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教育・子ども 【教育評論】

「君が代」にココロはわたさない

「君が代」にココロはわたさない

学校現場に内心の自由を求め、「君が代」強制を憲法に問う裁判の歩み

北九州ココロ裁判原告団

価格: 2600円+税
発行日: 2012年2月28日
版型: 四六判並製
ページ数: 412頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1707-7
Cコード: C0030

詳細内容

これは、「君が代」強制に抗する数ある訴訟の中で、北九州市内の17人の教職員が弁護士なしで最高裁までやりきったただ一つの裁判──ココロ裁判の弁論報告集である。敗訴はしたが、15年、44回に及んだ口頭弁論で国家の圧力に抗して彼らが発し続けた言葉の集積は、玄米のように身体の奥深くに染み入り、次代への極上の記録になった。(田中伸尚/ノンフィクション作家)

【目次】

 はじめに──終わりのない旅へ

第1章○ 最高裁まで歩んだ原告たち 自分史に誇りの一ページ

第2章○ 私たちが裁判を起こした理由 ココロ裁判前史
 1 日の丸・君が代をはねかえす会の結成─市民運動の仲間と(一九八八年)

 2 初めての懲戒処分と抗うために
  ─あらゆることを自分たちの手で(一九八九年~九三年) 

 3 刑事弾圧を乗り越えて─法的武装も(一九九三年~九六年) 

第3章○ 本人訴訟で提訴 一審三三回に及ぶ弁論
 1 法廷を自分たちの舞台に─陳述と釈明要求の連続(一九九六年~九九年)
 提訴の日 
 第一回弁論──ココロ裁判初公判! 
 第二回弁論──法廷は一気に盛り上がる! 
 第三回弁論──被告をちょっと追い詰めたぞ! 
 第四回弁論──原告ペースでスマートな法廷? 
 第五回弁論──「四点指導」を認めず、釈明を拒む市教委! 
 第六回弁論──被告が「四点指導」を認める 
 第七回弁論──市教委「君が代斉唱は管理権に基づく命令」 
 第八回弁論──市教委「四点指導は口頭のみ、文書はない」 
 第九回弁論──被告の挙証責任を追及する! 

 2 国旗国歌法制化を乗り越えて─全国化するココロ裁判(一九九九年~二〇〇〇年)
 第一〇回弁論──新裁判長に意見を求められても被告はな~んにも準備せず
 第一一回弁論──「法制化」直後の元気な弁論となりました!
 第一二回弁論──主張立証を拒み、追い詰められる被告
 第一三回弁論──被告の逃げ→原告が怒る!→裁判所は困る……
 第一四回弁論──「教育公務員」の抗命義務と不服従の権利と義務を主張 
 第一五回弁論──福岡県弁護士会「警告書」を全面に展開

 3 新しい仲間を迎えて、さらにパワーアップ(二〇〇〇年~〇三年) 
 新しい原告二名が提訴!
 第一六回弁論──圧巻! ずらりとならんだ原告団 原告追加に焦る被告 
 第一七回弁論──裁判所へ判断を迫っていこう!
 第一八回弁論──文部科学省から調査嘱託の回答出る!
 第一九回弁論──違法行為は「着席」のみ?
 第二〇回弁論──だめ押しだめ押しの弁論!
 第二一回弁論──小山裁判長、最後の判断は今ひとつでしたが……。
 第二二回弁論──多数の証人申請で新裁判長を圧倒したかな?
 第二三回弁論──原点に帰ろう! とおくまでいくんだっちゅうの!
 第二四回弁論──ここに理想とする法廷があった!
 第二五回弁論──原告本人尋問第一弾 良心の自由侵害が明らかになる   第二六回弁論──涙と感動を誘った原告本人証言第二弾!
 第二七回弁論──原告「憲法判断してくれますか」

 4 少しだけ風向きが変わった─学者証人採用と文書提出命令(二〇〇三年~〇五年) 
 第二八回弁論報告──迷走する裁判所……どちらを向こうとしている
 第二九回弁論報告──とうとう勝ち取りました! 文書提出命令
 第三〇回弁論報告──いつも以上の原告ペース!
 第三一回弁論報告──「日本社会で思想良心の自由があるかどうかを決する」 第三二回弁論報告──すべての主張・証拠を出し尽くしました
 第三三回弁論報告──拍手あり、涙あり、笑いありの大法廷

第4章○ 一審一部勝訴の意義とだめ押しの控訴審
 1 良心の自由、一歩前進(二〇〇五年) 
 第一審判決公判──ココロ裁判、第一ラウンドの判定は
 原告らの思い 

 2 また仕切りなおして高裁へ─補助参加人も仲間に(二〇〇五年~〇六年)
 控訴理由書提出──そろそろ第二ラウンドへの助走といきましょう!
 控訴審第一回弁論──原審を越えるたたかいを!
 控訴審第二回弁論──善愛さんはじめ二四人の心強い参加人が申し立て 
 控訴審第三回弁論──裁判長「原告に不利というわけではありません」? 

 3 文書提出命令を勝ち取る─負けるはずのない控訴審弁論(二〇〇六年~〇八年) 
 控訴審第四回弁論──六〇分間、目一杯攻めまくった結果、弁論続行
 控訴審第五回弁論──仕切らない裁判所? 答えない市教委!
 控訴審第六回弁論──被告、文書提出命令に従わず抗告!
 控訴審第七回弁論──最高裁を味方につけたココロ裁判
 控訴審第八回弁論──開示文書を徹底して弾劾!
 控訴審第九回弁論──またまた目一杯言わせてもらいました!
 控訴審第一〇回弁論──裁判長「原告の証人申請を必要なしとして却下」  控訴審第一一回弁論──今回で結審となりました

第5章○ 高裁「死に判決」と最高裁「コピー判決」
 1 振り出しに戻り、またここから(二〇〇八年~〇九年) 
 控訴審判決──まだまだ、どこまでも、遠くまでいくんだっちゅうの! 
 「上告理由書」を最高裁へ!

 2 最高裁判決という日(二〇一一年) 
 最高裁判決──ココロ裁判は、新たな戦後を求め、自らの日常を問う旅、まだまだ、まだまだ、とおくまでいくんだっちゅうの
 最高裁判決集会──ココロ裁判は何を闘ってきたのか

 あとがきにかえて

著者略歴

北九州ココロ裁判原告団

書評

[図書新聞 2012/9/8]

本書は、一九八八年の〈「日の丸・君が代」をはねかえす会〉の結成から、一九九六年の十七人による弁護士の力を借りないココロ裁判の提訴、二〇〇 五年の一部勝訴を含む一審判決を経て、高裁への上告、そして二〇一一年最高裁判決まで、法廷闘争だけでも十五年にわたる長期の闘いの記録である。

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