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図書目録

海外事情 【ヨーロッパ】

ヒトラー暗殺計画・42
価格: 2800円+税
発行日: 2015年8月31日
版型: 四六判並製
ページ数: 398頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1354-3
Cコード: C0030

詳細内容

いくつかの偶然が、ヒトラーの命を
永らえてしまった。
ナチス政権下で試みられた四二件の暗殺事件。
「褐色のゴロツキ」=ヒトラーを暗殺しようとした人々には、著名な人々も無名な人々も、軍人や市民も、狂信的な人々や空想家も、聖職者や大学教授も、カトリックの信者も共産主義者も、素人や冒険家も、また実力行動派の人も夢想家もいた。外交官が大胆で向こう見ずな人間に変身し、平和主義者が軍事力を用い、迫害されていた人々が、今度は逆に独裁者の迫害に狙いを定め始めた。

【目次】

第1章 初期の試み

   船大工の陰謀、そして「最後の選挙」へ
   暗殺者たちの組織化と全権委任法
   ヒトラーの護衛隊
   ご静養中にも……
   揺らぐ盟友への思い

第2章 大虐殺の夜

   嵐の予感
   事件へのカウントダウン
   事件前後
   ミュンヒェン─大虐殺の始まり
   ベルリンでの惨劇
   再びミュンヒェン
   再びベルリン
   レームの死と大虐殺の終結
   突撃隊の末路と事件の後処理
   広がる反感
   油断した国防軍
   権力掌握からポーランド侵攻へ

第3章 左右両派からの暗殺者

   暗殺を計画する人々
   忠誠を誓わされた国防軍
   行動を起した市民たち
   ゲルデラーの活動
   好景気に支持を広げるナチ政権
   一九三六年一二月、ニュルンベルグの暗殺未遂事件

第4章 独裁者と危険

   総統官房の警護をくぐり抜ける侵入者
   ミュンヒェンのヒトラー
   レストラン〝陽気な首相〟亭

第5章 首相官邸をねらった突撃小隊

   ヒトラーの戦争計画
   敵対者の排除
   オーストリア進駐
   集まり始めた反ヒトラー派
   チェコスロバキアへの圧力
   不調に終わった英仏政府へのはたらきかけ
   作戦計画
   命令を待つ突撃小隊
   土壇場での大逆転
 
第6章 エキスパートとアマチュア

   「水晶の夜」事件
   スターリンの優秀なスパイ
   総統お気に入りのレストランに爆弾を
   アマチュア・スナイパー
   M・バヴォーの生い立ち
   単身ドイツへ
   オーバーザルツベルグへ
   一一月記念祭
   逮捕と裁判
   孤独な最期

第7章 誕生日、あわやの謀殺

   ヒトラーの「無血」占領
   老大佐のたくらみ

第8章 一三分が世界史を演じる

   知的で思慮深い男
   下調べ
   爆弾作り
   天才肌の細工師
   トルコ通りに下宿
   作業開始
   怒鳴る支配人
   設計の変更
   良心の呵責─今以上の残虐を防ぐ
   作業の準備完了
   時を刻み始める爆破装置
   用心のために再点検
   式典の開始準備
   ヒトラーのミュンヒェン行きの阻害要因─フランス攻撃
   「ライツファイル」を実現させたヒトラー
   ヒトラーを狙うハンマー・シュタイン
   ヒトラーの決心
   ヒトラーのミュンヒェン到着
   式典に参加するミュンヒェン一揆の同志たち
   式展開始
   国境を越えようとする男
   式典終了
   一三分の遅れ
   ヒトラーの命令「英国将校を誘拐せよ」
   エルザーにかかる疑惑
   拉致・誘拐の実行
   暗殺の黒幕探し
   エルザーへの拷問と「裁判ショー」
   作られた「ナチスの手先=エルザー」像

第9章 ダイナミズム、ダイナマイト無しに

   反ヒトラー派の軍人たちの苦悩
   反対派に身を投じる軍人たち
   ハンス・オスター
   暗殺が先か、クーデターが先か
   反逆は義務
   ヴェルナー・ハーク
   エーリヒ・コルト
   爆弾調達を断念─エルザーの暗殺事件

第10章 虎視眈々と狙う任務の遂行者

   厄介な総統の護衛
   いい加減な保安警備
   レーマーとハーレムの共同計画

第11章 西部で立案、東部で実行

   沈黙を強いられる反乱者たち
   「バルバロッサ作戦」
   東部戦線での大虐殺をめぐって
   トレスコウ・グループの結成
   ハイドリヒ、暗殺される
   爆薬の調達

