幼児教育保育学科を経て、現在は広島文教女子大学初等教育学科准教授。
専門分野は、日本教育史・教師論・保育者論。

主要著書・論文
『近代日本教育会史研究』(共著、学術出版会、2007年)
『続・近代日本教育会史研究』(共著、学術出版会、2010年)
『なぜからはじめる保育原理』(共著、建帛社、2011年)
「明治20年代後半における大日本教育会研究組合の成立」
(日本教育学会編『教育学研究』第75巻第3号、2008年)
「日清・日露戦間期における帝国教育会の公徳養成問題」
(『広島大学大学院教育学研究科紀要』第三部第57号、2008年)
「1880年代における西村貞の理学観の社会的役割」
(日本科学史学会編『科学史研究』第47巻No.246、2008年)
「明治後期の保育者論」
(『鳥取短期大学研究紀要』第61号、2010年)
「明治30年代初頭の鳥取県倉吉における教員集団の組織化過程」
(中国四国教育学会編『教育学研究ジャーナル』第9号、2011年)  ほか

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