トップ > 図書目録 > 海外事情 【ロシア・東欧】 > 書籍詳細 : ソヴェト=ロシアにおける赤色テロル(1918~23)

図書目録

海外事情 【ロシア・東欧】

ソヴェト=ロシアにおける赤色テロル(1918~23)

ソヴェト=ロシアにおける赤色テロル(1918~23)

レーニン時代の弾圧システム

セルゲイ・ペトローヴィッチ・メリグーノフ / 梶川伸一

価格: 3200円+税
発行日: 2010年5月25日
版型: A5判上製
ページ数: 290頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1335-2
Cコード: C0030
購入する
詳細内容

ロシア「革命」後、民衆支配のシステムとして、残虐な「赤色テロル」が大規模に展開された。
人民社会主義党員として社会主義運動に参加し、革命後は「反ボリシェヴィキ活動」によって死刑判決も受けたメリグーノフが、レーニン時代のチェー・カー(非常委員会)による恐怖支配の実態を赤裸々に描く。

【目次】

はじめに
「悪党を粉砕せよ!」 著者から初版と第二版へ
追記(資料について)
1 人質制度
2 「テロルが絡み合う」
3 血まみれの統計
   一九一八年
   一九一九年
   一九二〇年
   北部で
   ヂェニーキン以後
   ヴラーンゲリ以後のクリミア
   一九二一年
   一九二二~二三年
   一九二四年
4 内戦で
5 「階級的テロル」
6 チェー・カーの横暴
   処刑の厚顔無恥
   虐待と拷問
   刑吏のやり放題
   死刑囚
   女性への虐待
   「ブルジョワジーの迫害」
7 監獄と流刑
8 「誇りと名誉」
コンラーディ裁判についていくつか むすびに替えて

 本書に関する若干の解説 あとがきに替えて 梶川伸一 
  1 メリグーノフについて
  2 「十月体制」とチェー・カー
  3 「赤色テロル」による農村支配
  4 生存をかけての農民蜂起
  5 「赤色テロル」による民衆弾圧
  6 強まる飢饉の犠牲
  7 飢饉援助と教会弾圧

著者略歴

セルゲイ・ペトローヴィッチ・メリグーノフ
1879~1956年
モスクワ大学歴史文学部在学中に学生運動に参加し、同時に様々な雑誌の編集にも関わる。1907年以後、ナロードニキの流れをくむ人民社会主義(エヌエス)党員となる。十月政変後、いくつかの反ボリシェヴィキ闘争に関わり、チェー・カーによって再三逮捕される。1919年、「民主主義」をスローガンに掲げた反ボリシェヴィキ組織「戦術センター」に参加した。20年に逮捕され、死刑判決を受ける(のち減刑)。女性ナロードニキ活動家ヴェーラ・フィグネルやクロポートキンの尽力によって最終的に釈放された。

梶川伸一
1949年金沢市生まれ。文学博士。
京都大学大学院博士後期課程(現代史)満期終了、現在、金沢大学・教授
おもな仕事 著書 『飢餓の革命:ロシア十月革命と農民』、名古屋大学出版会、1997年
 『ボリシェヴィキ権力とロシア農民:戦時共産主義下の農村』、ミネルヴァ書房、1998年
 『幻想の革命:十月革命からネップへ』、京都大学学術出版会、2004年
 論文 「共産主義「幻想」と1921年危機」(奥田央編『20世紀ロシア農民史』、社会評論社、2006年、所収)
ほか

書評

[図書新聞 2010/6/26]

メリグーノフの炯眼は、モスクワのルビャンカに本部を置くヴェー・チェー・カーが、すでに一種の国家内国家と化した事態を見ぬいていた。司法組織ではなく「容赦のない懲罰」組織を意味したこの国家内国家こそが、ジェノヴィエフの自画自賛した「共産党の美と誇り」の真実だった。

▲ページTOPへ