第12章 総統専用機に爆弾

   フォン・クルーゲ元帥のためらい
   実現しないヒトラーの戦線視察
   総統専用機に爆弾

第13章 犯行は兵器庫で

   トレスコウの次の一手
   あまりに短い兵器庫での滞在

第14章 反撃

   ヒトラーの用心
   反撃開始
   制服モデル
   ブライデンブーフ中隊長

第15章 ワルキューレ作戦

   ノルマンディ上陸作戦
   シュタウフェンベルク伯爵
   暗号名ワルキューレ
   二度目のチャンス
   七月二〇日
   爆発、しかし……
   ベルリンとパリ
   ベルリンでの敗北
   ヒトラーのラジオ演説と人間狩り
   フライスラーによる民族裁判
   シュラープレンドルフへの拷問
   残忍な処刑
   ロンメル元帥の最期

第16章 おわりに

   残るヒトラー暗殺の機会
   口を割らない人々
   シュペーア
   早期暗殺により救えた命

 ヒトラー暗殺計画一覧


 訳者あとがき 田村光彰
   (1)原著について
   (2)支配と服従
   (3)麻生発言
   (4)「全権委任法」と集団的自衛権
   (5)苦悩と決断の記録

著者略歴

田村光彰
1946年生まれ
元北陸大学教員
著書『統一ドイツの苦悩』(技術と人間)、 『ナチス・ドイツの強制労働と戦後処理─国際関係における真相の解明と「記憶・ 責任・未来」
基金』(社会評論社)、他
訳書 エルケ・シュテーク他『意識はフェミニズム、行動は地域』(現代書館)、トーマス・エバーマン他『ラディカル・エコロジー』(社会評論社、共訳)、 ペーター・シュタインバッハ『ドイツにおけるナチスへの抵抗 1933-1945』(現代書館、共訳)、他

志村恵
1957年生まれ、高知県出身
金沢大学国際学類教員
著書『死刑廃止とキリスト教』(新教出版社、共著)、『宗教者が語る死刑廃止』(現代書館、共著)
訳書 ヤン・C・ヨェルデン編『ヨーロッパの差別論』(明石書店、共訳)、ヴェルナー・フート『原理主義 確かさへの逃避』(新教出版社)

中祢勝美
1965年生まれ
天理大学国際学部地域文化学科准教授
北海道大学大学院文学研究科博士後期課程を中退(1995年)後、金沢大学文学部助手(1995~1997年)、
天理大学国際文化学部ドイツ学科専任講師(1997年~)等を経て、2011年より現職。
著書『現代ドイツの社会・文化を知るための48章』(明石書店、共著)、『EUと現代ドイツ 歴史・文化・社会』(世界思想社、共著)、『グローバル化時代のEU研究 環境保護・多文化共生の動向』(ミネルヴァ書房、共著)
訳書 ヤン・C・ヨェルデン編『ヨーロッパの差別論』(明石書店、共訳)

中祢美智子
1966年生まれ
金沢大学大学院文学研究科(修士課程)修了(1991年)

佐藤文彦
1973年生まれ
金沢大学人間社会学域人文学類准教授
インスブルック大学博士課程修了(ドイツ文献学、2005年)。インスブルック大学博士(Dr.phil.)
2007~2012年、金沢大学外国語教育研究センター准教授
2012年より、現職
著書『ドナウ河─流域の文学と文化』(晃洋書房、2011年、共著)、『オーストリア 形象と夢 帝国の崩壊と新生』(松本工房、2007年、共著)
論文「ヘッセ「少年の日の思い出」(1931)試論─「クジャクヤママユ」(1911)との異同をめぐって」、金沢大学歴史言語文化学系『金沢大学歴史言語文化学系論集 言語・文学篇』6号、2104年、「搾取者としての「漁師とその妻」と「桃太郎」─日独プロレタリア革命童話における文学伝統の再利用について」金沢大学外国語教育研究センター『言語文化論叢』13巻、2009年

江藤深
1982年生まれ、熊本県出身
共同通信大阪社会部記者
京都大学大学院修了後、共同通信社に入社(2007年)。金沢支局を経て、大阪社会部、主に司法を担当。
論文「2001年の歴史教科書問題にみる、現代日本のナショナリズムに関する言説の変容とその背景─1982・86年における教科書問題との比較から』(修士論文)

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