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図書目録

海外事情 【先住民・移民】

売女でもなく、忍従の女でもなく

売女でもなく、忍従の女でもなく

混血のフランス共和国を求めて 

ファドゥラ・アマラ(著) / 堀田一陽(訳)

価格: 2000円+税
発行日: 2006年5月24日
版型: 四六判
ページ数:
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1321-5
Cコード:

詳細内容

集合団地地区のアラブ系移民の女たちは、スカーフも拒否し、非宗教、平等、混血のフランス共和国を求めて立ち上がり、パリの街頭を埋め尽くした。ムスリムの女たちの解放を目指す闘いの記録。(2006・5)

【目次】

プロローグ

第一部 郊外の着実な劣等化の悲しき証明
  1 地区の女の子、常に危ういその社会的地位
  2 九〇年代初めの女の子たちの状況 男たちの漂流の始まり
  3 女の子たち 見えない存在と反逆のあいだで
  4 地区における性行動
  5 街区のゲットーへの漂流
  6 反啓蒙主義 女の子たちの地位の後退の基本的要素

第二部 飛躍・女たちの行進と見いだされた成功
  1 女たちの行進の準備 最初のイニシアティブ
  2 行進の成功
  3 時代遅れのフェミニズムか
  4 戦いはつづく

エピローグ いま一度、郊外への大々的な取り組みを!
ポケット版のための後記
参考資料
  Ⅰ オリアナ・ファラシへの公開状
  Ⅱ 街区の女たちの全国アッピール
  Ⅲ 街区の女たちのマニフェスト

著者略歴

ファドゥラ・アマラ
1964 年、フランス、クレルモン= フェラン生まれ。
モロッコ人移民を両親に持つ。『公民の行進』や『女たちの委員会』、『街
区の女たちの全国三部会』等、人種差別・性差別問題に積極的に取り組む。
『ポットの家全国連盟』会長、『売女でもなく、忍従の女でもなく』会長。

堀田一陽
1947 年、愛知県清須市生まれ。翻訳家。三重大学農学部機会学科卒。ミ
ニコミ紙『銀杏(いちょう)通信』(Courrier de GINGO)主宰。訳書『毒
殺罪で告発されるエイズ』(社会批評社)、『子どもの値段』、『子どもを貪
り食う世界』、『働く子どもたちへのまなざし』、『サッカーの情念』(社会
評論社)。

書評

[社会新報 2006/9/20]

書名の「売女でもなく、忍従の女でもなく」は行進のスローガンであり、運動体の名称でもある。当事者の女性自らが現実を語ることに加え、冷静な洞察も本書の魅力である。社会的分断の克服に必要なものは何か。宗教や人種や性の違いを超えて、集団ではなく、平等な1人ひとりの市民から共和国は構成されるという理念。統合政策がうまくいっていないからと言って、理念を捨てることで問題は解決するのか。9.11以降、移民の集団的権利を認める多文化主義の国でも、問題は深刻化している。政教分離、平等、混成の共和国を求める彼女たちの運動は政府をも動かす。その言葉の重みを受け止めたい。
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鳴子博子

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