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海外事情 【韓国・北朝鮮】
1950年6月25日、朝鮮戦争勃発。朝鮮半島で何が起こったか。韓国の政治研究者がその全容を解明する2000枚の現代史研究。国際的にも韓国内でも知られることの最も少ない戦争初期の6ヶ月間を扱う。
【目次】
戦争と平和:朝鮮半島1950*目次
日本語版への序文 1
監訳上の留意点 10
序文:戦争、暴力、分断を越えて 17
1.「未来のための過去」 17
2.代贖のレクイエム 18
3.「韓国的な問題意識」と「普遍的言語」の結合を 20
4.感謝の言葉 22
第1章 序論:「統一以後」分断時代研究のための方法序説 25
――朝鮮戦争研究の精神と方法の再論――
1.世界の朝鮮戦争理解:理論と解釈 25
2.戦争、戦後、「歴史的な時間」 30
3.過去と未来の連結の環:朝鮮戦争 38
4.精神の問題:真実と和解、正義と寛容 44
5.方法論的な諸考慮:普遍主義、構造/主体の問題、3層の分析水準 48
第1部 冷戦の爆発 67
第2章 攻撃と前進 70
1.南進、停止、交錯 70
2.米軍の参戦、そして「世界戦争」への転移 88
第3章 韓国の対応:混沌 113
1.初日:38度線からワシントンまで 113
2.「事実上の国家」、李承晩の秘密脱出 129
3.韓国の対応:「敗走」と「作戦」、「空間譲歩」と「時間確保」の結合 140
第2部 革命と統一 159
第4章 北朝鮮の韓国統治 I :人民と戦時政治 160
1.占領の目標と準備:第2の北朝鮮革命 160
2.動員と義勇:強制と自発の差異 166
3.戦時政治(1):復旧、選挙、教育、宣伝 176
4.戦時政治(2):自首と粛清と虐殺 191
第5章 北朝鮮の韓国統治 II :土地革命と社会経済の変革 211
1.戦争と土地革命 211
2.戦争と農民と現物税制 225
第3部 戦争と人民 235
第6章 戦争と国民:統合と分化と虐殺 236
1.戦争の到来と「国民」の分化 236
2.否定的な統合と虐殺の問題 248
第7章 国家と暴力と残酷行為 275
1.国家と暴力 275
2.残酷行為と人種主義 284
3.歴史との和解:「最も難しい章」 295
第4部 反転vs.反転 309
第8章 仁川上陸:極秘作戦と事前認知 311
1.上陸の準備 311
2.奇襲?:北朝鮮の事前認知と準備 315
3.仁川からソウルへ(1):事前認知と事前準備
――1950年8月28日から「9・15上陸」まで 319
4.仁川からソウルへ(2):奇襲上陸と準備された抵抗
――「9・15上陸」から「9・28奪還」まで 329
第9章 中国参戦:世界史の転換 346
1.米軍・韓国軍の北進と北朝鮮の対応:
絶滅の危機とソ連・中国への救援要請 346
2.絶滅の危機と北朝鮮指導層内部の葛藤の激化 353
3.「東アジア共産主義の三角連合」の協力と緊張(1):中国の参戦――過程 359
4.「東アジア共産主義の三角連合」の協力と緊張(2):中国の参戦――分析 372
第10章 金日成・北朝鮮政府の秘密脱出と後退 391
1.金日成の極秘脱出と逃避行路:秘密経路の再構成 391
2.北朝鮮内部の対応:高山鎮~江界~満浦、満州における対応と再逆転 403
3.拉北、北行、そして聖所・満州 408
第5部 解放と統一 425
第11章 韓国の北朝鮮統治 I :
統一と国際・国家水準の主要問題 427
1.北朝鮮の崩壊と対北進駐の問題 427
2.北朝鮮地域の統治主体:解消されなかった難題(1) 434
3.北朝鮮地域の統治主体:解消されなかった難題(2) 447
第12章 韓国の北朝鮮統治 II :
統一と社会水準の主要問題 457
1.準備なき進駐、そして混沌 457
2.統治の実態:虐殺と国民統合の問題(1) 470
3.統治の実態:国民統合の問題(2) 484
4.統一の切迫と統一対策機構の設置 490
第6部 均衡の回復、分断への行進 501
第13章 中国の参戦と再逆転:スターリン、毛沢東、彭徳懐、金日成の構想と戦略 503
1.参戦と逆転:乾坤一擲の勝負と文明・理念の大激突、そして世界の転換 503
2.第2次戦役と北朝鮮の救出:米軍による最初の長くも長い退却 516
3.再び岐路で:スターリン、毛沢東、彭徳懐、金日成の葛藤と異見
――38度線、再突破か停止か? 527
第14章 「1・4後退」、そして無勝負:スターリン、毛沢東、彭徳懐、金日成の一致 542
1.「1・4後退」とソウル陥落 543
2.南下、撤収、そして妥協 552
第15章 結論:和解と統一、平和と人間の世紀に向かって 564
1.朝鮮半島1950:伝統主義、修正主義、制限戦争理論、誤認理論の問題と批判的な克服 564
2.国家利益、国際主義、地政学、そして朝鮮問題 580
3.大量虐殺、民族、民衆、そして指導者たち 590
4.自己同一性と連帯:平和と統一と人間の世紀に向かって 598
参考文献 609
監訳者の後書 654
索引 657
朴明林
延世大学校地域学合同課程主任教授、政治学専攻
主要経歴:前高麗大学校アジア問題研究所北韓(北朝鮮)研究室長/前ハーバード大学ハーバード-エンチン研究所合同研究学者/現延世大学校国家管理研究院資料センター長/現延世大学校東西問題研究院東北アジア協力センター所長
主要著書:『韓国戦争の勃発と起源』I・II、ナナム出版、1997年/『韓国1950:戦争と平和』ナナム出版、2002年
森善宣
森 善宣(モリ ヨシノブ)
佐賀大学文化教育学部准教授、国際関係論(朝鮮半島地域研究)
主要著書:『6月の雷撃:朝鮮戦争と金日成体制の形成』社会評論社、2007年
[図書新聞 2009/7/25]
著者は、南朝鮮占領地域で人民軍が実施した人民委員会の復活の過程や人民に対する教育・動員の方式、また土地改革や宣伝活動の様子を具体的に描きながら、これらは「北朝鮮を韓国に暴力的に押しつけること」であったと指摘し、その政策が円滑に実施されなかったという理由から、北朝鮮の指導者の「国家経営能力」を疑問視している。その一方で著者は、人民軍が優勢だった同時期に、韓国軍が大量の兵力確保に成功したのは、解放後五年間の南北朝鮮間の「理念的対決」が、南朝鮮民衆の「国家に対する敵愾心」を生んだためであると説明する。このような分析は、一九四八年までに南北は全く異なる国家と社会を形成したとする、著者の概念(「四八年秩序」)に基づいている。
村上尚子







