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海外事情 【地理の本】

世界の首都移転

世界の首都移転

遷都で読み解く国家戦略

山口広文

価格: 2600円+税
発行日: 2008年3月20日
版型: 四六判
ページ数:
ISBNコード: ISBN978-4-7845-0985-0
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詳細内容

一国の首都が引っ越す理由。ワシントン、ブラジリア、キャンベラ、ベルリンからミャンマーのネピドー、パラオのマルキョク、日本人建築家がデザインしたナイジェリアのアブジャなど、遷都の謎に迫る。(2008・3)

【目次】

はじめに……3
第一章 首都は何のためにつくられるのか……9
第一節 首都は何のためにつくられるのか……10
第二節 世界の様々な首都―大きな首都・小さな首都……16
第三節 帝国の興亡と首都の盛衰……24
第四節 首都移転の様々な姿……40

第二章 なぜ首都が遷ったのか―首都移転に込められた国家戦略……47
第一節 ユーラシア四大国の首都移転……48
第二節 世界各地の首都移転―アジア・オセアニア……67
第三節 世界各地の首都移転―アフリカ・東欧・中南米……95
第四節 ヨーロッパの一時的な首都……110

第三章 ブラジリア―二〇世紀最大の首都移転劇……117
第一節 ブラジリア建設への道……118
第二節 人工都市ブラジリアの姿……134
第三節 国づくりをリードしたブラジリアとその功罪……139
第四節 広大な国土に展開するブラジル都市の群像……144

第四章 なぜ「小さな首都」がつくられたのか……148
第一節 アメリカの連邦首都ワシントン……150
第二節 オーストラリアの連邦首都キャンベラ…… 173
第三節 カナダと南アフリカの首都選定……197
第四節 スイスとオランダの首都……212
第五節 ヨーロッパ連合(EU)の「首都」?……223

第五章 ドイツ再統一と首都ベルリン―二〇世紀末をにぎわした首都移転のハイライト……224
第一節 ドイツの国土と都市……226
第二節 ドイツ再統一と首都移転……231
第三節 ベルリンとボンの現在……241
第四節 多極分散するドイツの主要都市……249

第六章 首都の肥大化と政府機関の首都脱出……255
第一節 ロンドンからの政府機関分散……256
第二節 ヨーロッパ諸国の政府機関分散……269
第三節 マレーシアの新行政都市プトラジャヤ……273
第四節 韓国の政府行政機関の移転分散と行政中心複合都市……277

第七章 日本の首都……288
第一節 平城京・平安京の造営……290
第二節 江戸開府と東京奠都……301
第三節 首都機能移転をめぐる動き……310

あとがき……323

世界の国と首都(一覧表)……335

参考文献一覧……343

著者略歴

山口広文
1952年長崎市生まれ。埼玉大学教養学部卒業、筑波大学大学院修士課程地域研究研究科修了。
現在、国立国会図書館調査及び立法考査局主幹。
著書に、『首都機能再配置の海外事例』(東京都議会)、共著に、『地方から考える首都移転』(中日新聞本社)。

書評

[国土交通省 国土計画局 ニューズレター「新時代」 第66号 2008/10/7]

経済のグローバリゼーションが進展する中で、首都は、海外企業誘致の有力な受皿でもあり、地域格差縮小のために企業立地を規制する類の政策は採りにくく、政府機関の再配置が、行政効率化と地方振興を併せて追求する有力な政策手段とされているようにみえる。
グローバリゼーションやIT革命の進展は、様々な経済活動の立地、そして首都の役割に大きな影響をもたらしつつあり、首都機能の配置のあり方をめぐっても、重要な要素となっているといえよう。

[地域開発 Vol.528 2008/9/8]

どのように新首都の位置が選定されたか、どのように計画されたかなど詳しく述べられているが、首都を移転するということがどれほどの議論と労力を必要とするかよく理解できると同時に、東京の首都機能移転の難しさを痛切に感じさせられた。

[土木学誌 2008/6/8]

黒川紀章がデザインしたナイジェリアのアブジャ、カザフスタンのアスタナなど、古今東西の遷都の謎に迫る。

[日本経済新聞 2008/5/11]

興味深いのはブラジルの人工首都、ブラジリアの功罪を論じた部分だ。章を一つ費やし、整備された道路網と話題性に富んだ建築群を持つ壮大な未来都市の現状をバランス良く分析する。予期せぬ渋滞など問題点の指摘からは、都市という生き物を設計する難しさが浮かび上がる。
著者は国立国会図書館に勤務する調査のプロ。国会での首都機能移転論議のため海外の実情を調べた成果が本書の下敷きになっている。日本の首都移転の歴史、国会での審議の経緯なども最終章にまとめてあり、役立つ。

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