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海外事情 【ロシア・東欧】

スターリンと新疆 1931-1949年

スターリンと新疆 1931-1949年

寺山恭輔

価格: 5200円+税
発行日: 2015年3月31日
版型: A5判上製
ページ数: 640頁
ISBNコード: ISBN978-4-7845-1352-9
Cコード: C0030

詳細内容

民族問題が噴出し、エネルギー供給源として中国の政治経済上の「要地」となっている新疆ウイグル自治区。
そこにはかつて、ソ連の強い影響力がおよんでいた。

満洲と同じく中国の統治下にあり国境を接する新疆は、対日戦を意識したスターリン時代のソ連にとって、モンゴルと並んで安全保障上、大きな関心を惹く地域であった。ロシア側の史料に依拠し、ソ連の対新疆政策を明らかにすることで、スターリン体制の一側面を考察する。

【目次】

序章

   (1)はじめに
   (2)先行研究

第1章 前史:一九二〇年代までのロシア・新疆関係

   (1) 新疆の地理的概観・民族構成、一九世紀以降のロシア・新疆関係
   (2)辛亥革命、ロシア革命と新疆・ロシア関係
   (3)ソヴィエトロシアとの経済関係の復活
   (4)農業集団化、クラーク(富農)絶滅政策とカザフスタン農民の蜂起、新疆への移住
   (5) トルクシブ鉄道と新疆

第2章 金樹仁時代のソ連の対新疆政策

   (1) 一九三〇年代以降のソ連・新疆経済関係の拡大
   (2) ハミ事件と白系ロシア人部隊の動員
   (3) 新疆反乱へのソ連の対応
   (4) 東北救国軍の新疆への移動

第3章 盛世才の権力樹立

   (1) 反乱の拡大、一九三三年二月のウルムチ包囲、四・一二政変
   (2) 新疆政変へのソ連の対応
   (3) 羅文幹の新疆訪問 アプレソフ総領事の任命
   (4) 一九三三年末の赤軍の投入
   (5) 外交官の交信にみる赤軍の軍事介入の理由
   (6) 新疆道路の軍事化、パミール、河川交通
   (7) パペングートの殺害

第4章 ソ連と盛世才の関係強化

   (1) 反乱平定後の盛世才とソ連
   (2) 一九三四年の政治局の決定
   (3) ソ連の新疆政策における日本ファクター
   (4) 新疆への経済代表団派遣と新疆経済の健全化策
   (5) 盛世才からスターリンへの書簡、スターリンの返信
   (6) 新疆における人材の育成
   (7) 蒋介石の方針変更とモスクワの対応
   (8) 盛世才の返信、アプレソフの報告
   (9) 一九三五年のソ連から新疆へのスタッフ派遣、借款供与問題
   (10) クレジット、新疆内の商業取引
   (11) 新疆ムスリムのメッカ巡礼とソ連

第5章 西安事件とソ連・新疆関係

   (1) 西安事件の発生
   (2) 一九三七年のソ連の対中政策の転換と新疆
   (3) アプレソフ解任
   (4) 一九三七年ウイグル人の反乱
   (5) ソ連の鎮圧協力

第6章 日中戦争とソ連・新疆関係

   (1) 日中戦争の始まりと新疆、新疆内のテロル
   (2) ゼット
   (3) 新疆経由の鉄道敷設、中国人の移送
   (4) アルマ・アタ=ハミ航空
   (5) 新疆における感染症拡大に対するソ連の対応
   (6) 新疆における資源探索
   (7) ソ連の中国への武器支援
   (8) 新疆の中国共産党勢力
   (9) 盛世才のモスクワ訪問とスターリンとの会談:一九三八年九月
   (10) 新疆における飛行機工場
   (11) ルガネツ・オレリスキーからパニューシキンへ

第7章 独ソ戦争とソ連・新疆関係の断絶

   (1) 盛世才の蒋介石への帰順と新疆からのソ連の撤退 一九四二─四三年
   (2) トランジット貨物、ソ連人の追放、盛世才の退陣
   (3) クルジャ蜂起 一九四四年一一月
   (4) 三区革命と東トルキスタン共和国
   (5) スターリン・宋子文会談


第8章 戦後のソ連の対新疆政策

   (1) 一九四五年以降の東トルキスタン共和国
   (2) 中国共産党による新疆支配の確立とソ連
   (3) 結びにかえて

  あとがき

著者略歴

寺山恭輔
1963年生まれ。1993年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程西洋史学専攻(現代史学)研究指導認定退学。
1995年、九州大学大学院比較社会文化研究科助手。1996年、東北大学東北アジア研究センター助教授。2013年より東北大学東北アジア研究センター教授。

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