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海外事情 【中国・香港・台湾】

文化大革命の遺制と闘う

文化大革命の遺制と闘う

徐友漁と中国のリベラリズム

徐友漁 / 鈴木賢 / 遠藤乾 / 川島真 / 石井知章

価格: 1700円+税
発行日: 2013年3月15日
版型: 四六判上製
ページ数: 170頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1344-4
Cコード: C0030

詳細内容

大衆動員と「法治」の破壊を特色とする現代中国政治のありようには、いまだ清算されていない文化大革命の大きな影がある。
現代中国のリベラル派知識人として知られる徐友漁氏を迎えて、北海道大学で行なわれたシンポジウムに、インタビューや論考を加えて構成。

【目次】

 はじめに 鈴木賢 
  反日と結びつく毛沢東
  文革の余韻ただよう現代
  徐友漁という人
  警察との「遭遇」

[第1部][シンポジウム]現代中国政治に対する文化大革命の影響
 開会のあいさつ 鈴木賢 
 現代中国政治に対する文化大革命の影響 徐友漁(翻訳/徐行) 
  重慶─文革の再演?
  「唱紅」と「打黒」
  弄ばれる法
  文革はなぜ支持されたか
  文革の結果としての民主化運動
  文化大革命の逆説
 [コメント1]文化大革命の「二重性」について 遠藤乾 
 [コメント2]成功体験と失敗体験のあいだ 中国共産党の記憶 川島真 
  はじめに
  1 専制・権力への問い直しとアイロニー─歴史学からの問い
  2 ふたつの「民主」の交錯
  3 重慶と文革の相違点─「苦難」と大衆の記憶
  4 失敗体験と成功体験
  5 なぜ重慶だったのか
  おわりに
 [コメント3]中国の「新左派」とは何か 石井知章 
 コメントへの応答 徐友漁 

[第2部]文化大革命の遺制と闘う
 文化大革命の遺制と闘う 徐友漁(聞き手・翻訳・註/鈴木賢) 
  文革への熱狂
  拡大する暴力
  正統派と造反派
  どす黒い文革政治
  農村の貧しさの中で
  失われた信念
  六四天安門事件の意味
  イデオロギー統制と警察による監視
  ソフトランディングは可能か?
 重慶事件における新左派の役割と現代中国リベラリズムの政治思想史的位置 汪暉と徐友漁の言説を中心に 石井知章 
  はじめに
  1 重慶事件のあらましとその政治的背景
  2 「新自由主義派」と「新左派」との対立構図
  3 「新左派」の旗手、汪暉とその文革をめぐる言説の問題性
  4 徐友漁のリベラリズムと「新左派」批判
  5 ◯小平と趙紫陽の政治改革の今日的な意味
  6 天安門事件が今日に及ぼしている社会的影響
  おわりに─「第三の道」としての政治改革への可能性

 おわりに 鈴木賢

著者略歴

徐友漁
一九四七年生まれ。言語哲学、政治哲学、文化大革命研究者。
文化大革命の時期には、造反派紅衛兵の運動に積極的に参加。農村に下放後、四川師範大学、中国社会科学院修士課程終了。
二〇〇八年まで、中国社会科学院哲学研究所勤務。オックスフォード大学、ハーバード大学、台湾中央研究院、香港中文大学、フランス社会科学高等研究院などで在外研究。
「〇八憲章」への賛同者、「劉暁波ノーベル平和賞受賞に関する声明」(二〇一〇年一〇月)発議者としても知られる。著書多数。

鈴木賢
北海道大学大学院法学研究科教授

遠藤乾
北海道大学公共政策大学院教授

川島真
東京大学大学院総合文化研究科准教授

石井知章
明治大学商学部教授

書評

[日本経済新聞 2013/4/28]

なぜ文革は広く支持を集めたのか。共産党が政権を樹立した後で一般市民に与えられた唯一の政治参加の機会だったから、と徐氏はいう。前首相の警告の意味がよくわかる。

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